ルーフ最奥のガバクラックをマッチしてスタートする
奥多摩のとあるボルダー
beyond standerd/V10 三段−
程よい大きさの岩で
前半はルーフ、後半は垂壁
全て分かりやすいホールドが続くのだが
保持力、体幹、バランス感覚、身体位置など
様々な要素が要求される良ラインだった
一部、脆い箇所があり
トライ中にカチが丸ごと吹っ飛んで消失してしまったり
ヒールをかけるための棚が欠けて悪くなったり
岩の突起が取れてしまったりした
その都度、数日かけて構築してきたムーブが
不可能になり組み立て直しが必要となった
この岩を登るためには、
変化に合わせて最適化すること
めげずに探求する気持ちが何より重要だった
岩場は零下を下回り
足先は凍えて感覚が無くなった
何度も何度も繰り返して同じムーブを繰り返すため
全ての指で指皮に穴が開き
血がでたり、皮が剥けたりした
この岩がある谷間は、奥多摩の山々に阻まれ
日光が岩に差すのは一日の中でわずか30分ほどで
とても寒い
稀に風が通り抜けるくらいなのが救いで
レスト時はダウンジャケットを着れば
なんとか耐えられた
源流の水音や
乾燥のあまり自ら破裂音を響かせる木々
得体の知れない獣の鳴き声や鳥類の囀り
たまに林道を走る車のエンジン音などが
かすかに聞こえるくらいで
一日中人に会うことがない
下地に1箇所とがった岩が飛び出していて
一度、落ちた時にふくらはぎを擦り剥いてしまった
その箇所さえしっかりマットを敷けば
他は整えたので、割りかし安全にトライできる
怪我や故障もあったし
色々なものと引き換えに登れた課題だった
とにかく登れてよかった
とても充実した時を過ごせた
少し休んで身体を回復させてまた次の岩を
探そうと思う
今回はスマホを新しくしたので
スマホカメラのみで撮影を試みた
編集もスマホだ
デバイスの進歩ってすごいなと思った
先日、このラインを和久さんにトライして頂いた
和久さんは、ビヨンドを登った後
別エリアの三段をワンデイで登って
ビヨンドのグレードを確かめてくれた
その上で
グレード的にはおそらく三段−から三段
くらいが妥当ではないか
との事だったのでV10としておきます



