僕は社会福祉とかには詳しくないし
最近の社会情勢とか知らないので詳しく話せませんが
(※旅に出てたので全然ニュース見てませんでした←)
安倍総裁が仰っていた【国防軍】には
チャリ旅日本一周をしたからこそ話せることがあるので
これを機に話しておきたいと思います。
まず、みなさん。この写真を見てどう思われますか?
これは山口県の大津島にある『回天記念館』の正面口へ続く道です。
"回天"とは簡単に言うと、魚雷に人を乗せて操縦しながらそのまま特攻するという代物で
ここにはその回天に乗って戦死した者の名前が彫られた石碑が並んでいます。
みなさんは、これを見てどう思いましたか?
僕は、正直に言うと
実名があることで"亡くなった"ということをリアルに感じた、と共に
この方たちを「かっこいい」と英雄視している自分がいました。
この体験が、僕が【国防軍】に不安を抱く大きな理由です。
僕は、自転車旅の中で
『回天記念館』
『広島平和記念資料館』
『国立長崎原爆死没者追悼平和記念館』
『知覧特攻平和会館』
『沖縄平和祈念資料館』
『ひめゆりの塔』
に訪れました。
その中で、腑に落ちない点が1つあったのです。
それは広島や長崎の原爆資料館では
"戦争は二度と起こしてはいけない惨いこと"
というメッセージを強く発信しているにも関わらず
特攻記念館で流れる特攻隊で生き残った人たちの口からは
"青春の想い出"として語っている、という点でした。
最初は「"青春の想い出"として語っている人たちは
思っていないけど嫌々話しているのかな」と思っていましたが
どうも嘘を言っているようには見えなかったのです。
この腑に落ちなさを抱えたまま『ひめゆりの塔』を訪れ
大きな発見と驚きを得ました。
なんと、第二次世界大戦に嫌々参加しているのだと思っていた沖縄の現地の人々も
戦争時は「日本という国家に心から命を捧げよう」と思っていたのです。
ということは全国民が国家に陶酔していた、ということです。
では、なおさら何故戦争が"惨いこと"と"青春の想い出"という
相反する感情で語られているのでしょうか?
僕は、その差は"戦死を目の当たりにしたか否か"だと思います。
沖縄の現地の人々も最初は命を捧げる覚悟でしたが
周りで次々に惨い死に方を目の当たりにし
(身体からウジ虫が湧いたり、ぐちゃぐちゃのミンチになったり)
死の恐怖と共に、「こんな風に死にたくない!」と強く思ったのではないでしょうか。
反対に特攻隊の方々は"戦死"といっても、リアルで見ているわけではありません。
そして特攻される方々は、出発前に盛大に見送られ
英雄や大和魂の"勲章"と共に戦死という"文字"として帰ってきます。
残っている方々は戦死を目の当たりにしていないのです。
この"戦死を目の当たりにしたかどうか"が、とても重要だと思います。
では、少し話を戻します。
そもそも、何故当時の国民は日本国家に陶酔していたのでしょうか?
そういう教育を昔からしてきたから、という意見も合っていると思います。
でも僕は、その根本の「"死"に意味を与えたから」だと思います。
『知覧特攻平和会館』にある特攻隊の遺書とかを読んでいると
"お国の為に"という言葉と共に、意外と悪さをして両親に迷惑をかけていたり
日々を鬱々として過ごしていたことが分かります笑
それを読んでいて、当時の若者も意外と今と変わらないんだなあと思ったりしていました。
今と同じように"夢"や"希望"が見出せない若者たち。
そこに「国が存亡の危機だ!」
「国が復興するためにも、君たちの力が必要なんだ!」
と言われたらどうでしょう。奮起してしまう気持ちを分からなくありません。
人は「役に立ちたい」「認められたい」生きものです。
この、希望を見出せない若者たちに"生きる意味"を与える。
これは今でも、今だからこそ強い効果を表すのではないかと思います。
だから安倍総裁がネットユーザーに支持されているのでしょうか。
(もちろん違う理由の方もいらっしゃると思います。)
僕は戦争を経験したわけでもありませんし"戦死"を目の当たりにしたわけでもありません。
でもこれだけは言えます。
国防軍が出来て戦争になったら、真っ先に死ぬのは僕たちです。
(※国防軍が出来た場合、憲法9条は変わり、徴兵制も出来ると考えています)
当時の陶酔していた人々でさえ、目の前の"戦死"によって目が覚めた程の惨事です。
テレビゲームではありません。コンティニューはありません。
15禁なんてもんじゃありません。セーブポイントもありません。
徴兵制になれば夢や希望を持っている人も道連れにします。
国防軍に賛成するということは、よくネットで「勝手に一人で死ねよ。迷惑かけんな。」と叩かれている、
飛び込み自殺者の方々と同じなのではないでしょうか。
もう一度言います。何度でも言います。
戦争が起きたら、真っ先に死ぬのは僕たち若者です。