今日はヘルパー時代のお話
ワタシの職場の老人ホームでは1フロア30床、全室個室でトイレと洗面台、そしてベッド横にはナースコールがついている
ヘルパーを呼ぶ時にナースコールを押してもらうんだけど、トイレが近い人、寂しい人、そして認知症の人で頻回にコールボタンを押す人がいる
昼は複数人ヘルパーがいるけど、夜勤の時は全部1人で対応しなくてはならない
ピンポーン
「どうしました〜?」
「間違って押しました」
ピンポーン
「どうしました〜?」
「何にもありません」
「お手洗い行きますか?」
「行きたくありません」
ピンポーン
「どうしました?」
「押してません」
ピンポーン・・・
夜間に5分〜10分おきに鳴り響くナースコール
最初の数回は優しく対応できるけど、1時間も2時間も続くとさすがに気ぃ狂いそうやわかといって万が一本当に体調崩してナースコールを鳴らしてるかもと思うと無視できない
頼むから寝てくれ〜
ヘルパーもただの人間
我慢にも限界があり、正直に言うとベッド下にナースコールをわざと落としたり、壁からボタンを外しちゃったりした人も過去にいて施設内で問題にもなりました。
今思えば頻回なナースコールは自分自身への精神修行の場だったなと思う
認知症は病気と解ってても、怒りの感情は膨れ上がってきて、言葉や態度がキツくならないように自分を抑えるのは大変やったもんね
そういえばうちの父が寝たきりになった時、しょっちゅう「お~い、お~い」と母を呼び続けてたな
多分入院中もナースコール押しまくってたっぽい(ナースさんがチラっとそんな事を言ってた)
認知はなかったから判って呼んでてタチ悪いよねぇ〜
身内やからワタシやったら怒鳴り散らしてたに違いないわ😅
母偉かったな〜