少し前からボーカル教室に通い始めています。
まだ数回ですがレッスンを受けました。
このブログを書き始めた時から、解説動画や実際に歌っている動画を考えていました。
自分ではそれなりに歌えるつもりなのですが、歌っている動画など撮ったことがなく、実際にやってみたらなかなか厳しい。
よく言われるように自分の声に対する違和感があり・・・半端なくありました。とときどき「声がいい」と褒めていただけるのですが、録音した声を自分自身で聴くと「どこが?」と思ってしまいよく分かりません。
さらに、歌い方もあれこれアラが気になってしかたありません。
何だか気持ち悪くて、字幕を入れたりするために自分の歌を繰り返し聴く気にとてもなれず、挫折しました。
音楽の基本的な知識や技能を持ち合わせていないことも、不安を増幅させています。
ブログにこんな偉そうなことを書いていながら、動画を見た方に「この程度か」とか思われたら、目も当てられません。
というわけで、けっこう長いこと迷ったのですが、一念発起してボーカル教室に通うことにしました。
そこでレッスンを受けて感じたことを少々。
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このブログは「非声帯発声」という今までにない概念を用いた「ダブルボイス理論」で、「ミックスボイス」その他、地声とは異なる色々な発声がどのようにできているか、その仕組みについて新しい視点を提案しようとしています。
・・・発声方法として新しい訳ではなく、これまでと違う捉え方の提案です。
ボイストレーニングと重なる部分もありますが、目的としているものが少し異なるようです。
ボイストレーニングは、良い発声方法を身につけて良い声を出し、上手に歌うことを目的としている、という言いかたでいいと思います。
その際に「発声理論」という言葉も使われますが、どちらかというと良い声を出す方法、そのときの「喉」および身体の使い方、そしてそれを導き出すイメージ、それらの「言語化」と言うことができると思います。
例えば「声を頭の後ろに抜く」と言うとき、実際に声(呼吸)が後ろに抜けるはずありません。
しかし、そういうイメージを持って練習すると、確かに今まで無理して出していた感じの高音を、少し楽にうまく発声できるようになりました。
一方、「ダブルボイス理論」は、どうすれば思うような発声ができるのか、うまく歌えるのか試行錯誤を続けている中で、気付いたら声道(声帯、咽頭、舌など)が実際にどういう状態・形状になっているか、どう使われているか、どう機能しているのかを明らかにしようという方向に進んできました。
仕組みとか原理を探る部分のウェートが高くなっており、どちらかというと「音響学」の範疇に入るのだと思います。
それでも、理屈を考えながら、その理屈に基づいて練習することで、結果として音域が広くなる、声の響きが良くなり雰囲気も出しやすくなる、感情が乗りやすくなるなどの効果が期待できると感じています。
「ダブルボイス理論」によってボイストレーニングに「理屈」の領域をもう少し増やせるのではないかと考えています。
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「非声帯発声」「ダブルボイス」について 001 〜 010 で詳しく説明をしています。
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