GIRO'd Whisky-ブルベカードそういえばブログを書くのは約8ヶ月ぶりか・・・ということは、ブルベに出るのも8ヶ月ぶりと言うことになりますね。今回は盛岡のブルベを走ってきました。盛岡には祖母をはじめ母方の親戚がたくさんいるので、墓参りや顔見せという意味もありました。10年くらい顔を見せに行ってなかったですからねぇ。ブルベは7日にあったのですが、前日にお墓のある一ノ関で墓参りをしてから盛岡入りし前泊。というわけで、今回は初めての東北新幹線輪行でした。北へ向かう新幹線のデッキにはスキー入れがあり、自転車をそこに突っ込んでおけたので、あまり邪魔にならずに済みました。そういう意味では便利な新幹線ですね。


$GIRO'd Whisky-BRM1007スタート地点
今回走ったコースは御所湖→小岩井→滝沢→西根→八幡平頂上→後生掛温泉→玉川温泉→田沢湖一周→仙岩峠→御所湖という200kmです。始めはいつものブリーフィングから。今回はスタッフも走ると言うことで、リタイアの際の携帯電話番号を教わったり、曲がり角の注意点などが言い渡されました。田舎のブルベの特徴は曲がり角に特に目印が無いこと。こんな写真を撮ってないで、もっとちゃんと聞いておけば良かったとあとで後悔することに。。。



$GIRO'd Whisky-岩手山
今回はデジカメを盛岡に持って行ったにもかかわらず、ブルベには持って行かなかったという致命的なミスを犯しました。それでも所々に雄大な景色があり、思わずケータイで撮った写真がいくつかあります。これは小岩井付近で撮った岩手山です。小岩井といえば農場で有名ですが、この辺りから見える岩手山が最高でした。ブルベはタイムを競う物ではないので、景色を楽しみながらゆっくりと進みました。


GIRO'd Whisky-八幡平頂上
スタートから小岩井、滝沢あたりは軽快な上りと下りを走り、PC1には90分弱で到着。8:40頃にPC1を出発し、難関の八幡平見返峠(1541m)にアタックしました。松川地熱発電所までの登坂と最後の2kmには泣かされました。とにかくすごい斜度だった気がします。何度足を着いたことかorz・・・でも、いろいろな人に励まされてなんとか頂上に着きました。本当はここで昼飯を食べたかったのですが、あまりの疲れで食べ物が喉を通りませんでした。こんなに疲れたブルベは久しぶりでした。でも苦労して上がった分のご褒美がこの雄大な景色。紅葉にはほんのちょっと早かったですが、ここまで自転車で上ってきたんだという達成感は格別です。


GIRO'd Whisky-八幡平スタンプ
今回のブルベは、スタッフも一緒に走っているため、通過チェックをする人がいませんでした。通過チェックの代わりにレストハウスでスタンプを押してくるという、ちょっと珍しいルールでした。これはこれで面白いですね。いい記念になりますね。


上ったあとはご褒美の下りです。八幡平アスピーテラインを田沢湖方面に下ってゆきます。下りを楽しみたいから上りをがんばる。これはサイクリングの真理といってもいいでしょう。ただ、先月の自転車事故で少しスピード恐怖症になってしまったので40km位でゆっくりとおりてゆきましたけど。。。

GIRO'd Whisky-ババヘラ
R341にぶつかり、玉川温泉を経由して田沢湖へ。途中、秋田名物のババヘラを食べました。ババヘラの”ババ”とはその名の通り”婆”のこと。おばあちゃんが”ヘラ”でアイスをすくって売ってるのです。アイスの冷たさが疲れた体に染み渡りました。ババヘラを売っている”ババ”ならぬ、おばあちゃんにいろいろと話しかけられたのですが、何を言っているのかさっぱりわかりませんでした。私の祖母もかなり訛っているのですが、その何倍も訛っていました。日本は国土が狭いのに、こんなにも方言の違いがあるんだなと改めて実感しました。美しい国だと思います。しかし、本当に最初から最後まで何を言ってるのかわかりませんでした。。。。


GIRO'd Whisky-辰子像
ババヘラを食べてR341をさらに数十キロ進むと田沢湖です。この頃になるとさすがにお腹がすいてきたので、田沢湖畔のPC2で山菜そばを所望。エナジードリンクでごまかしていた体に一気に力がみなぎる感じがしました。やっぱり食わないとダメですね。ところで、田沢湖と言えばかつてクニマスがいたことで有名ですね。最近、西湖で再発見されて大きな話題になりました。また日本一深い湖(423m)ということでも有名です。写真は有名な辰子像。ここまで来るとゴールまではあとわずかです。田沢湖を一周する頃には暗くなり、この後の写真はありませんが、この後もいろいろ大変でした。田沢湖からは仙岩峠までのダラダラした上りに苦しめられ、やっとの思いで頂上の仙岩トンネルに入ったとたんに、後ろから東京ではあまりお目にかかれなくなったクラシックな暴走族が接近&横を通過。実は仙岩トンネルは2.5kmもある長大トンネルで、鼓膜が破れるかと思うほどの爆音にずっと苦しめられました。

仙岩トンネルをやっとの思いで出た後は、ずっと下りです。調子こきすぎて曲がる箇所を曲がらずに1kmほど進んでしまいました。曲がり角に戻ってくると、ブルベ参加者がいたので後をついて行き、なんとかスタート地点の御所湖に帰ってくることができました。200.3km,12時間32分で完走することができました。8ヶ月ぶりのブルベだったので不安でしたが、なんとか走りきることができました。走っている最中は苦しいですが、ゴールしたときに達成感は、何回走っても最高ですね。再来週に東京で今年最後のブルベを走る予定です。次回も完走を目指します!


GIRO'd Whisky-カリラ久しぶりにおいしいカリラを飲みました。ヴァレンティノ・ザガッティというイタリアのコレクターのセレクションだそうです。ボトリングはイタリアの名門ハイスピリッツ。真ん中にデカデカと”50”とかいてあるので一瞬50年物か?と思ったのですが、ザガッティ氏のコレクター歴50周年を記念したということだそうです。お酒自体は24年物で、ABV46%(加水)、ノンチル、ノンカラーリング。

色自体は24年物ということもあり、そんなに濃くはなく、蜂蜜色。飲んでみると46%とは思えないほどのフルボディ。紅茶、フレッシュな草、若干のタバコ、レモンやグレープフルーツなどの黄色い柑橘、そして酸味もしっかり。オフィシャルのカリラと比べるとより表情が豊かな感じ。陽気な感じのカリラです。イタリア物だからイタリア人の陽気さがボディに写ったのかもしれませんね。

いずれにしてもすばらしいカリラでした。




2/4にブルベを走ってきました。今回は200km。それもほぼ平地ばかりのコースです。等々力緑地→みなとみらい→海の公園→逗子→大磯→逗子→三浦半島一周→逗子→海の公園→みなとみらい→武蔵中原というコース。200km?平地ばかり?しかもほとんど勝手知ったるコースと来た。なんだよ、簡単じゃん。なんて最初は思っていたのですが・・・

$GIRO'd Whisky-BRM204スタート地点集合は川崎の等々力緑地に5:00。等々力緑地といえばサッカー好きにはわかると思います。場所は武蔵小杉というか武蔵中原というか、南部線沿線にあります。自宅からは約21km。逆算して3:35には家を出ました。等々力緑地についても、まだ日は昇る気配はなく、あたりは真っ暗。フラッシュをたいても参加者の反射ベストだけが光っている不気味な状況。今回の参加者は申込数に対するDNSが極めて少なく、120名中110名を超えたとのこと。今回が初ブルベという方も、いつもより多めでした。5:40頃からブリーフィング、車検が行われ、順次スタート。120名が一斉にスタートすると大変なことになるので、車検が終わり次第、すぐにスタートとなりました。


$GIRO'd Whisky-BRM204ベイブリッジスタートしてすぐに武蔵小杉駅を通過し、平間、鹿島田を経由し、森永橋を渡り、R1で横浜に向かいます。東神奈川を過ぎたところで左折しR15を横切って中央卸売場経由でみなとみらいへ向かいました。途中ベイブリッジの後ろに朝日が昇りはじめて感動!思わず写真に納めました。まさに早起きは三文の得です。


GIRO'd Whisky-BRM204みなとみらい横を振り向くと、朝日を受けたみなとみらいの街が輝いていました。これ、先のベイブリッジの写真と同じ時間、同じ位置で撮ったものです。朝日の当たる位置で空の色がこんなにも違うものなのですね。

パシフィコ横浜から横浜スタジアムなど官庁街を通り、市電博物館のある滝頭経由で根岸へ。ここのあたりから首都高速湾岸線の真下を走り、並木、幸浦をパスして八景島の手前の金沢柴町を右折、海の公園沿いを走ります。野島公園あたりから追浜(おっぱま)を目指して左折、日産工場経由で逗子を目指しました。

$GIRO'd Whisky-BRM204 1PCスタートから40.3km地点にある。第1PCのファミリーマートミナワ船越店です。7:56に到着。スタート地点の等々力球場からちょうど2時間でした。closeが9:00とのことで、1時間くらい貯金ができました。肉まんとジュースを補給してすぐにスタート。


GIRO'd Whisky-BRM204 富士山田浦から逗子の小山を上り、R134へ。ここから海岸線沿いに鎌倉、江ノ島を経由して大磯へ向かいます。この日は富士山がものすごくきれいでした。山頂まで雲がない状態ではっきり見えたのは久しぶりではないでしょうか。あまりに綺麗なので、稲村ヶ崎あたりで江ノ島&富士山の構図で写真に納めてみました。


$GIRO'd Whisky-BRM204 2PC江ノ島を過ぎて茅ヶ崎、平塚をパスして大磯へ。R134を離れてR1に合流し2kmほど走って第2PCであるスリーエフ西小磯店に到着しました。ここまでで74.8km。9:41に到着しました。closeは11:00と余裕なのですが、若干ペースが落ちてきた感じ。ここでサンドイッチとグレープフルーツジュース、ポカリスエット、ポケットティッシュを補給して小休止。ここから来た道(R134)を逗子まで折り返します。

逗子まで戻ってきた後は、一路三浦半島を南下します。葉山を通り横須賀自衛隊の駐屯地の先、林交差点を左折し、三浦海岸へ向かいます、三浦半島の南部を時計回りに巡るコースです。ここまでは順調だったのですが、林交差点からちょっとした上り坂を上っている時に体調に異変が。吐き気と気持ち悪さを催してきたのです。原因は何となくわかりました。このクソ寒いのに信じられないかもしれませんが、軽い熱中症に似た症状。大磯から40kmをほぼ無補給で走り(自分でもバカだと思う)、体が温まっているところに、さらに日が昇ってきて体中が蒸し暑くなってきたのです。上り坂の頂上にちょうどセブンイレブンが見えたので、ここで小休止。ネックウォーマーを外し、コーラをちょっと飲んで5分ほど休憩。三浦海岸駅までの下りで体を冷やしました。ネックウォーマーを外して数分走ると気持ち悪さは全くなくなりました。首の汗が瞬時に吹き飛んでそれはそれで寒かったですが・・・

GIRO'd Whisky-BRM204 三浦海岸駅坂を下りきると京浜急行の三浦海岸駅に到着しました。終点の三崎口駅の1つ手前の駅です。ここからは三浦半島の先端を海岸線沿いに走ります。途中通過チェック(近道しないようにコース沿いにあるコンビニ)で物を買い、半島の先端を目指します。


GIRO'd Whisky-BRM204 風力発電途中で三浦半島名物の宮川公園内にある風力発電所に立ち寄りました。ここには風車が2基設置してありますが、このときは1基のみ稼働していました。真下まで行ってみると、ぐぅぃぃぃいいいいーん・・・という低いごう音が鳴り続けています。自然エネルギーが大事なのはわかりますが、これが近所にあったらちょっといやですねぇ。

ここから10分かからない程度で132.2km地点の第3PCファミリーマート三浦三崎店に到着。12:53でした。ビタミンレモンとアクエリアスを補充して、武蔵中原へ帰ります。しかし、ここから先が大変でした。引橋交差点まではだらだらとした上りがあるのは知ってたので、上りに関してはいやな思いはしませんでしたが、渋滞がすごかった。しかも道も狭いので全然飛ばせません。14km~15kmくらいでダラダラ・・・と道を進みます。渋滞は葉山まで続き、思うように進むことができませんでした。

逗子の渚橋に到着し、田浦、海の公園を目指しました。田浦から追浜の日産工場付近を走行中、道に迷ったというか、道が正しいのかがわからなくなってスマホで検索したり(結局正しかった)、海の公園を過ぎて並木付近では道に迷うなど150kmを過ぎてトラブルが相次ぎました。

$GIRO'd Whisky-BRM204中華街なんとか金沢区を超え、磯子付近を走っていると、前をブルベライダーが2名走っていました。ここでゴールまでペースメーカーになってもらうことしました。というのも並木付近での道迷いや、目標であった10時間も絶望的になり、11時間も微妙・・・と本当に心が折れてしまっていたのです。「もうゴールすればどうでもいいや・・」なんて感じで集中力が完全に切れていたのです。そんな時に他のブルベライダーの方の後ろに着かせていただけたのは本当にありがたかったです。関内駅を過ぎ、中華街の門の前を通り過ぎたときに、ラストスパートだという感じでまたやる気が出てきました。この2人のブルベライダーの方々は、私が後ろにいるとわかったとたん、ゴールまで的確な手信号を送ってくれました。非常に走りやすかったです。もしこの2人がこのブログを見ていたらこの場を借りて感謝したいと思います。

ゴールのセブンイレブン川崎武蔵中原店に着いたのは17:20。11時間25分のライドでした。結局10時間どころか、11時間も切ることはできず、悔しい思いをしましたが、何とか無事に帰ってこられました。

今回、初めて平地ブルベを走ってみてわかったのですが、今考えれば当たり前のことですが、山岳ブルベとは違い、200kmずっとこぎ続けなければならないということが足に堪えることがわかりました。山岳ブルベは上っている最中は本当に苦しいのですが、そのかわりに下りは漕ぐ必要がほとんどないので、スタートとゴール地点が同じであれば、漕ぐ距離は実質的には半分ということになります。しかも下っている最中は、ドラクエでいうホイミやベホイミ状態で、ある程度脚が回復するのです。しかし平地ブルベはずっと漕ぎ続けるため、山岳ブルベとは別の体力の使い方をすることがわかりました。平地ブルベだからといって山岳よりも早く走れるというわけではないんですね。

最後の受付で「平地ブルベだからといって、山岳よりも楽というわけではないんですねぇ・・・」とぼやいたら、係の人に「タイムが思うように伸びなかったでしょ?そういうものなんですよ。」と言われたのが今でも頭に残っています。トレーニング不足を痛感したブルベになりました。

GIRO'd Whisky-グレンアラヒーライフシリーズが出たのは久しぶりですねぇ。っていうか、このブログで酒のエントリーも久しぶりですね・・・しかも久しぶりにエントリーする酒がグレンアラヒーとは、またマニアック。ラベルの写真もいつのまにか疲れたサラリーマンが結婚して子供を産んで、子供が育ち、壮年になってきた夫婦です。ライフが出てからずいぶん経ったんだなぁという実感が。

ヴィンテージは1971年。40年ものです。アラヒーってあまり話題にならない系のモルトですが、最近アラヒーの長熟物ってぼちぼち見かけるようになりましたね。しかし今回のライフのアラヒーに関しては、本当に手に入る気配がありませんでした。特定のバーに流れておしまいなんでしょうね。それほどライフはビックブランドに成長したということでしょう。全国のバーで取り合いのようです。それはそれで凄いことですが、相当なコネでもない限り、一般人が全く買える気配すらないというのは一消費者としてはちょっとさみしいですね。

今回は抜栓後2日~3日といったところを飲ませていただきました。香りは素晴らしい熟成香。なんていうかいわゆるライフ臭がします。ダンカンテイラー・ピアレスにあるいわゆるピアレス臭とはまた違った熟成香ですね。香りからしてうまいに決まってるじゃんみたいな。飲む前から顔がにやけてしまいます。舌の上でにころがすと、レーズン、オレンジ色の柑橘、若干のチョコ、さらに若干のチェルシーのバタースコッチ味、そして長い苦み。熟成感は香りが放つとおり申し分ありません。

香り、味、フィニッシュとの調和があまりにも素晴らしく、参りましたといった感じです。ライフの面目躍如。さすがです。

1/7に今年最初のブルベに参加してきました。BRM107鎌倉300kmです。コースは鎌倉~下賀茂~逗子です。
GIRO'd Whisky-BRM107地図

アメブロはルートラボを直接貼れないんですよね。ぜひ改善していただきたいところです。

実は今回のブルベまで、2ヶ月ほど自転車に乗っていませんでした。何となく乗る機会がなかったというかなんというか。自分の周りの人すべてから「やめろ」とか「無謀だ」といった意見をもらいました。自分としても、まあ完走は無理だとしても、リタイア後が気楽なコースだと思っていました。地図を見ていただければわかりますが、ずっと海岸線を走っているだけ。つまり、どこかしらに東海道線、伊東線、伊豆急行のいずれかが走っているわけです。走るだけ走ってみようと思ったわけです。

GIRO'd Whisky-鎌倉駅当日は鎌倉駅に5:10集合、出発が6:00。早く到着しても待っている間が寒いだけなので、5:30のブリーフィング時刻ぎりぎりにつけばいいかと思い、4:30に家を出ました。ところが鎌倉駅に着いたのが5:15。朝が早くて車が全然通っておらず、想定よりも早く着いてしまいました。ブリーフィングが終わり、車検を終えてスタート時刻待っていると、始発の路線バスが構内にきてしまい、「邪魔だから出発してくださーい!」とのかけ声で出発。変なスタートとなりました。


GIRO'd Whisky-浜須賀鎌倉駅から若宮大路を南下、滑川交差点を右折し、R134を西へ向かいます。周りはまだ真っ暗。このピンぼけ写真は茅ヶ崎の浜須賀付近です。このあたりから夜が白み始めました。車通りの少ないR134や大磯からのR1は非常に走りやすく、快調に飛ばすことができました。根府川にある第1PCローソン小田原江之浦店には2時間ちょっとで到着。体が重いだけ(単に太ったから)で体調に変化は見られずおおむね順調でした。


GIRO'd Whisky-網代付近標識網代付近でこんな看板が。折り返し地点って下田の10km先だよなぁ・・・っていうかここに帰ってくるんだよなぁ・・・と心が折れそうになりました。こういう看板は自転車乗りにはへこみます。


GIRO'd Whisky-川奈の坂伊東を過ぎるとR135ではなくしばらく海側の県道すすみます。川奈辺りのいやな坂に苦しめられました。ここで膝に異変が。昨年の登戸~直江津のときに痛めた場所と全く同じ場所に激痛が走りだしました。ここでリタイアしても近くに駅は見当たらず、第2PCまであと10kmほど。たしか第2PCのすぐ近くに伊豆急の伊豆高原駅があることを覚えていたので、なんとか膝をごまかしながら進みました。


GIRO'd Whisky-吊り橋看板第2PC直前にこんな看板が。実は自転車を購入して初めて本格的な自転車旅行をしたのが伊豆高原で、その際にこの城ヶ崎海岸の吊り橋にも立ち寄ったのです。懐かしさがこみ上げてきました。時間もあるので立ち寄ろうかと思ったのですが、膝がそれを拒否していました。


GIRO'd Whisky-ローソン伊豆高原店出発してちょうど5時間。第2PCローソン伊豆高原店の到着。ここでリタイアしようと思ったのですが、こんな時のためにロキソニン60mgを9錠持参していました。この薬を飲んで痛みが治まったら行けるところまで行こうと思い、ここで3錠を飲み、少し長めの休憩(20分)をとりました。この先はずっと伊豆急行と併走しますからリタイアしても気楽なもんです。そもそもここまでの100kmを休憩入れて5時間なんて、自分でも出来過ぎのペースです。


GIRO'd Whisky-お茶コーラこのPCで飲んだのが、”しずおかお茶コーラ”なる代物。飲んでみてまずかったらブログに書いてやろうと思ったのですが、以外にうまかったでちょっとびっくり。絶対まずいものだと思っていたのでちょっと悔しい・・・というわけで、逆に宣伝してあげましょう。お茶コーラ、うまいです。


ここから第3PCの下賀茂まではとにかく、とにかく辛かった。伊豆半島って実はリアス式海岸で半島の大きさの割には砂浜がないというか、町と町の間がちょっとした山登りなんです。それもこの伊豆高原を過ぎた辺りから、こういった地形が顕著になっていき、伊豆高原→山登り→伊豆熱川→山登り→伊豆稲取→山登り→今井浜海岸といった具合にちょっとした山登りが続きます。山岳ブルベのように1000m超えのデカイ山を2~3個上らせられるのとは違った精神のヤラレ方をしますね。

GIRO'd Whisky-伊豆急下田駅何度も何度も小山を上っては下り、とうとう伊豆急下田駅に着きました。第3PCの下賀茂まではあと10kmほど。ここでリタイアするか迷いました。なぜならここから先は電車がありません。ここから走り出せば、往復20kmは走らないとここに戻ってこられない。でも、ロキソニンを飲んだおかげで膝は何ともない。行っちまうかということで、下賀茂へ。


伊豆高原から3時間、サークルK南伊豆下賀茂店に到着。スタートから8時間、ちょうと14時でした。残念なことに、ここでデジカメがイカレはじめたようで、メモリーカードにはまだ余裕があるのに、「メモリーがいっぱいです」とか、電池を満充電にしたにも関わらず、「充電してください」などと言い出したため、ここから先は写真がありません。カメラ買い換えるかなぁ。。。

下賀茂からは、来た道をひたすら帰るだけです。下田の遙か手前の河津あたりから復路のブルベライダーとすれ違いだし、下田駅近辺で頻繁にすれ違うようになっていたのですが、下賀茂から下田へ向かっている最中にすれ違う人はいませんでした。ということは、僕を含めて下賀茂のサークルKにいた連中が最後尾集団ということに。みんな早いなぁ・・・なんて思いながら、復路を急ぎました。単純往復ブルベって帰る道がわかっちゃうからちょっといやですね。往路で下り坂があるということは帰りは上り坂ということになり、下り坂であまり喜べないんですよね・・・そういう意味では周遊型ブルベの方がいいというか、知らぬが仏といった具合に道を走った方がいいというか。いろいろなことを思い浮かべながら走りました。

また来た道を上っては下り、17時のチャイムが鳴ったちょうどそのとき、第4PC ローソン伊豆高原店に戻ってきました。第2PC以降は、判をついたように50kmを3時間で走っていました。意識したわけでもないんですけどね。ローソンで買い物をしていると、女性店員さんが「みんなほんとにすごいわね~。がんばってね。」と励ましてくれました。また、無気力そうな男性定員が、その女性定員に「あんたが走ってきたような顔をしてんじゃないの!」と怒られていました(苦笑)。

また、ここでメールをチェックしてみると、普段働いている時間であろう友人O氏からメールが。もしかしたら家にいるのか?「実はブルベやってるの。もし暇なら23時に逗子に迎えにきてくれない?」と頼んだところOKとの返事が。実はゴールの逗子駅からは自宅まで自走する体力がないであろうと予想、しかし逗子駅での横須賀線最終が微妙だということもわかってしました。ここで迎えにきてくれるといってくれた友人O氏が本当に神に思えました。

第4PCローソン伊豆高原店から第5PCのセブンイレブン真鶴西店までもちょうど3時間。機械のようにペースが一緒。この調子ではしると逗子には23時頃に到着すると友人O氏にメールし、真鶴から逗子まで無休で走ることにしました。ここで走っていてちょっと後悔したことが。実はライトの光量が全く足りなかったのです。ブルベ用にGENTOS 閃を持っていましたが、G女史にあげてしまっていたことをすっかり忘れていました。CATEYEのしょうもないライトを2つつけていったのですが、真鶴道路の暗さが半端じゃない。10m先が見えず早川あたりまで非常に怖い思いをしました。

さて、早川まで来ると、ゴールの逗子までずっと平地です。膝もロキソニンを飲んでいたおかげでなんともちそう。というわけでゴールが見えてきました。R1を大磯まで、大磯からR134を東へ進みます。夜のR134は交通量が少ないと思いきや、以外に車通りが多く、特にトラックが多くて何度かヒヤッとしました。走っているうちに何名かのブルベライダーを追い抜き、なんとかビリは免れた模様。といってもブルベに順位はありません。時間内にゴールしたものが全員勝者です。鎌倉から逗子までは約5km。しかし最後の5kmは長く感じました。逗子駅には23時07分とほぼ予想時刻通りに到着。受付を済ませて自転車をたたんでいたら友人が車で現れました。本当に、本当にありがたかったです。

2ヶ月自転車に触っていない状態での300kmでしたが、なんとか無事ゴールしました。次回はきちんと準備してもう少し楽しみながら走れればいいなとちょっと反省。来月の200kmは準備を怠らないようにしたいと思います。
皆様、新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。久々のブログ更新が、年明けとなってしまいました。最近は寒いので自転車もご無沙汰、酒ばかり飲んでいる毎日です。しかも家飲みが圧倒的に多く、各バーのマスターやその飲み仲間さん達もご無沙汰してしまっている感じがします。申し訳ございません。というわけで近況報告。


正月の過ごし方門松
完全なる寝正月です。BSフジでやっていた「北の国から」の録画を今更ながら見まくっています。とりあえず連続ドラマは全て見終わり、スペシャル版は「'89帰郷」まで見終わりました。私が小学生の時代にこんなに感動的なドラマをやっていたんですねぇ。いまさら、本当に今更ですが・・・さらにドラマに頻繁に登場するキハ56の「急行 狩勝」の長大編成に悶絶しまくりです。


2012年の占い占い
細木なんちゃら的に言うと、2012年の私は「停止」、つまり大殺界のど真ん中だそうで、何をしてもダメな年だとか。まったく余計なお世話。でもちょっと気になっていたりして。。。ちなみに元日に調布の深大寺へ初詣で行った際に引いたおみくじは「中吉」。ちゃんとしていれば、それなりにいいことがあるという、そんな文章なら俺でも書ける的な文章が書いてありました。ちなみに連れのおみくじも「中吉」。縁談の項目には「顔を選ばなければ吉」と書いてあり、俺の顔を見て爆笑してました。失礼なおみくじだよなぁ。


結婚・出産ラッシュクラッカー
何故か知りませんが、40才に手が届くかという年になったいま、去年から今年にかけて周りで結婚・出産ラッシュが続いています。世間の晩婚化をこれほど肌で感じた年はありません。と同時に、一気に置いてけぼりになりました354354。私ですか?あと2年位はないと思っていただいて結構です。


自転車自転車
実は最近というか、ここ2ヶ月ほど乗ってないんですよね。なんか忙しいというか、寒いというか・・・でも、7日には今年最初のブルベBRM107鎌倉300kmに出場が決まっており、かなり焦っています。明日からとにかく走っておかないと。あと自転車の整備もね。ブルベ関係で言えば今年はヴェロクラブランドヌール青葉が200kmを17回も開催してくれるおかげで、出場機会がぐっと増えそうです。AJ群馬も出来たそうですし、高崎遠征もしてみたいですね。完走後にお世話になっているバーなんかで疲れをいやせたら最高ですね。

ビール
もう一つの趣味である酒、特にウィスキーですが、最近は家飲みばかりだったこともあり、あまり開拓できていません。昨年のフェスティバルにも行ったのですが、諸事情がありブログには掲載できず、そのまま年を越してしまいました。とはいいつつ、今年も積極的にこのブログで開拓したボトルのインプレッションを紹介していきたいと思います。っていうか、これこそがブログのメインですからね。


とにかく、今年も健康に気をつけながら元気にやっていきたいと思います。

ブログに関しては若干更新頻度が落ちると思います。

ツイッターでたまにつぶやいてますので、興味のある方はフォローしてみて下さい。@mom_kichiです。

皆様、今年もどうぞよろしくお願いします。

著者 拝


GIRO'd Whisky-ロッホサイド最近、このブログにどのような検索ワードで訪れていただいているかを見てみると、圧倒的にイチローズモルトThe First 3年。凄い注目度ですね。なにせ7400本が瞬間蒸発ですからねぇ。その他にもジョニーウォーカーダブルブラック、アードベッグ・アリゲーターなどのウィスキー系、ブルベ、ステム交換などの自転車系と藤子F不二雄ミュージアムと、大きく分けて酒、自転車、その他に分かれつつあります。非常に嬉しい方向ですね。ただ、「尾根幹 ラブホテル」などという訳の分からない検索ワードもあったりして・・・そもそも尾根幹にラブホテルなんてあったっけ?

そんな話はさておき、ロッホサイドの1981年です。最近だとボウモアと言えば1993、トマーティンといえば1976などと、蒸留所ごとのビックヴィンテージがもてはやされていますね。ワインっぽいもてはやされかたというか。最近同じようなヴィンテージのモルトが大量に出回り始めているから目立って思えるのかもしれませんけどね。このロッホサイドも1981年というのがビックヴィンテージとしてもてはやされています。そして今回エイコーンからも出てきたというわけです。

さてこのロッホサイドですが、香りは抜群。うわぁ~でた!!まさしくハチイチ(1981)だよ!!と思わずうなってしまいました。完熟フルーツとハーブの油漬けのような、ロッホサイドだけが持っている何とも言えない爽やかなフルーツの香り。こんな香りの香水、どっかに売ってないですかねぇ

飲んでみると、あれ?以外にフィニッシュが短いというか、直ぐにフェードアウトしてしまう。いままで飲んだハチイチとずいぶん印象が違うなぁ。あと若干のアルコール感。確かにうまいことはうまいのですが、もうちょっと恍惚感を味わいたいなぁと思ってしまう。とはいっても、まだ1/3も消費されていなかったので、まだ堅いのかもしれません。もうちょっと空気に触れると変わってくるのかも。味自体は麦芽そのものの甘さとフルーツの甘さの融合、ミントのさわやかさ、シナモン、ハッカクなどのオリエンタルスパイスが少々。とりあえず基礎体力は十分、あとはフォームを改良すればいいスラッガーになれる野球選手。そんな印象を受けました。今回飲んだ時点でうまい、まずいという結論を出せないモルトでした。もう少し時間をおいて再評価してみたいモルトでした。
GIRO'd Whisky-メダルいつも忘れた頃にやってくるブルベカードと完走メダルですが、昨日家に帰ったら6月18日に走ったBRM618登戸直江津のメダルと完走認定されたブルベカードが届いていました。

十石峠や菅平高原などの苦しかった坂が思い出されます。最後の飯山や妙高では完全に死んでたなぁ・・・でも、あれを走ってみて自転車で長野とか新潟、そして日本海まで行けるんだなんて変な自信をつけたものです。片道ブルベのおもしろさも味わうことができました。

これでメダルは5個目。先日走った道志みち200kmのメダルが到着すると6個になります。そろそろ200kmや300kmのメダルは見飽きてきました。来年は400kmにチャレンジできたらなぁと思っています。銅色や銀色のメダルもいいですがやっぱり金色のメダルもほしいですからね。

来年もAJ神奈川さんで豊橋~鎌倉の400kmやってくれないかなあ。できればそれを目標にがんばりたいと思います。スーパーランドナーはまだまだ遠いなぁ・・・
GIRO'd Whisky-秩父
ベンチャーウィスキーという会社が埼玉県は秩父に蒸留所を作り、ウィスキーの雫が最初に流れ出たのが2008年。それから3年が経ち、とうとう秩父のシングルモルトがリリースされました。イチローズモルトの前身である羽生蒸留所時代の物や他の蒸留所の原酒が一切混和されてない、秩父蒸留所の原酒だけでつくられたシングルモルトの誕生です。

たかが3年もののウィスキーで何故こんなにも騒いでいるかというと、このイチローズモルトの肥土伊知郎氏は、本場スコットランドのウィスキー(スコッチウィスキー)と同じ製法にこだわっているからです。

その本場のスコッチウィスキーは《The Scotch Whisky Order 1990》という法律で「スコッチウィスキーとは何か?」という明確な定義付けがされています。その第3条、第C項では以下のように書かれています。

Definition of Scotch whisky

3. For the purpose of the Act “Scotch whisky” means whisky-

 (c)which has been matured in an excise warehouse in Scotland in oak casks of a capacity not exceeding 700 litres, the period of that maturation being not less than 3 years;

簡単に言うと、スコッチウィスキーを名乗るには、スコットランドの倉庫で、700リットル以下のオーク樽で少なくとも3年は熟成させなければならない、と規定されています。その他にもスコッチウィスキーを名乗るには色々な条件があるのですが、ここでは割愛。

しかし、よく考えてみると、このスコッチウィスキーオーダー1990という法律の法施行地はあくまでイギリスであり、秩父のウィスキーは、3年寝かせなければならないとか、樽の容量だとかは全く関係がなく、そもそも日本のウィスキーですから、どう足掻いてもスコッチウィスキーとは名乗れません。(当たり前ですね。)しかし、本格的なウィスキー作りを目指す蒸留所としては3年という年数はとても重要なファクターというか、どうしてもこだわりたかったと言うことなのでしょう。気持ちは十分に分かりますね。

さて、つまらない蘊蓄はここまでにして、実際に飲んでみましょう。まず、強いバニラが鼻腔を駆け抜けます。アイスクリームなどの甘いバニラではなく、あくまでバニラビーンズのみの香りとしてのバニラ。あとは3年ということから若干ツンと来るアルコール臭。そして若干の柑橘を感じます。

飲んでみるとバニラは一転オレンジ系の果実に変化します。バニラと柑橘という全く違う食べ物がグラデーションのごとく変化します。すごい!口腔内全てがオレンジ、ミカン、ポンカンなどのオレンジ色の柑橘に支配され、その後アルコール、クリーム、胡椒などのスパイスが効いてきた後、最後にまたバニラ。フィニッシュは標準よりも短め。舌の根本で感じるような、超熟特有の熟成感は感じません。しかしアルコールの強さ、若さに相まってバーボン樽の甘み、樽材から溶出した木の苦みが相乗効果を生み、3年物にしては意外なほどのフィニッシュの長さを感じました。たった3年で驚くほどの出来映えです。これが10年、12年となると、このモルトは化け物級のうまさに成長するかもしれません。これからますます楽しみな蒸留所ですね。


今年申し込んだ最後のブルベ、AJ西東京主催のBRM1001道志みち200kmに参加してきました。ブルベは6月に走った登戸-直江津の300km以来です。コースはこちら

GIRO'd Whisky-スタート地点まずはスタート地点に遅刻という、さい先の悪いスタートorz・・・当日は6時受け付け開始、6時30分ブリーフィング、7時スタート。しかし、家を出るのが遅れたというか、町田は町田でも、どちらかというと淵野辺に近い町田であり、その辺をよくわかっておらず、町田というイメージだけで距離的になめていました。町田駅近辺を過ぎてずいぶん走りましたが、なかなかスタート地点が見えてこず、やばいな~なんて思っていると、バイクが追い抜きざまに私に向かって何かをしゃべり、ニコッとして走り去っていきました。何を話していたのか内容は聞き取れなかったのですが、どうやらブルベの主催者の一人だったようです。おーい、遅刻だぞーなんて言ってったのでしょうか?

受付に着いたのは6:40、急いでスタート地点の公園へ行くと、「・・・というわけで、よろしくお願いします」との声が、ちょうどブリーフィングが終わったところでしたorz・・・まぁ今日のブルベは勝手知ったる道ですからなんとかなるか。


GIRO'd Whisky-大垂水峠順次車検を済ませて7時ちょっと前にスタート。まずは高尾を目指します。といっても、町田街道をひた走るだけですから、そんなに苦もなく17kmほど走って高尾に到着。ここから最初の峠である大垂水峠(標高392m)の登坂が始まりました。大垂水峠は高尾山口側からは斜度がそんなにきつくなく、休憩なしで上れました。(昔は休憩しないと登れないほどの貧脚でしたw)大垂水峠は国道20号(甲州街道)ということもあり、道が狭い割には交通量が多く、別の意味でいやな峠ですね。


GIRO'd Whisky-上野原看板大垂水峠を降りると相模湖です。しばらく20号線を走って日蓮入口というありがたいような名前の交差点を左に折れて南下します。さらに走り続けると山梨県は上野原市に入ります。この辺から雛鶴峠までいやらしい上りが続きます。ここもあまりきつい坂はないと思っていたのですが・・・


GIRO'd Whisky-15%看板一瞬ですが、こんなふざけた坂がありました。15%・・・100m走ると15mも登る坂。もうね、逆にここまで急だと、こんな看板掲げないでほしいですね。萎えるからorz・・・


GIRO'd Whisky-雛鶴峠田園風景をひた走り、なんとか雛鶴峠(標高650m)に到着。ダラダラと結構な坂道を登ってきました。山道というよりも、家が所々にある田園風景といった感じが続いたのが印象的でした。


GIRO'd Whisky-リニア実験線雛鶴峠を下り始めるとすぐに異様な構築物が目に飛び込んできます。リニア実験線です。リニア実験線の終点はこの雛鶴峠なんです。このリニアの構築物が目に入り始めた周辺から半端じゃない数のダンプとすれ違いました。すでにこの実験線は本線となるべく、雛鶴峠から橋本、品川へ向けての延伸工事が始まっていました。


GIRO'd Whisky-PC1雛鶴峠を下りてしばらくするとPC1セブンイレブン都留井倉店に到着。実は朝食を食べてこなかったので、ここで本格的な朝食をとりました。雛鶴峠の手前でハンガーノックの一歩手前まで言ったのは、今だから言えることですが、結構やばい状態だったのです。


PC1からPC2までは道坂峠と山伏峠という2つの山を越えます。この道坂、山伏の2つの峠は最初は、斜度もあまりないのですが、頂上へ塚づくにつれてどんどん斜度が急になって行きます。実はPC1からPC2は道坂峠を通らずに行ける方法があるのですが、道坂峠の頂上で主催者が通過チェックを行っており、通らないとどうしようもないのです。っていうか、ズルできない仕組みになっています。(といっても、このブルベは競技ではないので、ズルしても誰に嘘をつくわけでもなく、自分に嘘をつくだけのことですから、虚しいだけだと思いますが。)

GIRO'd Whisky-道坂峠地獄のような1時間を過ごし、何とか道坂峠(標高1100m)に到着。ここは本当にしんどかったです。主催者の通過チェックを終えて、道志までのダウンヒル。上りがあるから下りがあるご褒美ですな。道坂峠から道志までのダウンヒルはワインディングがすごいこと。車体を左右に傾けながら高速で下りていきます。


GIRO'd Whisky-山伏峠道坂峠からのダウンヒルもあっという間に終わり、道志に到着。ここから山中湖へ向かいます。次なる敵は山伏峠。この山伏峠の坂は本当に嫌い。ずっと長い距離をだらだらと登った挙句、最後の2kmで殺されるといった感じの坂です。猫にロックオンされたネズミが散々もてあそばれた挙句、最後には噛み殺される、そんなイメージの坂です。もちろん私はネズミ。。。この大嫌いな坂を上っている最中に、なんとすでに山中湖を一周してきたブルベライダーに出会いました。ドンだけ早いんだよ・・・っていうか俺がドンだけ遅いんだよ。などどぼやきつつ、何とか山伏峠(標高1116m)に到着。ここで完全に足を使い果たしました。


GIRO'd Whisky-PC2山伏峠を越えると、山中湖です。ここまででやっと半分。湖畔にあるPC2、山中湖旭ヶ丘店に到着です。12:30ころに到着し、お昼と思ったのですが、あまりの疲労にのどを通らず、レッドブルと野菜ジュースで済ませました。あと第3PCまでに腹が減ったときのためにサンドイッチをサドルバックに入れて出発しました。


先ほど、山伏峠は嫌いだ、地獄だ、などと散々な言い方をしましたが、上りがいやな坂ほど、下りは楽しいんです。ここからは約25kmにも及ぶダウンヒル。もうね、下界に転がり落ちていくような感じです。なぜか「山伏ざまぁ~みろ~~」と叫びながら時速50km以上で下っていきました。自分、本当に山伏峠が嫌いみたいです。っていうか嫌いです。

GIRO'd Whisky-水くみ場看板下界に転がり落ちてゆく途中、道志で湧き水が飲める場所を発見。転がり落ちるのを中断して、水をいただくことにしました。


GIRO'd Whisky-水汲み場湧き水というと、チョロチョロっと出ている感じを想像しますが、ここは違います。それこそドボドボっと大量に出ています。自転車のボトルなんて一瞬で満タンになるほどです。飲んでみると癖がなく、疲れた体にはとても優しく、身にしみました。ここ道志周辺の水は横浜市の水道の源流にあたり、道志にはあちらこちらから水が沸いています。走っていても、そこら中の山からわき出たであろう水がアスファルトを濡らしていました。まさしく水の里といった感じ。


GIRO'd Whisky-宮ヶ瀬湖道志道を30kmほど走り宮ヶ瀬湖へ。しかし、ここで最後の地獄が待っていました。なんとPC3は宮ヶ瀬湖を下った清川村にあるのです。そして、下ってきた坂をまた上ってゴールへ向かう・・・いつもなら、上った先に下りがあり、つらくて険しい坂を上ったあとのご褒美といった感じなのですが、今回は下った後に上り。となると、ダウンヒルを楽しむどころではなく、下れば下るほど「これ、後でのぼるのかよ・・・」といった暗澹たる気持ちになっていきました・・・

PC3には15:30頃到着。飯を食いながら「上りいやだなぁ~」なんて思っていると、主催者の方が、

「この時間なら、余裕だねぇ」

と話しかけてきました。

「いや~でも、下りてきた坂をまた上るかと思うと・・・」

なんていうと、

「大丈夫、大丈夫。意外にたいしたことないから。あっという間に終わるような感覚だよ。坂に弱い僕が言うのだから間違えない」と励ましてくださいました。

本当かなぁ・・・なんて思っていると、今度はPBPのジャージを着た方が、

「今日のお昼は何食べたの?」なんて話しかけてきました。

「いや~PC2は道坂、山伏の後だったんであまりの疲労に食欲がなくなっちゃって、レッドブルと野菜ジュースだけでした。いま、本格的な食事中です。」

なんていう会話を交わしました。

なんでもこの方、今年のPBPをはじめ昨年の北海道1200kmなどを走っているという、私からみたら雲の上のような人で、いろんなお話をさせていただきました。飛行機輪行は国内なら普通のケースに少し緩衝材をつければで大丈夫だとか、ブルベはその土地のお店に入って食べ物を食べて、その土地の人と交流するのもまた一つの楽しみで、制限時間ぎりぎりまで楽しむ方法もあるなど、いろいろ参考になる話をしていただきました。まだまだ走りきるだけで精一杯の私には、なかなか難しいことだとは思いますが、考えてみると、ただ走っているだけよりもちょっとした日帰り小旅行といった考えで走ると、また違った楽しみ方ができるのではないかと思いました。まぁ、それにはまず体力、脚力がないと話になりませんね。

別れ際に「北海道のブルベを走ってみたいんですよね」というと、「よし、今度は北海道でお会いしましょう!」なんて言ってくださいました。なんか本気で北海道のブルベに行きたくなっちゃいましたよ。

清川村から町田へは30km弱、残り時間が5時間ほどあったので、ゴールまでは流す感じで行きました。途中、ロード乗りのおじさんに、「今日はブルベ?僕もたまに出るんだよ。今日のは大変だよね。お気をつけてね。」なんてうれしい声援を受けながらゴールへ向かって進みました。

ブルベって不思議なことに、走っている間は早くゴールして早く帰ってビール飲みたいなんて思っているのですが、終わりが近づいてくると何か寂しくなってくるんですよね。体も精神も疲れ切っているのに何か終わるのがもったいないなぁなんて思ったり。。。

そして17:50、無事ゴールしました。200kmとしては、初めての11時間切りです。2年前に同じようなコースを走ったのですが、そのときは12時間30分くらいでしたから、これでも少し成長したと思います。

今年のブルベはこれで終わりですが、来年もなるべく多く申し込んで楽しみたいと思います。


BRM1001道志みち 200km
走行距離 202km(ブルベ)245km(自宅往復含む)
走行時間 10時間50分
獲得標高 3,314m