猛暑が続く日曜日、渋谷ストリームで開催中の内藤廣展を堪能したあと、TOHOシネマズで最新作『ファンタスティック・フォー』を観てきました。
物語は冒頭から驚きの展開。主人公の妊娠が発覚し、ストーリーは一貫して「家族」や「命」をめぐる温かな視点で進んでいきます。戦いやスリルの中にあっても、どこかハートウォーミングな余韻を残すのは、マーベル作品の中でも新鮮な印象。
特筆すべきは、そのビジュアルスタイル。どこか懐かしくて新しい、レトロフューチャーな世界観が全編を包み、まるで1970年代のSF雑誌をめくるような感覚に。洗練された美術と衣装、音楽のセンスも抜群で、観ているだけで癒される映画でした。
前作『サンダーボルツ』との繋がりを意識して観ていたのですが、今回は直接的なリンクは明かされず。ただ、きっと今後のマーベル・ユニバースに大きく関わってくる予感はひしひしと感じられました。
『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』での彼らの再登場にも期待が高まります。マーベルが仕掛ける“家族の再定義”、その第一歩としての意味も感じられる一作でした。