ふと今日、次男の受験期のこと思い出していた。

それで久しぶりにブログを書こうと思った。

かれこれ3年前かな。

 

私は元夫と離婚について話し合っていた。

 

話しが折り合わず、平行線。

 

膠着状態。

 

私は進まぬ話し合いに途方に暮れていた。

 

そこで、当時21歳の大学生の長男に間にはいってもらうことになった。

今から思えばこんな荷の重い仕事を彼はよくぞ引き受けてくれた。

 

彼はどちらの肩を持つでもなく、中立の立場であくまで互いの子どもという立場で話をしてくれた。

 

話が次男のことに及んだ。

「弟は大学受験で進路を決めるとき、かなりプレッシャーを感じていたとおもう。もっと弟に本当はどこに行きたいかを聞いてあげてほしかった」と言った。

 

はっとした。

 

母として、まったくそのことを考えたことがなかった。

 

きっと元夫も長男の発言にはっとしたとおもう。

ほんとうは次男は行きたい大学があったかもしれない。

 

長男は地元の国公立大に行ったので、親としてはくらべることはなかったが、それもプレッシャーだっただろう。

わたしたち親は金銭的なことから「国公立へいってほしい」と高校1年のときから条件をつけた。

 

しかも通える範囲で。

 

そんな大学は限られる。

 

そんな条件をつきつけられた、次男の気持ち。

私は正直、考えたこともなかった。

 

家の方針だから仕方ない。なんて思っていた。

 

私一体、何していたのだろう??

 

最終的に次男は国公立の受験はせず、希望の大学を受験した。

 

行ける大学、入れる大学じゃなくて、行きたい大学。

 

何を勉強したいか?

何をやりたいのか?

そんな会話、親の私達、次男としなかった。

 

親の要望じゃなくて、次男の希望。

 

親としてはそこを聴いてあげないとけなかった。

親の私たちは、長男がそういう話をしてくれなかったら、次男のことに気付くこともなかったであろう。

長男と次男の二人は、普段会話していないと思うが、長男は兄の立場で弟のことをちゃんと冷静に見ていたんだなと、会話をしてない二人なだけにちょっとうれしかった。

 

次男は今大学生だが、バイトしたり、インターンの活動したり、資格とったり、忙しくしている。

 

今は親の希望はないし、要望もない。

 

次男とは離れて暮らしているので、母の私としてはただただ見守る感じ。

こうなってほしい、ああなってほしいというものもないので、思うとしたら「体に気を付けてね」ぐらいか。

 

さだまさしの「案山子」の心境。