吉本ヒーロークラブpresents
『戦え!特オタ中年隊』

怪我なく無事に終わる事が出来ました。
御来場ありがとうございました。



この舞台をやろうと思ったキッカケは、ヒーローを題材にした別の舞台に出演した時でした。

特撮に詳しくない人が作ったので、ボケのつもりなんでしょうけど、特オタからすると『本家が既にやってるんだよな…』って言うのが多かったんです。

ネタの宝庫カーレンジャーが存在する時点で、ヒーローを題材にしたネタをやっても勝てないんですよね。

けど、その舞台を観に来る人達は特オタでは無いですから、それはそれで正解なんです。しかし特オタの自分はモヤモヤモヤモヤ…

じゃあ、特オタが納得出来るネタを存分に盛り込んだ、特オタが喜ぶ舞台を作ったらいいんだ!と思ったんです。

吉本ヒーロークラブでは、何年も特オタに向けてネタを作り披露し続けてきましたから、傾向と対策をわかっていたんです。

これを使わない手はないなと。


特撮×お笑い×アクション】


早速、企画書とプロットを書き提出。それが2018年の3月なので実はだいぶ前なんです。

動き出すまでにかなり時間は掛かりましたが、何とかやらせてもらえる所まで辿り着いたんです。

その間に、NONSTYLE石田さんの『ももたろう』という舞台に出演していて、その時のアクションがJAE(ジャパンアクションエンタープライズ)さんだったんです。

それがキッカケでJAEさん達と仲良くなり、ダメ元で岡元次郎さんの出演は出来ないか?と聞いたら何とOK。

俺はこの時点で、勝ちを確信しました。

次に脚本。敢えて特撮に詳しくない久馬歩さんにお願いした所、こちらも快くOK。

何故、久馬さんにお願いしたかというと、抜群のセンスとお笑いの基本がしっかり入っていて、観やすく楽しい脚本を書いて頂けると思ったからです(だいぶ後輩が上からすみません)

特オタの人が書いてしまうと、偏りが出て俯瞰に見れない危険性があると感じたのもあります。

久馬さんとは何度か打合せさせてもらい、特撮の基本とやりたい事を伝え、プロットを書いてもらいました。それを東映さんに確認、打合せ、また確認などを繰り返し完成。

問題点などを逆にボケにしてしまったり、特オタには無かった発想だったりと、久馬さんにお願いして本当に良かったです。

次に演出。神保町花月は、脚本と演出を神保町でやった事がある人から選ぶシステムだったんです。

しかし、この特オタ中年隊を演出出来る人は、残念ながら選択肢の中にはいませんでした。

もう自分達でやるしかないなと思っていた所、メンバーから伊藤陽佑さんの名前があがりました。

けど、通常回の吉本ヒーロークラブのゲストにも来た事がなく、絡んだ事もない我々とやってくれるか?いきなりお願いして失礼ではないか?と不安だったんです。そしたらまさかのOK。



そこからの伊藤さんはもう凄かった。

打合せの度に新たなアイディアをどんどん出して、写真撮影やグッズのデザイン、フライヤーに主題歌の作詞作曲などなど、何から何までやってくれました。

もう頭が上がりません。

特撮出身なので話が早い。他の演出の方だったら正直成り立ってなかったです。

本当に本当に、伊藤さんで良かったです。

さぁ、ここに来て問題が。

メンバー4人だけではこの舞台は出来ません。特オタ芸人を探してもそんなにいません。なので、特オタではない人達にお願いするしかなかったんです。

興味ない事に付き合わせるのは申し訳ないなと思いつつ、良くする為に細かく色々と言ってしまう事も多かったけれど、皆んなしっかりやってくれました。

しかも、興味ない事でも楽しんでやってくれる姿勢だったので、とても助かりましたし、何より嬉しかったです。

光永、ハナイシ、まみ、熊、やじ、マサ、坂本さん、本当にありがとう。

特に光永は、このライブの初期(ゴセイジャーの頃)に狭いライブ会場でヒーローショーをやっていた頃から毎回出てくれてました。

彼女は動けるし、勝手もわかるので絶対出て欲しかったんです。吉本坂や単独ライブ前という忙しい中、引き受けてくれて感謝しかありません。

スパイシー坊やに関しては悪ノリで誘いました。

いっつも吉本ヒーロークラブに見学に来て、メンバーに入れてもらえないので可哀想だったてのもありましたが…結果いい方向に転び、さすが特オタだなと。


そして、2丁拳銃 修士さんパタパタママ木下さん。役者経験のあるこの2人が舞台をしっかりしめてくれました。流石です。

修士さんは、本番はもちろん、裏では若手へのアドバイスなど、先輩として背中をしっかり見せてくれました。

木下さんは、伊藤さん演出の舞台に出演した事があり、この座組との橋渡し役になってくれて助かりました。

因みに木下さんは特オタではないですが、サンバルカンオタです。




殺陣指導は、出来ない人達が多い中、次郎さんが上手くまとめてくれました。

芝居パートは、特撮ネタとボケをフリーにバンバン入れまくり(特にイチキさんが良い意味でヒドかった)足したり削ったりして上手く調整していきました。


日替りゲスト

🧡長濱 慎さん


💙松本 岳さん


💛榊原 徹士さん


❤️小澤 亮太さん


💗森高 愛さん


ほぼフリー演技だったんですが、皆さんプロ!大盛り上がりでした。


盛り上がったと言えば主題歌!


歌は、まさかのYOFFYさんNewJack拓郎さん

本物です。

本物が、ニセモノ達の歌を歌うと言う変な現象が起きました。

この主題歌には、本当に助けられました。

体力もまぁ限界だったんですが、最後のバトルでこの曲がかかった瞬間、滾るんです。

そして中年隊がカッコよく見えるから凄い。


けどそれも全てフリ。


いっちばん観せたかったのはコチラ。

岡元次郎さん、生の殺陣。

コレをどうしても見せたかった。

次郎さん曰く『殺しにいってる』と。付けた手だとか段取りとかじゃない、殺し合い。


立った瞬間、空気が変わるんですよ。目線、息づかい、指の先まで通う殺気。


次郎さんの姿が見えた瞬間、会場からどよめきが。それが歓喜に変わり、涙する人までいました。


その瞬間、あぁやってよかったなと。



それに、特撮関係者の方々もたくさん観に来てくれました。


大好きな作品達を作った人や、出演した人達が観に来てくれた事がもう嬉しくて嬉しくて。それがまたパワーになり、体力的にしんどい時でも乗り越えられました。



ここに来るまでの道のりは険しかったですが、ずっと楽しかったです。


何より吉本ヒーロークラブ、特オタ中年隊の制作の方が実は、特オタなんです。


コレはデカいです。制作が特オタって我々にとってこんな心強い事はありません。


大変な事だらけだったでしょうけど、それも全て特撮愛で頑張ってくれました。


その方がいなかったら、グッズも無いし、伊藤さんもオファー出来てないし、そもそも特オタ中年隊が無かったです。


本当に色んな人達に支えられた舞台でした。


もちろん、観に来てくれるお客様がいるからこその舞台です。


改めて御来場ありがとうございました。


最後に、特オタ中年隊は本当にバランスが良く、それぞれのポジションがあり、いいメンバーです。俺が1番後輩ですが、こんなにやり易くて楽しい現場はありません。




第2弾あるかな。。。。


皆さんの、また観たい!!

って声が多ければあるかも!?


ただ新井さん、もう50近いからな…


新井さんだけ変身後、スーツアクターさんにお願いするしかないですね。




                                                       justaway