元旦の朝、今年初めて見たテレビ番組。
京都の西芳寺、通称苔寺の一年を追った良質のドキュメンタリー。世界遺産にもなっています。
住職が「全体が一つの生命体」と言うコケの数々。
シラガゴケ、ハイゴケ、スギゴケと、コケにもいろんな種類があるんですね~。
作庭は、夢窓疎石。日本最古の枯山水だそうです。670年の長い歳月が作りだした究極の美。
干からびて雨を待つコケ。
根を持たないため、カラダ全体で水を吸収して膨らむコケ。
梅雨明けの緑の深まったコケ。
夏に日が当たり輝くコケ。
銀閣を作った足利義政がモデルとした瑠璃殿の当時の姿をCGでの復元。
「洛陽の奇観」と呼ばれていたそうです。
応仁の乱で荒廃し、人が来なくなり、コケがやってきたそう。
苔寺の他の場所との違いは、明け方の湿度。三方を山に囲まれ、川の流れる立地は、朝靄、朝露を生み、樹々が蓋の役割をはたします。樹々はまた直射日光を遮り、柔らかい光だけが入ります。
秋、竹のホウキで落ち葉をひたすら履き続けます。「履くことは自らの心を磨く、禅の修行でもある。」
鮮やかなモミジとコケの美の競演。義政が「まるで極楽浄土のようだ」と、夢中になった景観を舟から眺める極上の贅沢。
自然と時間と人が作りだす奇跡の美しさに心打たれました。
~Wikipediaより~
1977年7月からは一般の拝観を中止し、往復はがきによる事前申し込み制となっている。 単なる観光や見学ではなく読経と写経という宗教行事に参加することが条件となっている。
アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズは、お忍びで家族とともに西芳寺をよく訪れていたという。
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いつか訪れたい場所の一つです。
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