おはようございます。今日はいい天気に恵まれました。厳しい寒さがあるからこそ、暖かい1日にもより感謝できます。
24時間いろんな出来事がありますが、それもまた生きる時間を味わい深いものにする命のスパイス。きょうも気持ちよくすごせるようがんばろう。
先日は、幼児栄養の考え方をまとめておりました。
今日は、幼児栄養の問題点と対策についてまとめてみます。
①偏食、食欲不振
離乳期には、与える食品の偏り、食事の味付け、食事の強制、食品アレルギーなど身体的にも、精神的にも影響を受けて偏食、食欲不振が起こりやすくなります。
そこで、嫌いな食物に好きな食物を混ぜて少量ずつ与えたり、おなかがすくように間食を減らしたり、運動をさせたりします。
とくに、母親の食習慣に影響を受けやすいので、好き嫌いを子供の前で言わないこと。
そのほか、規則正しい生活をして、体のリズムを整えることが大切になります。
②便秘
便秘とは、一般的に、便意があっても排便がないことや腹部の膨満感のあることをいいます。
これは、幼児期の便秘でも同じですが、幼児は便秘になると機嫌が悪くなったり、食欲不振や腹痛を起こすことがあるので、よく観察することが必要です。
対策としては、胃粘膜反射を利用してトイレにいく訓練を行うほか、日中の水分摂取に注意し、朝おき抜けに冷たい牛乳や果汁を摂取し腸を刺激するようにします。
また食事内容が偏らないようにして、野菜や油脂類が不足しないようにするとともに食物繊維を十分に摂取することが大切です。
③アトピー性皮膚炎、食物アレルギー
子供をとりまく環境の変化により、乳幼児にアトピー性皮膚炎、食物アレルギーの症状をもつ子供が増加しています。
アトピー性皮膚炎の原因は不明なことが多いのですが、特に小さい子供では特定の食物を摂取することで症状が悪化することもあるようです。
また、もともと、免疫の働きが敏感であったり、過剰にはたらいてしまう子供や両親にアレルギー歴がある場合には、特定の食物に対して、食物アレルギーを引き起こすことがあります。アレルゲンとなりやすい食品はいろいろありますが、
乳幼児では、卵、牛乳が多く、そのほか、大豆、穀物、魚、肉などもあります。
対策としては、
原因食物を除去することになりますが、子供の成長期でもあるために、医師や栄養士の指導のもと、代替食品を導入して栄養のバランスを崩さないように栄養管理をしていくことになります。
④肥満
子供の場合に問題視されるのは、病気で発症する症候性肥満ではなく、生活習慣病予防の観点から、単純性肥満です。
乳児の肥満は、幼児期に行動が活発になると自然に解消されますが、幼児期に体重が急に増加する場合は、学童期に移行する場合があるので注意が必要です。
また、この時期は、子供が積極的に食品に触れる機会が多いので、偏食の問題も発生してきます。
菓子類、嗜好飲料を好みだすのでエネルギーの過剰摂取による肥満にも注意が必要となります。
対策としては、
子供は成長期にあるため、成人のような減量療法は行いません。食事は、摂取エネルギー量が適切かどうか判断した上で食事指導を行います。また遊びをすすめて消費エネルギーを増やすようにします。
次回は、成長発達が著しい、学童期、思春期の栄養を取り上げます。