お天気の良い土曜日。

友人にお願いして車を出してもらい、こちらに。





休館が決まり、連日大盛況と聞いていたので、朝イチで入ろうとがんばって早起きしました。

レストランの予約枠はずっと埋まっていて、当日枠もどんな状況かわからなかったのではなから諦めました。

とりあえず入館してお茶室での一服を予約して、ゆっくり館内を拝見しました。

(まず予約してから館内を回ると良いです)


常設はシャガールやピカソ、レンブラントなど有名どころがひと通りある感じ。

シャガールのダビデ王の夢とユトリロの絵がとても良かった。


企画展はドイツで活動する西川勝人氏の作品展

初めて拝見しましたが、

彫刻作品がとっても素敵でした。

展示の仕方、空間の使い方も良かったなあ。

自宅にひとつ置きたくなるような作品で、ポストカードを購入しました。


ちなみにお茶のお菓子は西川氏の作品をイメージしたオリジナル。

添えられた鬼灯のジャムがおいしかった。


こちらはお庭も気持ちがいい。

キッチンカーも出ていました。

なんせ、周りに何もない立地で、唯一のレストランは連日満席で入れないわけで、キッチンカーを利用している方もちらほら。







お天気も良く、風もなく穏やかな、お散歩日和。

連休翌週の土曜だったからか、思っていたほど混雑もなく快適でした。


車でまた30分ほど移動し、

もうひとつ、ホキ美術館にまいりました。

写実画専門の美術館ですが、建物自体がとても有名な美術館です。



こちらにもレストランがあるので少し遅めのランチ。

本当は予約した方が良いようですが、ひと通りみなさんお食事終わる時間帯だったからか、お席があり入れていただけました。

お料理も美味しかったです。

サフランライスの量が多すぎたわーとか言いながら、完食。

デザートもたっぷり。



実はもともと写実画はあまり好きではないというか、わざわざ見たいと思いません。

細密な表現は素直にすごいなあと思うけど、すごいなぁだけで、見る側がイメージを膨らませながら見る楽しみを感じません。

とくに裸婦像や若い女性を描いたものは、なんというか、じっとりした粘着性を感じてしまい、見ていて楽しくないのです。

生々し過ぎて。


でも、静物画で好みの作家さんもみつけられたし、一度は行ってみたかったので、良い機会でした。


帰りは渋滞回避のために、数年振りのコストコ詣で。

わたし、家に同じものがたくさんあるのが好きじゃないし、食べきれなそうだし使いきれなそうだし、コストコで買えるものってほとんどありません。

がしかし今回これは即決。



こんなに入って2,000円弱、やすっ!

古くなったものと交換します。

ジップロックコンテナを使い始めて、ホーローやガラスの保存容器の出番がなくなりました。

軽くて使いやすいですもの。

良い買い物ができました。


いやー、充実の一日。

女子大の寮で同じ釜の飯を食った友人たちと一緒だったので、12時間以上ノンストップで喋り続けた感じ。

楽しかったなあ。


フレンチシェフによるお料理教室でした。

不定期に参加しています。


元々ロブションにもいたことのあるシェフですが、

普通にスーパーで売っている食材、どの家にもある調味料を使って、手軽に作れるレシピを教えてくださいます。


基本は塩のみ。

ただ、その塩をどのタイミングで食材と合わせるのかはとっても重要。

必ずここで塩を、とよく言われます。

最大限、食材の旨みを引き出すための塩。

でも、普通にスーパーにある焼き塩です。


普通のメニューの格上げ、家族の食事を預かるものには助かるレッスンです。


しめ鯖

私のいつものやり方とは塩の量も〆る時間も違います。



これはシェフからのプレゼントメニュー

フォアグラのフラン


チキンロースト

クリスマスに向けたメニューだそうです


ビーフストロガノフとバターライス

市販のルーや缶詰のソースは使わずに、旨味たっぷりの仕上がり。

絶対真似する。


スイートポテト

クネルのコツを習いました。

確かにこの形可愛いし盛り映えがします。


目の前で作られたお料理をシャンパーニュとともにいただきました。



ああ幸せ。

実母の勤め先の社長のお母さまが亡くなりました。

約40年勤め続けた母にとっては、まるで家族のようにお付き合いしてきた方です。

今夏、お盆の帰省土産を届けに行った際はお元気でした。

94歳で、まだ現役でお仕事されていたし、孫の洗濯やら何やらのお世話もしていた、働き者でした。


母が仕事を辞めると申し出た際は

「私もまだ頑張るから、一緒に頑張りましょう」とおっしゃって、母は「奥さんに恩返しと思って」仕事を続けているのです。


9月に入り、急に元気がなくなり、食が細り、母は

「鬱なのかなあ」と心配していました。

検査しても原因は見当たらず、自宅療養。

孫が作ってくれたお粥を、頑張って食べていたようですが、しだい次第に弱っていき。

数日前に呼吸も弱くなり、「もう長くない」と家族や親しい人たちが会いに行ったそう。

そして、自宅で、家族に囲まれ、穏やかに息を引き取ったそうです。

老衰、です。


すごいなあ、ぎりぎりまで現役で、長患いすることもなく、でもしっかり家族や親しい人とお別れする時間もとり、家族に覚悟する時間も与え、痛いとか苦しいとかなく、自宅で穏やかに家族に囲まれて息を引き取るなんて。

ご本人にとっても、遺族にとっても、心残りのない終わり方。


94歳にもなると、、そういう終わり方もできるんだと思ったと同時に

94歳にもならないと、そういう終わり方はできないんだと思いました。


寿命ってわからないものね。

結局は今を生きるしかないんです、わかってる。