7月23日(日)晴れ
出穂まであと21日 草丈71cm 茎数20本
分げつは止まって、開張していた稲株が立ってきました。
さやの中では、幼穂(穂の赤ちゃん)が生まれているはずです。
梅雨も明け、いい天気が続いています。
一部の田んぼで、イモチ病が出てしまいましたが、全体としては順調に生育しています。
このまま晴れの日が続き、ちょくちょく雷様が来て、恵みの雨をもたらしてくれることを切に願います。
人間にできることは、ほんとうに限られています。
〇 最近、出会った田んぼの生きもの
草刈りをしていて、ふと見ると畔の上にコイツがいました。
甲長20cmのスッポンです。
すぐに田んぼの中に逃げ込んでいきました。
なんでワザワザ出てきたのか、不思議です。
この田んぼは、柳瀬川から100m以上離れたところに位置しています。
産卵のために水路をさかのぼってきたのか、もともと水路に住んでいるのか。
それにしても、スッポンが多いなあ。
田んぼ脇の素掘りの水路にいたタイコウチの成虫です。
懐かしい姿です。
〇 ドジョウくん 復活大作戦
7月10日にやった生きもの調査で、私の田んぼ全7枚で見つかったドジョウくんは、たったの1匹でした。
「ドジョウがあふれる田んぼ」
その夢に向けて、田んぼ周辺のドジョウ生息状況を調べることにしました。
田んぼの排水が、柳瀬川に落ち込むところを上から撮った写真です。
サギがよくエサを狙っているポイントです。
ここに、ウナギを捕るための道具(うけ、ど)を仕掛けてみました。
緑色の細長い筒を石で押さえてあります。
中に、猫のエサを入れてみました。
ワナを仕掛けようとした時にすぐ近くに恐ろしいものが・・・
この時期、子を孕んだメスのマムシがよく日なたでとぐろを巻いているそうです。
おー、コワイ!
彼女を刺激しないように、そーっとワナを置きました。
翌朝、仕掛けをあげてあけてみると
ご覧のとおり、体長10cm前後の元気なドジョウくんが8匹、入っていました!
この日の夕方、もう一度「うなぎど」を仕掛けたら、翌朝も5匹、ゲット。
どうやらここには、流れをさかのぼろうとするドジョウがたまる場所のようです。
もし、ここに魚道をかけることができれば、来年の5月・6月にはたくさんのドジョウくんが、私の田んぼにやってくるはずです!
そしてたくさんの子どもを産んでくれるでしょう。
幸い、水路と田んぼの落差はほとんどありません。
しかし・・・
川と水路の落差は、2m近く。
これをつなぐのは、そう簡単ではありません。
今考えているのは、竹を利用した魚道。
名付けて「流しそうめん式魚道」
流しそうめんとの違いは、竹の節を少し残すところです。
節に水がたまって、もしかしてドジョウくんが上ってくれるかも。
そう簡単にうまくいくとも思えませんが、とにかくやってみましょう!
実は、魚道用のぶっとい竹を1ヶ月ほど前に伐り出して、今乾燥中です。
7月25日(火)酷暑
15時30分現在の気温は、37.0℃
さすがに田んぼに人影がありません。
浅間山の上に雲がわいています。
噴煙が見えることもよくあります。
江戸時代の天明噴火のような大規模噴火が起こった場合、この辺りには最大で30cmの降灰が予想されています。
そうなったら、稲は、田んぼはどうなってしまうのでしょうか。
浅間は、たおやかで美しいふるさとの山でありますが、破滅的な力を秘めた畏るべき山でもあります。
合掌