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 最近眼の調子が悪いので、何かいい方法はないかとネットで検索していて見つけたのが、「武当明目功」という視力回復のための気功法です。2種類あるみたいですが、詳しい方のを中国語から訳してみました。

 皆さんもインターネットのやりすぎで、目を酷使してると思います。一緒にやってみませんか。


 【中国語原文】・【日本語訳】・【日本語訳+ツボの位置解説】の順に掲載しましたが、【日本語訳+ツボの位置解説】の部分だけ読めば、実行できるようになっています。ツボ指圧の部分は、ツボの位置が1冊の本の説明でははっきりわからないことが多いため、専門書2冊、一般書3冊から引用しましたので、役立つと思います。眼が疲れないように、ワープロにコピペして、文字を大きくしてお読みください。




【原文】


                     武當明目功


(一)意守明目
 自然站立,兩腿與兩肩平行,自然呼吸,仰首望天約1分鐘,再低頭望地1分鐘。然後合目靜坐。坐時以三分之一臀部坐於凳子上,兩腿分開與肩平,膝關節成30度角,兩臂下垂,兩手掌自然放於膝關節,十指鬆開,勞宮穴對準髕骨之上。合目時,上眼皮輕輕放下。舌抵上齶,意守上丹田(印堂穴),閉目養伸,便眼清涼,意守2分鐘後開目,雙目微開,引光人目。


(二)視物明目
 自然站立。舌抵上齶通任督,意守天目穴,然後向遠方找一目標(樹木、房舍等),瞪大眼睛遠視半分鐘,再近視(亦找一目標)半分鐘。如此交替進行。


(三)引氣熨目
 自然站立,左腳向左前方跨出一大步,略寬於肩,兩臂從體側慢慢揚起,舌抵上齶,兩臂再向左右胸前成前平舉,翻掌,使掌心向上,十指鬆開,意守勞宮。兩肘微屈。彎肘關節,兩臂向頭部提平,偵兩手掌勞宮穴,對準攢竹穴、魚腰穴、絲竹空穴貫氣15秒鐘,兩手掌離眼球5釐米,合目。然後兩臂緩緩恢復原姿勢。如此反復12次。外氣運於眼球,手掌心與眼中均産生熱脹感覺,此乃外氣進入眼中通達氣血的效應。 12次貫氣完後,即以兩手掌覆蓋於兩眼之上,十指在上,默數至30,然後收功。收功,將覆蓋眼睛之兩手掌沿兩邊面頰而下至下頜時,合掌,左右手食指在承漿穴部位相對。然後十指向下,沿胸前任脈往下至腰間帶脈,向左右分開,沿腿兩側放下,張目。


(四)鬆緊吐納
 自然站立。兩足與肩平行,舌抵上齶,意念雙眼,開始合目靜坐,自然呼吸,鼻吸口呼,吸氣時眼球收緊,呼氣時眼球放鬆,反復36次。

(五)點穴吐納
 合目靜坐,意念雙眼,舌抵上齶,自然呼吸。
1.點攢竹 以兩手拇指尖同時取穴,手法從輕到重。按時吸氣,鬆手時呼氣,共36次,然後輕揉36次。
2.按晴明 食指尖點按睛明穴,按時吸氣,松時呼氣,共36次,然後輕揉36次。
3.按絲竹空 以兩手拇指同時取穴,手法從輕到重。按時吸氣,松時呼氣36次,然後輕揉36次。
4.按瞳子髎 以左右手拇指取瞳子髎穴,向順時針點按18次,逆時針點按18次,意念將外氣貫入該穴。
5.按天應 以兩手拇指同時取穴,按時吸氣,松時呼氣,共36次,然後輕揉36次。
6.按睛明 以兩手拇指同時取穴,按時吸氣,松時呼氣,共36次,輕揉36次。
7.按承泣 以兩手食指尖同時按承泣穴,按時吸氣,松時呼氣,共36次,輕揉36次。
8.按四白 以兩手拇指尖同時點按四白穴,按時吸氣,松時呼氣,共36次,然後輕揉36次。
9. 旋轉定穿眼 合目凝視,眼球向左右轉動14次,定神片刻,雙眼忽然睜開,注視前方一點約30秒鐘。
10.按太陽 合目凝視,自然呼吸,以兩手拇指輕揉雙側太陽穴各36次。
11.浴面 將兩手掌心搓熱,吸氣,兩氣由承漿穴沿鼻梁直上至百會穴,經後腦按風池穴,過後頸,沿兩腮返承漿穴,呼氣爲一周,共36次。
12.收功 合目,以左右手大拇指按住太陽穴,定位不動,以左右手食指輕揉左右眼皮,共16次,然後張目起立。




【日本語訳】


                武當明目功(ぶとうめいもくこう)


(一)守意明目(しゅいめいもく)
 自然に立ち、両脚は両肩と平行にし、自然に呼吸する。頭を挙げて天を望むこと約一分間。次に頭を垂れて地を望むこと一分間。然る後目を閉じて静座する。坐る時、臀部は椅子の三分の一を用いて腰掛け、両脚は肩幅に開き、膝関節は30度の角度になるようにする。両腕を下に垂らして両手掌を自然に膝関節の上に置き、十指は開いてリラックスさせる。労宮穴を膝蓋骨に当て、目を閉じる時は上眼瞼を軽く下ろすようにする。舌を上顎につけ、上丹田(印堂穴)に意識を置く。目を閉じて精神を養い、眼部を清涼にする。意識を置くこと二分間の後、目を開け、両目を微かに開いて光を目に入れる。


(二)視物明目(しぶつめいもく)
 自然に立ち、舌を上顎に着け、任脈と督脈を通じさせ、天目穴に意識を置く。然る後、遠方に向かって一つの目標を(樹木や建物など)を探し求め、目を大きく見開いて遠く(その対象物)を30秒間見つめる。それから近く(また一つの目標を探し求めて)を30秒間見つめる。このように交互に行う。


(三)引気熨目(いんきいもく)
 自然に立つ。左足を左前方に向かって一歩踏み出す。ほぼ肩幅の間隔にする。両腕を体側よりゆっくりと揚げる。舌を上顎につけ、両腕が水平になったら胸の前に向かって移動させ、掌を翻して掌を上に向け、十指は開いてリラックスさせ、労宮穴に意識を置き、両肘はわずかに曲げる。肘関節を曲げて両腕を頭部に向かって引き上げ、両手掌の労宮穴を攅竹穴・魚腰穴・糸竹空穴に向けて、15秒間気を注ぐ。両手掌は眼球と5cm離し、目は閉じる。然る後、両腕をゆっくり伸ばして元の姿勢(両手を元の前方に挙げた状態)に戻す。この動作を十二回繰り返す。外気を眼球に運ぶと、掌心と眼の中に熱く膨れた感覚を生じる。これは外気が眼の中に入って気血が通じた効果(反応)である。十二回気を注ぎ終わったら、直ちに両手掌で両眼の上を覆い、十指は上を向く。声を出さず数を三十まで数えて、然る後、収功を行う。収功は、目を覆っていた両手掌を頬を通って顎の下まで撫でおろして合掌し、左右の人差し指は承漿穴の部位に相対する。然る後、十指を下に向け、
胸の前の任脈に沿って腰の位置の帯脈まで下ろし、ここで左右に分けて両脚の外側に沿って下ろし、目を開く。


(四)鬆緊吐納(しょうきんとのう)
 自然に立つ。両足は肩と平行にし、舌を上顎につけ、両眼に意識を置く。目を閉じて静座を開始する(椅子に腰掛ける)。自然呼吸とし、鼻から吸って口から吐く。息を吸うときには、眼球を緊張させ、息を吐くときには眼球をリラックスさせる。36回繰り返す


(五)點穴吐納(てんけつとのう)
 目を閉じて静座し、両眼に意識を置き、舌を上顎に着け、自然呼吸とする。
 1.點攅竹(てんさんちく)
 両手の親指の先で両方の攅竹穴を押す。最初は軽く徐々に力を加えていく。押す時に息を吸い、手を緩める時に息を吐く。全部で36回。然る後、36回軽く揉む。
 2.按睛明(あんせいめい)
 両手の人差し指で睛明穴を押す。押す時に息を吸い、緩める時に息を吐く。全部で36回。然る後、36回軽く揉む。
 3.按絲竹空(あんしちくくう)
 両手の親指で絲竹空穴を押す。最初は軽く徐々に力を加えていく。押す時に息を吸い、緩める時に吐く。全部で36回。然る後、36回軽く揉む。
 4.按瞳子髎(あんどうしりょう)
 左右の手の親指で瞳子髎穴を押す。時計回りに18回押し回し、反時計回りに18回押し回す。外気をこの経穴に注ぐようにイメージする。
 5.按天應(あんてんおう)
 両手の親指で天応穴を押す。押す時に息を吸い、緩める時に息を吐く。全部で36回。然る後、36回軽く揉む。
 6.按睛明(あんせいめい)
 両手の親指で健明穴を押す。押す時に息を吸い、緩める時に息を吐く。全部で36回。然る後、36回軽く揉む。
 7.按承泣(あんしょうきゅう)
 両手の人差し指の先で承泣穴を押す。押す時に息を吸い、緩める時に息を吐く。全部で36回。然る後、36回軽く揉む。
 8.按四白(あんしはく)
 両手の親指の先で四白穴を押す。押す時に息を吸い、緩める時に息を吐く。全部で36回。然る後、36回軽く揉む。
 9.旋転定穿眼(せんてんていせんがん)
 目を閉じて眼球に精神を集中し、眼球を左右に動かすこと14回。しばらく心を落ち着けてから、両眼を見開き前方の一点を三十秒間見つめる。
 10.按太陽(あんたいよう)
 目を閉じて眼球に精神を集中し、自然呼吸とし、両手の親指で太陽穴を36回軽く揉む。
 11.浴面(よくめん)
 両手掌をこすり合わせて熱くする。息を吸いながら両掌で頭部を撫でる。承漿穴より鼻柱に沿って直上の百会穴に至り、後頭部を経て風池穴を押し、後頚部を過ぎて両頬に沿って承漿穴に返る。息を吐いて一周とする。全部で36回。
 12.収功(しゅうこう)
 目を閉じて、左右の手の親指を太陽穴に押して固定する。位置を固定して動かさない。左右の手の人差し指で左右の瞼皮を軽く揉む。全部で16回。然る後、目を開いて立ちあがる。



【日本語訳+ツボの位置解説】


                 武當明目功(ぶとうめいもくこう)


(一)守意明目(しゅいめいもく)
 自然にゆったりと立ち、両足は肩幅に開き、呼吸は自然に行う。頭を挙げて天を望み、これを約一分間続ける。次に頭を垂れて地を望み、これも一分間続ける。その後、目を閉じて静坐する。坐る時、臀部は椅子の三分の一を用いて腰掛け、両足は肩幅に開き、膝関節は30度の角度になるようにする。両腕を下に垂らして両手掌を自然に膝関節の上に置き、十指は開いてリラックスさせる。労宮穴を膝蓋骨に当て、目を閉じる時は上眼瞼を軽く下ろすようにする。舌を上顎につけ、上丹田(印堂穴)に意識を置く。目を閉じて精神を養い、眼部を清涼にする。意識を二分間置いた後、目を開け、両目を微かに開いて光を目に入れる。
◆「労宮(ろうきゅう)〈PC8〉」の位置
『手掌、第2・第3中手骨間、中手指節関節の近位陷凹部。 [別説]手掌、第3・第4中手骨間、中手指節関節の近位陷凹部。〈「WHO/WPRO標準経穴部位」〉』
『こぶしを半ば握り、中指および薬指の指先で、掌の中心の第一横紋を押さえると、二本の指先の中間に、このツボがある。第二、第三中手骨の間で、第三中手骨の橈側にいくらか近いところに本穴がある。「新版 鍼灸臨床取穴図解」北京中医学院編〉』
◆「印堂(いんどう)〈奇穴〉」の位置
〈「WHO/WPRO標準経穴部位」〉には記載なし。
『眉間の中央にある。〈「臨床経絡経穴図解」山下詢著〉』
『両眉毛の内側の中間にある。〈「新版 鍼灸臨床取穴図解」北京中医学院編〉』
『左右両方のまゆのまん中〈「眼の疲れをとるツボの本」芹澤勝助著〉』
『印堂穴は両眉毛の中間。〈「近視追放 中国式・目の体操」本多傳著〉』


(二)視物明目(しぶつめいもく)
 自然にゆったりと立ち、舌を上顎に着け、任脈と督脈を通じさせ、天目穴に意識を置く。
その後、遠方に一つの目標を(樹木や建物など)を定め、目を大きく見開いて遠く(その対象物)を30秒間見つめる。それから近く(に一つの目標を定めてそれ)を30秒間見つめる。これを交互に繰り返す。
◆「天目(てんもく)〈奇穴〉」の位置
〈「WHO/WPRO標準経穴部位」〉には記載なし。
〈「臨床経絡経穴図解」山下詢著〉には記載なし。
〈「新版 鍼灸臨床取穴図解」北京中医学院編〉には記載なし。
『天目穴は眉の間の印堂穴から1~1.5寸上で、天眼、千里眼とも言う。〈「気功特殊診病法」王寅・王絶麗編著〉(※インターネットからの孫引きで、原著は未確認)』


(三)引気熨目(いんきいもく)
 自然にゆったりと立つ。左足を左前方に向かって一歩踏み出して、ほぼ肩幅の間隔にする。両腕を体側よりゆっくりと揚げる。舌を上顎につけ、両腕が水平になったら胸の前に向かって移動させ、掌を翻して掌を上に向け、十指は開いてリラックスさせ、労宮穴に意識を置き、両肘はわずかに曲げる。次に肘関節を曲げて両腕を頭部に向かって引き上げ、両手掌の労宮穴を攅竹穴・魚腰穴・糸竹空穴に向けて、15秒間気を注ぐ。両手掌は眼球と5cm離し、目は閉じる。その後、両腕をゆっくり伸ばして元の姿勢(両手を元の前方に挙げた状態)に戻す。この動作を十二回繰り返す。外気を眼球に運ぶと、掌心と眼の中に熱く膨れた感覚を生じる。これは外気が眼の中に入って気血が通じた効果(反応)である。十二回気を注ぎ終わったら、直ちに両手掌で両眼の上を覆い、十指は上を向く。声を出さず数を三十まで数えて、その後、収功を行う。収功は、目を覆っていた両手掌を頬を通って顎の下まで撫でおろして合掌し、左右の人差し指は承漿穴の部位に相対する。その後、十指を下に向け、胸の前の任脈に沿って腰の位置の帯脈まで下ろし、ここで左右に分けて両脚の外側に沿って下ろし、目を開く。
◆「攅竹(さんちく)」の位置
『頭部、眉毛内端の陷凹部。 注:前頭切痕の陷凹部は、睛明(BL1)の直上、眉毛内端に触知できる。〈「WHO/WPRO標準経穴部位」〉』
『このツボは眉毛の内側の端から、眉毛に約一分ほど入ったところにある。〈「新版 鍼灸臨床取穴図解」北京中医学院編〉』
『まゆ毛の内側の端のくぼみ〈「眼の疲れをとるツボの本」芹澤勝助著〉』
『眉毛の内側の端。目頭から上へ押していき、痛みを感じるところ。〈「眼はこのツボでよくなる」小杉喜一郎著〉』
『眉の内側端の上に位置する。〈「近視追放 中国式・目の体操」本多傳著〉』
◆「魚腰(ぎょよう)〈奇穴〉」の位置
〈「WHO/WPRO標準経穴部位」〉には記載なし。
『眉毛中央の陥凹にある。〈「臨床経絡経穴図解」山下詢著〉』
『眉毛の中間で、瞳孔の中心から真上のところにある。「新版 鍼灸臨床取穴図解」北京中医学院編〉』
『眉毛の中央。正面を向いたとき、瞳のちょうど真上。〈「眼はこのツボでよくなる」小杉喜一郎著〉』
『魚腰穴は眉毛のちょうど中間にある。〈「近視追放 中国式・目の体操」本多傳著〉』
◆「糸竹空(しちくくう)〈TE23〉」の位置
『頭部、眉毛外端の陷凹部。 注:瞳子髎(GB1)の直上にある。〈「WHO/WPRO標準経穴部位」〉』
『本穴は眉毛の外側から、眉毛に少し入ったところにある。〈「新版 鍼灸臨床取穴図解」北京中医学院編〉』
『まゆ毛の外側を指で上下に動かしたときに、骨の小さなくぼみにふれるところ〈「眼の疲れをとるツボの本」芹澤勝助著〉』
『眉尻のくぼみのところ。眉尻から指をすべらせ、骨のくぼみを探す〈「眼はこのツボでよくなる」小杉喜一郎著〉』
『糸竹空穴は眉の外側端から外側五分のくぼんだところ。〈「近視追放 中国式・目の体操」本多傳著〉』
◆「承漿(しょうしょう)〈CV24〉」の位置
『顔面部、オトガイ唇溝中央の陷凹部〈「WHO/WPRO標準経穴部位」〉』
『口を開けて取穴する。本穴は、下くちびるの下の真中のくぼんだところにある。〈「新版 鍼灸臨床取穴図解」北京中医学院編〉』


(四)鬆緊吐納(しょうきんとのう)
 自然にゆったりと立つ。両足は肩幅に開き、舌を上顎につけ、両眼に意識を置く。目を閉じて静坐を開始する(椅子に腰掛ける)。呼吸は自然に行い、鼻から吸って口から吐く。息を吸うときには、眼球を緊張させ、息を吐くときには眼球をリラックスさせる。これを36回繰り返す。


(五)點穴吐納(てんけつとのう)
 目を閉じて静坐し、両眼に意識を置き、舌を上顎に着け、呼吸は自然に行う。
 1.點攅竹(てんさんちく)
 両手の親指の先で両方の攅竹穴を押す。最初は軽く徐々に力を加えていく。押す時に息を吸い、手を緩める時に息を吐く。36回繰り返す。その後、36回軽く揉む。
◆「攅竹(さんちく)〈BL2〉」の位置
『頭部、眉毛内端の陷凹部。 注:前頭切痕の陷凹部は、睛明(BL1)の直上、眉毛内端に触知できる。〈「WHO/WPRO標準経穴部位」〉』
『このツボは眉毛の内側の端から、眉毛に約一分ほど入ったところにある。〈「新版 鍼灸臨床取穴図解」北京中医学院編〉』
『まゆ毛の内側の端のくぼみ〈「眼の疲れをとるツボの本」芹澤勝助著〉』
『眉毛の内側の端。目頭から上へ押していき、痛みを感じるところ。〈「眼はこのツボでよくなる」小杉喜一郎著〉』
『眉の内側端の上に位置する。〈「近視追放 中国式・目の体操」本多傳著〉』
 2.按睛明(あんせいめい)
 両手の人差し指で睛明穴を押す。押す時に息を吸い、緩める時に息を吐く。36回繰り返す。その後、36回軽く揉む。
◆「睛明(せいめい)〈BL1〉」の位置
『面部、内眼角の内上方と眼窩内側壁の間の陷凹部。 注:目を閉じたとき、内眼角の内上方0.1寸の陷凹部にある。〈「WHO/WPRO標準経穴部位」〉』
『このツボは眼の内角から外へ一分、そこからさらに一分上ったところで、眼窩の骨の内縁に近い場所にある。〈「新版 鍼灸臨床取穴図解」北京中医学院編〉』
『内目尻と鼻のつけ根の間。指を当てて上下に動かすと、鼻の奥に鈍い痛みが走る〈「眼の疲れをとるツボの本」芹澤勝助著〉』
『眼を閉じたとき、目頭の高さで、やや鼻よりにあるくぼみのところ〈「眼はこのツボでよくなる」小杉喜一郎著〉』
『目がしらと鼻根(鼻のつけ根)のあいだのくぼみ〈「近視追放 中国式・目の体操」本多傳著〉』
 3.按絲竹空(あんしちくくう)
 両手の親指で絲竹空穴を押す。最初は軽く徐々に力を加えていく。押す時に息を吸い、緩める時に吐く。36回繰り返す。その後、36回軽く揉む。
◆「糸竹空(しちくくう)〈TE23〉」の位置
『頭部、眉毛外端の陷凹部。 注:瞳子髎(GB1)の直上にある。〈「WHO/WPRO標準経穴部位」〉』
『本穴は眉毛の外側から、眉毛に少し入ったところにある。〈「新版 鍼灸臨床取穴図解」北京中医学院編〉』
『まゆ毛の外側を指で上下に動かしたときに、骨の小さなくぼみにふれるところ〈「眼の疲れをとるツボの本」芹澤勝助著〉』
『眉尻のくぼみのところ。眉尻から指をすべらせ、骨のくぼみを探す〈「眼はこのツボでよくなる」小杉喜一郎著〉』
『糸竹空穴は眉の外側端から外側五分のくぼんだところ。〈「近視追放 中国式・目の体操」本多傳著〉』
 4.按瞳子髎(あんどうしりょう)
 左右の手の親指で瞳子髎穴を押す。時計回りに18回押し回し、反時計回りに18回押し回す。外気をこの経穴に注ぐようにイメージする。
◆「瞳子髎(どうしりょう)〈GB1〉」の位置
『頭部、外眼角の外方0.5寸、陷凹部。〈「WHO/WPRO標準経穴部位」〉』
『本穴は眼じりから五分離れたところにある。〈「新版 鍼灸臨床取穴図解」北京中医学院編〉』
『目尻から外側へ親指幅分のところにある骨のくぼみ〈「眼の疲れをとるツボの本」芹澤勝助著〉』。
 5.按天應(あんてんおう)
 両手の親指で天応穴を押す。押す時に息を吸い、緩める時に息を吐く。36回繰り返す。その後、36回軽く揉む。
◆「天応(てんおう)〈奇穴〉」の位置
〈「WHO/WPRO標準経穴部位」〉には記載なし。
〈「臨床経絡経穴図解」山下詢著〉には記載なし。
〈「新版 鍼灸臨床取穴図解」北京中医学院編〉には記載なし。
『天応穴(てんおうけつ)とは、眉毛(まゆげ)の発端部分から二~三ミリ下方へさがった、眼窩(がんか)(眼球の入っている穴)の骨の内側のカドの、少しへこんだ個所をさす。ここは前頭切痕(ぜんとうせっこん)といって、三叉神経からわかれる前頭神経が通るところである。〈「近視追放 中国式・目の体操」本多傳著〉』
※「日本国語大辞典」には『てんおう-けつ【天応穴】〔名〕鍼灸の治療点で、阿是穴(あぜけつ)ともいう。経絡に関係なく、患部の圧診により随意に決めた治療点。』とあり、天応穴とは奇穴のことを意味する用語で、特定の経穴(ツボ)の位置を意味するものではないようである。
 6.按睛明(あんせいめい)
 両手の親指で健明穴を押す。押す時に息を吸い、緩める時に息を吐く。36回繰り返す。その後、36回軽く揉む。
◆「睛明(せいめい)〈BL1〉」の位置
『面部、内眼角の内上方と眼窩内側壁の間の陷凹部。 注:目を閉じたとき、内眼角の内上方0.1寸の陷凹部にある。〈「WHO/WPRO標準経穴部位」〉』
『このツボは眼の内角から外へ一分、そこからさらに一分上ったところで、眼窩の骨の内縁に近い場所にある。〈「新版 鍼灸臨床取穴図解」北京中医学院編〉』
『内目尻と鼻のつけ根の間。指を当てて上下に動かすと、鼻の奥に鈍い痛みが走る〈「眼の疲れをとるツボの本」芹澤勝助著〉』
『眼を閉じたとき、目頭の高さで、やや鼻よりにあるくぼみのところ〈「眼はこのツボでよくなる」小杉喜一郎著〉』
『目がしらと鼻根(鼻のつけ根)のあいだのくぼみ〈「近視追放 中国式・目の体操」本多傳著〉』
 7.按承泣(あんしょうきゅう)
 両手の人差し指の先で承泣穴を押す。押す時に息を吸い、緩める時に息を吐く。36回繰り返す。その後、36回軽く揉む。
◆「承泣(しょうきゅう)〈ST1〉」の位置
『顔面部、眼球と眼窩下縁の間、瞳孔線上。〈「WHO/WPRO標準経穴部位」〉』
〈「新版 鍼灸臨床取穴図解」北京中医学院編〉には記載なし。
『目のふちの、瞳孔のすぐ下〈「眼の疲れをとるツボの本」芹澤勝助著〉』
『正面を向いたときの瞳の真下、眼球と眼窩(眼のまわりの骨)の間〈「眼はこのツボでよくなる」小杉喜一郎著〉』
 8.按四白(あんしはく)
 両手の親指の先で四白穴を押す。押す時に息を吸い、緩める時に息を吐く。36回繰り返す。その後、36回軽く揉む。
◆「四白(しはく)〈ST2〉」の位置
『顔面部、眼窩下孔部。〈「WHO/WPRO標準経穴部位」〉』
『病人の両眼を正視させ、眼窩下から真下に約三分、ちょうど黒目の中心から真下に線を引き、指でおさえたところにくぼみがある(つまり目のふちの下のくぼみ)。本穴は、そのくぼみの中にある。〈「新版 鍼灸臨床取穴図解」北京中医学院編〉』
『ひとみの中央下のくぼみから、親指幅分下がったところ〈芹澤勝助〉』
『前方を正視したときの瞳、その下一寸(ほぼ三センチ)のくぼみが、すなわち四白穴である。〈「近視追放 中国式・目の体操」本多傳著〉』
 9.旋転定穿眼(せんてんていせんがん)
 目を閉じて眼球に精神を集中し、眼球を左右に14回動かす。しばらく心を落ち着けてから、両眼を見開き前方の一点を三十秒間見つめる。
 10.按太陽(あんたいよう)
 目を閉じて眼球に精神を集中し、呼吸は自然に行い、両手の親指で太陽穴を36回軽く揉む。
◆「太陽(たいよう)〈奇穴〉」の位置
〈「WHO/WPRO標準経穴部位」〉には記載なし。
『眉の外側と外眼角の中間より後方1寸の陥凹にある。顳顬(せつじゅ)穴の後方1寸に当る。〈「臨床経絡経穴図解」山下詢著〉』
『眉毛の外側の端と目じり(眼外角)との中間点から約一横指ほどのところが、この太陽穴である(左右で二穴ある)。「新版 鍼灸臨床取穴図解」北京中医学院編〉』
『まゆ毛の外側と外目尻の間〈「眼の疲れをとるツボの本」芹澤勝助著〉』
『眉尻と目尻の中間から、やや後ろへいったくぼみ〈「眼はこのツボでよくなる」小杉喜一郎著〉』
『太陽穴というのは、ずばり、こめかみ(目と耳の間にあって、物を咬むと動く部分)のこと。〈「近視追放 中国式・目の体操」本多傳著〉』
※〈「ツボと日本人 東洋動作学への道」蓑内宗一著〉にはp.272に『霞のツボ(太陽)』という記載があり、p.395では兵法系のツボと医療系のツボの対照表で『兵法系:霞(かすみ)=医療系:懸顱(けんろ)』と記載されています。〈「活殺法の秘奥」サイード・パリッシュ・サーバッジュー著〉でもP.64に『霞(カスミ) 位置:こめかみ 経穴名:懸顱(ケンロ)』と記載されています。「太陽」という経穴の名称は、日本古武道の人体急所図では用いられていませんが、中国武術の古典の点穴図(攻撃用のツボを記した図)では普通に用いられています。中国医学の「懸顱」=中国武術の「太陽」=日本古武道の「霞」ということでしょうか?「懸顱」の位置は『頭部、頭維(ST8)と曲鬢(GB7)を結ぶ(側頭の髪際に沿った)曲線状の中点〈「WHO/WPRO標準経穴部位」〉』とあるので、〈「新版 鍼灸臨床取穴図解」北京中医学院編〉や芹澤氏・小杉氏・本多氏の説明による「太陽」の位置よりも後上方にあります。これは、おそらく日本武道医学の系統の人たちが、兵法系(日本古武道)の急所(灸所)を、WHOにより標準化された361の経穴に無理やり対応させたために、誤ったのではないでしょうか。中国医学の「太陽」=中国武術の「太陽」=日本古武道の「霞」というのが正解だと思います。。
※〈「視力回復ツボ刺激で眼がみるみるよくなる」佐藤信雄著〉にはp.154に『それから忘れてならないのが「太陽」。これは、奇穴で、経絡上にはありません。発見も比較的新しく一九七○年代に中国で発見されました。場所は目尻の外側のこめかみの窪みの部分です。』と記載されています。「太陽穴」という経穴名は中国武術の古い点穴図では普通に用いられていますので、一九七○年代に発見されたというのは?です。
 11.浴面(よくめん)
 両手掌をこすり合わせて熱くする。息を吸いながら両掌で頭部を撫でる。承漿穴より鼻柱に沿って直上の百会穴に至り、後頭部を経て風池穴を押し、後頚部を過ぎて両頬に沿って承漿穴に返る。息を吐いて一周とする。36回繰り返す。
◆「承漿(しょうしょう)〈CV24〉」の位置
『顔面部、オトガイ唇溝中央の陷凹部〈「WHO/WPRO標準経穴部位」〉』
『口を開けて取穴する。本穴は、下くちびるの下の真中のくぼんだところにある。〈「新版 鍼灸臨床取穴図解」北京中医学院編〉』
◆「百会(ひゃくえ)〈GV20〉」の位置
『頭部、前正中線上、前髪際の後方5寸。 注1:前髪際と後髪際を結ぶ線上の中点の前方1寸にある陷凹部。 注2:耳を折り返したとき、両耳尖を結ぶ線の中点にある。〈「WHO/WPRO標準経穴部位」〉』
『この百会穴は頭のてっぺんにある。眉間の中心を上に一横指のところから、まっすぐ頭の後方の髪のはえぎわまでを結ぶ線の真中にある。〈「新版 鍼灸臨床取穴図解」北京中医学院編〉』
『頭のてっぺん。左右の耳たぶの上端を結んだ線の中心〈「眼の疲れをとるツボの本」芹澤勝助著〉』
◆「風池(ふうち)〈GB20〉」の位置
『前頸部、後頭骨の下方、胸鎖乳突筋と僧帽筋の起始部の間、陷凹部。 注:風府(GV16)と同じ高さにある。〈「WHO/WPRO標準経穴部位」〉』
『首の後部の真中から髪のはえぎわ内に一寸入ったところと、耳の後にある乳様突起の下縁とを結んだ線の中間点に本穴がある。首の後部の太い筋(僧帽筋)の両側で、髪のはえぎわの内にあるくぼみがこの風池穴である。〈「新版 鍼灸臨床取穴図解」北京中医学院編〉』
『後頭部の、後ろ髪の生えぎわのくぼみ〈「眼の疲れをとるツボの本」芹澤勝助著〉』
『後頭隆起真下のくぼみと乳様突起のあいだ。髪の生え際のくぼみ〈「眼はこのツボでよくなる」小杉喜一郎著〉』
『頭のうしろで、頭髪の生えぎわの、くぼんだところ。〈「近視追放 中国式・目の体操」本多傳著〉』
 12.収功(しゅうこう)
 目を閉じて、左右の手の親指を太陽穴に押して固定する。位置を固定して動かさない。左右の手の人差し指で左右の瞼皮を軽く揉む。16回繰り返す。その後、目を開いて立ちあがる。
◆「太陽(たいよう)〈奇穴〉」の位置
〈「WHO/WPRO標準経穴部位」〉には記載なし。
『眉の外側と外眼角の中間より後方1寸の陥凹にある。顳顬(せつじゅ)穴の後方1寸に当る。〈「臨床経絡経穴図解」山下詢著〉』
『眉毛の外側の端と目じり(眼外角)との中間点から約一横指ほどのところが、この太陽穴である(左右で二穴ある)。「新版 鍼灸臨床取穴図解」北京中医学院編〉』
『まゆ毛の外側と外目尻の間〈「眼の疲れをとるツボの本」芹澤勝助著〉』
『眉尻と目尻の中間から、やや後ろへいったくぼみ〈「眼はこのツボでよくなる」小杉喜一郎著〉』
『太陽穴というのは、ずばり、こめかみ(目と耳の間にあって、物を咬むと動く部分)のこと。〈「近視追放 中国式・目の体操」本多傳著〉』