建物の耐震に問題があるとして、

 

鎌倉市から突然退去命令を出されてしまったカフェ・レストラン『ヴィーナス・カフェ』。

 

建物の耐震基準を満たしていない」というあまりにも理不尽な立ち退きの理由に、

ヴィーナス・カフェ代表の吉澤治郎社長は鎌倉市に理由を問いただすも、

詳細は一切教えてもらえませんでした。

 

しかし、吉澤さんはその後も弁護士を通じ、何度も鎌倉市へ交渉し、

何とか再度折衝の場を設けることができました。

ここでのポイントは、

①吉澤さんが再三伝えているとおり、市が実施した耐震検査において、ヴィーナス・カフェが「耐震基準を満たしていないというその根拠」を示してほしいこと。

②百歩譲ってそれが事実であるならば、「改善すれば更新できるのか」という、更新の条件は何か。

この2点となります。

 

そしてようやく話し合い当日。

その場には、吉澤さんと弁護士2名、公園課の担当者2名が出席し、

重々しい空気の中、話し合いがスタートしました。

案の定、ポイント①の耐震検査の数字を開示してほしいという要求は一切通りません。

なぜ鎌倉市はここまで頑ななのでしょうか?

吉澤さんは、ヴィーナス・カフェの建物が建っている公園に「再開発計画があるのでは?」と考え、その質問をぶつけてみました。

しかし、鎌倉市側は「再開発の予定はない」と、そこははっきりと回答したそうです。

この折衝において、

鎌倉市側が譲歩した点は2022年12月末までなら、更新を認めるということでした。

 

「こちら(ヴィーナス・カフェ)に何か落ち度があるのであればそれを示していただきたい」

 

そうした吉澤さんの問いかけにも、鎌倉市は口を開きません。

このとき、吉澤さんは耐震基準を満たすための“必要かもわからない”改築費用を自前で支払う覚悟でいたそうです。

 

 

そして9月。前回から話し合いの場は一切設けられておらず、

吉澤さんが弁護士を通じて催促したところ、

しばらく経ってから「書類を送れ」という通達が届いたそうです。

その内容は、10月からの12月までの立ち退きまでのスケジュールを

ヴィーナス・カフェ自らが計画書を作成し、

公園課へ提出するというものでした。

これを聞いた私もさすがに驚きました。

これでは、今までの話し合いが何の意味もありません。

また、その通達には、立ち退きの際に、ヴィーナス・カフェが自費で建物を解体し、

土地を更地にして鎌倉市へ戻すようにという文言もあったそうです。

 

確かに鎌倉市所有の公園内にカフェが建っていて、

賃料も収めているという関係性なので、

一般的な常識で言えば、所有者が出ていけと言ったら出て行かなければならない理屈はわかります。

しかし、読者の皆さん、

このヴィーナス・カフェのケースはあまりにも横暴だと思いませんか?

終始、まったく説明責任を果たしていないのです。

私もこの話を聞くまで、まさか自分の身近でこんなことが起きているとは思いもよりませんでした。

しかし、これはまぎれもない事実なのです。

腐っているとしか思えません!

これからどうなっていくのか。

今後の展開もこのブログで綴っていきたいと考えています。

 

 

 

※現在ヴィーナス・カフェでは退去命令に反対すべく、署名運動を行っております。

専用ページにリンクを貼っていますのでぜひご署名ください。

一緒にヴィーナス・カフェを守りましょう!