長かった巣ごもり生活で、色んなことを考えましたわ。
コロナのことはもちろん、自身の仕事のことから今後の生活、老後のことまで・・・
そこで気づいたことを書きたいと思います。
(長文です)
外出もままならない巣ごもり生活が続き
これまで学校で学習をし友人たちと交流していた毎日がここで一転。
一日中家の中で過ごす子供にしてみれば
言わば〈軟禁生活〉です。
在宅勤務になった親からは「勉強しなさい!」「お手伝いしなさい!」としつこく言われ
仕方なく学習時間を決め取り組むも、午後からはゲームにYouTube三昧。
その次は「ゲームばかりして!」と叱られ、
それならばと、ボール遊びにプロレスごっこ
結果、また容赦なく飛んでくる怒号
平日も休日もないそんな生活に、親も子もストレスが溜る日々
そんな中
子供たちが作る工作が、SNSにアップされるようになりました。
ダンボールに空き箱、牛乳パックなどの廃材や家にある身近なもので制作する工作作品です。
3月初旬、某テレビ局プロデューサーから
「子供達の工作画像が、SNSにたくさんあがっている」という情報をいただきました。
SNS上には、ダンボールで作った迷路や自販機、トイレットペーパー芯のロボットなど
どれも素材を活かし工夫されたものばかり。
空き箱に穴を開けた「もぐらたたきゲーム」を真剣に叩き続ける子供の姿に、思わず笑ってしまうほど
完成した作品を見た親も、我が子の想像あふれる工作作品に驚いているようでした。
これまで気にしていなかった家の中の廃材が、ここで子供達のアート素材になり、アート作品へと変化していきました。
シンプルな素材を駆使し想像していく自由工作は、切ったり貼ったり、組み立てたり……。
時には失敗をしトライアンドエラーを繰り返していきます。
その過程で自由に創るおもしろさを体験し、ゼロから生み出す工程をひとつひとつたどっていったのです。
興味を持ち、あらゆる面から眺め失敗を恐れない。
課題もなく点数評価もないこの表現活動により、創造的思考力が育まれていきました。
さまざまな問題に直面した時、どう解決していくか考えていく中で
これまで体験した多くの着想や新しい着想を生み出す思考。
それが創造的思考力です。
豊かな想像力や思考の柔軟さ、自由な発想などがあげられます。
どんなシチュエーションにおいても、枠組みから逸脱し独創的な発想で問題解決する人って
まわりにいませんか。
この創造的思考力が身についていると、これまでなかった発想で新しいものを生み出したり、気づきを得ることができるんですねぇ。
今注目しているのがこれ↓STEAM教育
第3次人口知能ブームが起きた今
AIが実用化され、ビジネスや生活においてもテクノロジーが発達してくる時代になってきました。
さらにコロナ禍により、生活のあり方や教育に関して急激に変貌していく中、アートの存在意義が問われてくるようになってきます。
アメリカで科学技術分野のレベルアップや、人材育成のために推進されたことで広く普及したSTEAM教育は
問題を創造的に解決しさまざまな問いを立てるために、美術、音楽、文学、歴史に関わる学習を取り入れていく教育方法です。
この教育は数年前より日本でも導入され、学習塾や大学でも実践されていますよね。
でも
世界から見ればまだまだ遅れているのが現状。
今後、小学校のプログラミング導入により、どう変化していくのでしょうか
アート教育が重要視されていくと同時に、どのように指導され普及されるのか着目している
案件です。
ものづくりに関しても、知識を活用して進めるプログラムにしても、アートは必要不可欠な分野として確立していく時代に入ってきました。
固執した考えや理論理屈に捉われない自由な発想は、クリエイティブな生活から
今後の生き方にまで影響を与える大きな要素になってきます。
目で見(観察)、頭で考え(考察)、人の話を聞き(コミュニケーション)、自分の意見を言う(発表)。
子供はそういったプロセスで
創造性や思考力、決断力、そして失敗から得た体験を学習していきます。
ゼロからスタートする自由工作(表現活動)で、創るおもしろさと楽しさを体験した子供達は、自己成長へとつながっていったのです
多いに体験させてあげましょう!