ぽっちゃりの良さというのは文章にしてあまりある。
触り心地の良さ、抱き心地。
見ていて癒されるフォルム。
美味しそうにご飯を食べる様も魅力的であるし、
その見た目の愛くるしさは人々の心を常に癒す。
しかし、それらは全くとして本質的ではない。
私はなぜぽっちゃりした子が好きなのかと友人に尋ねられた時に、
ニュートンの提唱した万有引力を引き合いに出して説明する。
全ての物質は質量を持っており、
質量の大きさに比例して互いに引き合う力がある。
つまりは質量の大きいものに惹かれるのは、
人間として…ひいては物質として当然の振る舞いである。
小さいお腹より大きいお腹。
小さいお尻より大きいお尻。
小さいおっぱいおり大きいおっぱいに人は自ずから惹かれるのが、
至極当たり前の振る舞いであり、
いわんやスレンダーに惹かれるというのは完全に物理法則に逆らった、
マイノリティ側の意見であると。
もちろん詭弁である。
ぽっちゃり好きがマイノリティであることは重々承知しているし、
マジョリティはスタイルの良い方にあるというのは、
もはや覆せない事実だ。
では、なぜ好きなのか?
結論から言ってしまうと「理由はない」が正解である。
例えば子猫だ。
ぜひ子猫で画像検索していただきたい。
あ、検索した後はこちらに帰ってきていただきたいのだが…。
どうだろうか?
可愛いと感じた方が多いのではないだろうか?
では質問である。
あなたはその子猫をなぜ可愛いと感じたのだろう?
目がクリクリしているから?
毛玉のようにふわふわした見た目をしているから?
守ってあげたくなる容姿をしているから?
おそらくそんなことを考えた人が大多数であろう。
しかし、その可愛いと感じた理由は実は後から作り上げたものである。
なぜ?と聞かれたので、
頭の中ででっち上げた理由なのである。
全ての可愛いに理由なんてないのだ。
異性に対しても同じことが言える。
私は冒頭、ぽっちゃりが可愛い理由を挙げるときりがないと言ったが、
あれは真っ赤な嘘である。
もし理由があるとするのなら、
全人類がそうなっていないとおかしい。
主観で感じた物事に理由なんて存在しないのである。
こんな話がある。
愛情を確かめるために
「自分のどこがすきなの?」
と聞き続けた人がいた。
そのパートナーは真剣にそれを考えた結果、
特に好きなところがないことに気がつく。
すると一気に気持ちは冷め、
恋人とは別れてしまったという。
本稿をご覧の皆様の中にも、
ひょっとしたら経験のある人がいるのではないだろうか?
これは単純に順序が逆なのである。
好きの理由はたった一つだ。
「好きだと感じたから」
これに尽きる。
自分のどこが好きなのかわからない。
なんで彼は自分のことが好きなんだろう。
と考え悩む女子に告ぐ。
パートナーが好きだと言ってくれるのなら、
その好きを信じてあげるのが、
あなたにできる最善の策である。
あなたの不安が、
もしかしたら破局の引き金を引いてしまうかもしれない。
