プーチン大統領が今年3月大統領選挙に予定通リ圧勝すると5月16~17日に中国を往訪しました。昔琉球や朝鮮の交代すると真っ先に中国を往訪して信任を得た(教科書では朝貢外交と覚えた)歴史を思い返しました。世界のマスコミは「中露蜜月」を報道して、ロシアは中国に最新兵器技術を移転して、代わりにウクライナ戦争継続についての協力を得たと推測しました。中国はプーチンロシアを信任して、共同して西側自由主義陣営に対抗する姿勢を示し共同宣言しました。以来中露両国はウラジオストックで共同軍事パレードや軍事演習を行い「日米韓国」の結束に対抗する姿勢を示しました。不思議な事です。ウラジオストックは帝政ロシアが極東進出の為に作った軍事都市でシベリア鉄道の終着駅でした。日露戦争のお陰で清国はロシアに蚕食されませんでしたが、中国にとっては「怨念の都市」だったのです。

現代のウラジオストックはロシアの極東の政治・経済・観光都市ですが、

此処を帝政ロ清朝中国を植民地にしようとしていたのにしようとしていたのです。

現代は中露両国は「対西側自由主義陣営」の意味で接近していますが地政学的にも歴史的にも対立関係にあるのです。冷戦時代の1960年代中露国境紛争(戦争)が現代の「モンゴール共和国」を舞台に戦われました

中ソ国境紛争中央アジアの新疆地区などでの武力衝突

大相撲はモンゴール人力士がいなくては興行出来ない状態ですがロシア人力士も多く居ます今場所のTV中継でも狼雅( 二子山部屋)をモンゴール出身と紹介し慌てて「ロシア」に訂正しました。NHKが混乱した理由は狼雅の国籍が複雑だったためです狼雅は

父方のロシア連邦トラバ共和国で産まれましたが、国籍は母方の「モンゴール共和国」を取ったのでした。更に鳥取城北高校に進学して、二子山部屋に入門したのです。

狼雅は国籍をモンゴールとしました。

モンゴールはチンギスカンが1206年に創設した遊牧国家がルーツです。総じて云えばロシアの中核である「スラブ民族」とは距離があります、同じ多民族国家でもモンゴールは中国に近くロシアには警戒心を持っているようです。今回のウクライナ戦争を観てアジア大陸の中央の共和国はロシアを警戒して中国を頼りにする事でしょう。近年中央アジア(20億年前はインド洋の海底)はレアメタルの発掘が進展して中露兩大国の利害が重なっています。対米国と云った視点に立てば中露の利害は一致するので「中露蜜月」になっても、地政学的に観れば、又歴史的に観れば中露は対立していたし、将来的にも対立する事でしょう。中国習近平 が最も警戒しているのは、プーチンロシアが敗北して、ロシア共産党が解体、更にその影響下の共和国がドミノ倒しに崩壊して中国共産党体制が揺らぐ事でしょう。中国人民が台湾の良さを見聞きして、中国が「トロイの木馬」の様に革命で崩壊する事を危惧していると思われます               【了】