昨日(７/２７日)は上大岡の高台(円海山の裾)にある「大賀の里」の向日葵畑に行こうと出かけました。処が上大岡の駅を降りて坂を登ろうとした四つ角に「大賀の里向日葵畑は今年はしていません！」案内が掲示されています。

これが「大賀の里」の向日葵畑です２０２３年はお休みでした。

向日葵は「一年生草本」ですから早春に種蒔きしなければ咲きません。我が家の菊芋は宿根草ですから、放置していても毎年向日葵に似た花を咲かせます。加えて芋が健康食品として食べられます.大賀の里の向日葵は諦めて「山下公園」にむかいました。地下鉄で桜木町駅に行きバスに乗り替えて山下公園に向かいました。途中で新築した横浜市市役所の前を通過します。市役所前の花壇は白い百日紅と黄色い菊芋が植え込みされていました。

横浜市の新市役所の花壇、白い百日紅の足元は菊芋です

屹度花壇のデザイナーが考えたのでしょう。日本人は向日葵が大好きです。ゴッホは生涯に向日葵を７枚描いたと云われます。このうちの1枚を1987年に安田火災海上保険（当時）がロンドンのオークションで落札。約53億円という破格の落札額も話題を呼び、今は損保ジャパン美術館に展示しています。其れ迄の目玉は東郷青児だったのでしたが一気に我国を代表する美術館になりました。

１９８７年当時安田火災海上(現損保ジャパン)が落札したゴッホの向日葵

板絵の棟方志功は「おらばゴッににホになる！」叫んで伝統の津軽絵(凧絵やネブタ絵)を版画木版画に完成させました、棟方志功が感動したゴッホの絵が向日葵であったのか判りませんが、花の生命力からして先ず向日葵と判断してよいでしょう。

棟方志功の板絵観音像の持つ生命力歓喜はゴッホの向日葵に通じるものが在ります

福島原発が核爆発事故を起こして福島以北が汚染されてしまった後に大気汚染や金属汚染(イタイイタイ病等)を経験した日本人は向日葵が原発汚染を除去しいぇくれる期待して汚染した田畑に向日葵を植えました。向日葵の汚染土壌浄化の実績は解りませんでしたが、福島県民の心を一つに纏め命や自然の大切さを知る事になりました。今また、ロシアがウクライナに侵攻してウクライナ国民の強力な抵抗を受けています。ウクライナ国民の総力で国土を守ろうとする姿勢は日米安保体制を妄信してきた日本国民の意識の変革ももたらしているようです。

山下公園の花壇は連日の猛暑と強い直射日光を浴びて絶え絶えです。ソロソロ雨が欲しい悲鳴をあびていました。白い紫陽花は青くなって更に枯れ始めていました。

山下公園通リの白い紫陽花も緑に変色し更に枯れ始めていました。

山下公園の中央噴水の周囲の花壇は季節季節に植えこみが変わります。噴水の中央にはミューズ像が建っています。女神は水甕を持っています。観音様が水瓶を持っているのと同じで命の水なのでしょう。枯れ始めてしまった紫陽花も薔薇も”水を頂戴！”叫んでいるようです。鳩も雀も噴水に入っています。紫陽花も薔薇も動物をうらやましく思っている事でしょう。

山下公園の略中央にある噴水の周囲にある花壇は菊芋が植えこんであります。

菊芋は菊科向日葵目の植物です。向こうは氷川丸(重文)

山下公園の噴水の周囲に咲いた菊芋は小型の向日葵です。奥の建物はホテルニューグランド

薔薇花壇から噴水を見る。菊芋は根(芋)に滋養を蓄えているので生き生きしています。

日陰のベンチに腰かけて水筒の冷えた水を飲んでラスクでおやつを食べていると雀が集まって来ました。僕にも御裾分けしてよ！懇願しているようです。雀と遊んでニューグランドホテルのバス停から桜木町駅に戻ります。銀杏の根元には浜木綿(ハマユウ)が未だ咲いて居ました、浜木綿は彼岸花の仲間球根に滋養分を溜め込んでいるので酷暑にも耐えられるのでしょう。

雀が寄って来ました

ホテルニューグランド前の分離帯に自生している浜木綿の花

頭上を見上げると銀杏の実が用意されていました。酷暑の次には収穫の秋が用意されています。　　【了】

「日本人」の向日葵好き