恩師の言葉

恩師の言葉

小学校の恩師が父兄に充てて毎回配っていたプリントがありました。まだ幼かった事もあり、当時はまったく見ていませんでしたが15年ほど経ち部屋の掃除をしていると当時のプリントを発見。当時の恩師の言葉をこのブログで紹介していきます。

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その少年が中学生になる前、お母さんが家を出て行った。それからというもの、少年は手に負えないくらい荒れてしまった。


少年は、一人の教師との出会いによって、落ち着いていくのだが、それまでの少年の心の中に吹いた嵐んいついて耳を傾けたい。


オレ、中学に入る前やけど、家にいろいろなことがあった。その時は、何がなんだかよく分からなかったけど、中学へ入ってから、家がどういう事になっているのか分かった。「最初はオレに関係ない親がどうなっていようがオレには関係ない」って思っていた。でも、心の中で、ちょっと苦しい気持ちがあったと思う。


中学に入ってみんなと仲良くなっていくと、ときどき家の事を聞かれたりした、そういうとき、なんか苦しかった。それを隠しているうちに、自分だけなんでこんな苦しい思いをせなあかんのやと思うようになった。


よく考えれば、みんな苦しい思いをしていると分かるのに、そのときは自分だけ苦しくて、一人なんだという感じがして、知らない間に、なんでもいいっていう感じになっていた。


苦しみというのは不思議だ。この少年が言うように、大人でも子供でも「なんで自分だけこんな思いをしなくちゃならないのか」と思っているところがある。


しかも、容易に人に分かってもらえそうにない事が、さらに苦しみを重くする。もし誰かに分かってもらえたら、それだけで自分は変われそうな気もしている。「痛みの分かる人」と出会うことのありがたさが、ここにあるのだろう。





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その保母さんは、ある女の子の事がとても気にかかっていた。


保母さんと二人きりの時は、いっぱい話をしてくれるのに、みんなの前だと一言も話せないのである。


ある日の事、保母さんは女の子と手をつないで、裏庭へ散歩に出かけた。そのとき、何を思ったか、女の子はこう言ったという。「先生、あのね、かおりちゃんはみんなに好かれとるんやって。だってかおりちゃんは優しいし、かわいいもん。」


保母さんは何気なく言葉を返した。「あら、あなただって優しいし、とってもかわいいわよ」


そのとき、女の子は、とつぜん下を向いて蚊の鳴くような声でこう言ったという。「ええ?わたし?わたしはダメだもん」。


その表情、その語感に、保母さんは胸が締め付けられるような思いがした。思わず抱きしめて、「ちがうの、ちがうの。あなたはとってもいい子なの。先生はあなたの事が大好きなの。お願いだから、そんなこと言わないでね」と、涙ながらに言い聞かせたという。


“いつになったら、こんな保母さんのような人間になれるのだろう”とわが身の貧困を思った。





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そのお母さんは、とつぜん子供からこんな質問を受けたのだと言う。


「お母さんは僕のこと好き?」


そんな事を子供が真顔で聞くので、お母さんは意外だったらしい。“そんなことは、言わなくても分かってくれるはずだし、伝わっているはずだ”と思っていたから、少しばかりショックも受けたという。


「私ね、考えさせられました。親が子供を愛しているなんて、当たり前の事じゃないですか。だけど、それは大人の常識に過ぎないんだなぁと反省させられました。子供は感じてないのかも知れませんね。考えてもみれば、いつも否定的な事ばっかり言ってますものね。それなのに、こちらの気持ちを分かってほしいと思う方が無理なのかも知れませんね」


お母さんの話を聞きながら、私も思わず考えさせられた。“自分は本当に必要とされている” “本当に大事だと思われている”と言うような実感を、どこで子供に与えているのだろうかと、大いに反省させられた。


「ひょっとしたら、僕の本当の両親は、どこか違うところにいるのかも知れない」と思っている子が、意外にたくさんいるらしい。





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