現役時代①
志望校を早稲田大学政治経済学部に決めた私はその魅力にどんどん取り憑かれていった。もはや他の大学など眼中になくなっていた。それだけ魅力的な大学なのであろう。高二の後半。部活もまともにしていなかった僕は毎日のように遊びとアルバイトを繰り返し、まさに青春を謳歌しているような生活を送っていた。そんなある日、僕の早稲田志望を決定付けた「彼」が予備校の模試なるものを受けると言い始めた。僕としてはたいして勉強もしていなかったし、お金もかかるし、何より悪い成績をとって心を折られるのが嫌だと思っていたので、彼だけが模試を受けることになった。そして数週間後、彼の模試を見せてもらうとそこには何となかなかいい判定が並んでいた。そこで僕は一緒に勉強している(と言っても大して勉強していなかったのだが(笑))彼がこんないい成績なら僕自身もそこそこいい成績は取れるのだろうとなぜか調子に乗ってしまった。これがいけなかった。年が明け、とうとうあと数ヶ月で3年生になるという頃。とうとう僕も模試を初めて受けることにした。結果はもちろん散々だった。センター試験型の模試にもかかわらず、英語は読めない、国語も読めない、社会は勘で答えているとまあ悲惨なものだった。僕は大切なことを忘れていた。そう。僕は全く勉強ができない方だったのである。ただでさえも大した高校でもないのにその中でも上位になれないような僕が勉強ができるはずもなかった。ここにきて死ぬ気で勉強することを決意し、毎日のように図書館にこもるようになっていった。周りは塾に行き始める中、塾に行けるような家庭でもなく、お金のなかった僕はなけなしのバイト代を使い、参考書を買い揃え、一心不乱に勉強を開始するのだった。