職場でのストレスが原因でうつ病などの精神疾患になり2009年度に労災認定を受けた人は234人にのぼり、
労災申請者1136人(前年比209人増)で1000人をはじめてこえたことが厚生労働省より公表されました。
政府は職場のストレスによるうつ病などの心の病気の広がりを防ぐため、企業や事業所が実施する健康診断に心の病気を早期発見するためのチェック項目を盛り込む方針を固めています。
自分自身でも防ぐには、まず、生活リズムを見直していく必要があります。
日常生活のリズムの中で睡眠は基本となります。
生き物や人間の視床下部には、
「夜眠り、朝になれば目が覚める」といった睡眠や活動、生理機能(自律神経、代謝
機能、内分泌機能)のリズムを司る「生体リズム(体内時計)」をもっています。
睡眠は、その日に消耗した体力や精神を休ませることができ、翌日からすっきりとし
た気分で日常生活を送ることができるのです。
長時間労働などで仕事の緊張感や興奮状態が夜まで持続したり悩みや心配ごとな
どの精神ストレスがあると、自律神経のバランスがみだれ(夜になっても交感神経が
活発に働く)、なかなか眠りにはいることができない「入眠障害」、睡眠の途中でなん
ども目が覚める「中途覚醒」、睡眠が十分でもよく眠ったきがしない「熟眠障害」な
ど、不眠の症状をおこします。
また不眠の症状が不安や焦りにつながり、それがストレスにもなります。
こうしたリズムが続くと食事も不規則になり心身に不調をきたします。
一時的なものでなく、1ヶ月続くようでは、「不眠症」の疑いがあるので、
1人で悩まず、精神科、心療内科など不眠外来など、受診することが大切になってきます。
また日常生活に支障をきたす不眠などの睡眠障害は、うつ病のサインであるともい
われ診断のチェック項目の1つにされています。
まずは、生活リズムを正していくことからはじまりますが、
次回のメンタルケアでは、生活リズムの修正体を守ることを記載していきます。