鎌倉市テニス選手権大会

昨年の年末に出たシングルスの大会に今年もエントリーしました！

昨年は、健太コーチと準決勝で当たりコテンパンにやられてしまいベスト４！

年の最後にいい締めくくりができるように一生懸命頑張りました😊

今年は鎌倉グリーンからもたくさんの生徒さんが出場していたので、

皆さんの試合も見ながら楽しく過ごすことができました！

今大会の振り返り

今大会は前大会の試合戦績が加味されて第二シードになりました😊

学生時代ぶりのシードだったので背筋が伸びる気分でした！

シード選手として独特のプレッシャーに包まれながら、今大会に挑みました！

初戦：ボレーが得意なベテラン選手

初戦の相手は、ボレーが得意なベテラン選手。

一回戦ではジュニア選手の勢いのあるボールをスライスでしのぎながら、少ないチャンスでネットを取り確実に決めていく。

しかも、ネットプレーの成功率が高く難しいショットもきちんと処理できていました。

一方で、ストロークは両手フォアとバックスライス中心。ストローク戦に持ち込み左右に振ることで甘い球を引き出してフィニッシュに持っていくことができれば主導権を握れる感覚がありました。

試合開始早々、自分のペースで進めるためサービスゲームからしっかり攻めていきました。

ストローク戦では優位を保てるので、積極的にラリーを仕掛けていきました。

ネットプレーに来た場合も、相手のタイミングをずらしたり、敢えて高い打点で強打を誘い、反応とコースを読んだポジショニングでカウンターショットにつなげるなど作戦がどれも的中し優位に進めることができました。

試合経験を積んできたことで、相手の試合を観て対戦相手の弱点や戦い方が思いつくようになってきたことを実感しました。

序盤で作ったリードを保ちながら8－1で快勝することができました。

準決勝：死闘。格上選手との大接戦

準決勝はコーチ経験があり、現在40代の年齢別大会で良い結果を残している強敵！

ベテランならではの勝負所での安定感と、鋭い洞察力で着実にポイントを重ねていく好選手でした。

今大会も、一回戦で過去の優勝者の方をタイブレークで倒し、二回戦では僕の鎌倉トーナメントでのダブルスペアで実力者の若い選手を倒しいい形で勝ち上がっていました。

事前に試合を観ていたのですが、安定感のあるストロークとフォアのコースを突いた矢のように刺すウィニングショットは一級品でした。

前情報では、パッシングショットはストレート。

浅いボールはクロスに打ってくるパターンが多いとのことでした。

それらを警戒しつつ、なるべくバックハンドに集めることとフォアでは構えて打たせないように様々な球種を使って攻めるぞ！と作戦を立てて臨みました。

実際試合が始まってみると、想像以上にフォアのクオリティが高く、前半は大幅リードを許してしまいました。

パッシングショットもほとんど逆を突かれてしまいますし、こちらから球威があるボールを打ち込んでも、フォアに打った場合は滑らかなフットワークで打ちやすい打点を確保しぎりぎりまでコースが読めないタメのあるフォアを打ち込まれノータッチエースを量産されてしまいました。（打った瞬間に「ヤバイ」と思うほどでした...）

１‐４になったタイミングで前情報を捨てて、その日の相手の様子から作戦を練り直し、バックラリーの展開を増やし相手のフォアを封じ込めチャンスがあれば前に入ってネットプレーで攻める作戦に変更しました。

すると、バックの展開からのミスや、ネットプレーでのポイントも増えてきて楽にブレイクすることができました。

手ごたえを得てからは3-4までスムーズに追い上げ、そこからは均衡した展開になりました。

しかし、６‐７と追い詰められたタイミングで負けがよぎったあたりから、プレーが硬くなり気づけば0-40の絶体絶命な展開になってしまいました。

ファーストサーブがワイドに打ち込まれた瞬間、負けを覚悟しました。

かろうじでフォルトだったのですが、ここに来てほとんど打ってこなかったワイドにサーブを打ってくる強気の姿勢に、改めて相手の気持ちの強さを実感しました。

「ここで簡単に負けてしまったらもったいない！」

「この相手ともっと試合を続けたい！」

といい意味で開き直ることができました。

すると、いい形でポイントを取ることができデュースまで追いつくことができました。こういった形でマッチポイントをしのぐ経験があまりないので自分の成長を実感し精神的にかなり充実した状態にはいり7‐7にすることができました。

この後先に8－7とリードをしたのですがまたしても相手の追い上げにあい、勝負はタイブレークへ！

タイブレークはお互いにサーブの確率も上がり、勝ちを意識しつつも丁寧にラリーを進める展開となりました。4－2でチェンジエンドし勢いに乗って6－3のマッチポイントを握りました。

ここで最後のポイントの取り方を意識しすぎてしまい

「サーブダッシュでプレッシャーをかけ、相手のミスを誘うぞ！」

という他力本願なプレーをしてしまったところ、うまくいかず。

そこからの悪い流れと後悔の念で6－6まで追いつかれてしまいました。

ここからどうやってポイントを取ったのかあまり思い出せないほど、お互いぎりぎりの駆け引きをして、7－8の相手のマッチポイントを何とか防ぎ、そこから10－8で勝つことができました。

正直、試合の中で何度も流れが変わり、負けを意識した瞬間もありましたが最後まで相手を見て状況に応じたプレーをできたことが最終的に大きかったなと思います。

また、メンタル的にもいろんな偶然が重なり、大事な場面で相手よりいい状態を作ることができたのも大きかったと思います。

まだまだ不安定ではありますが、準決勝というプレッシャーのかかる場面で試行錯誤しながら勝ち切った経験は今後のテニス競技人生で財産になると思います。

とにかく、勝てて良かった～～～！

決勝：相手は最も自分が苦手なタイプ

そして決勝戦。ついに今大会第一シードの選手。

試合のタイミングが全て重なっていたので正直ほとんどプレーが見れていなかったので、健太コーチやテニス仲間の情報から作戦を立てることしかできませんでした。

また、情報を集めれば集めるほど、「やりづらそうだな」というネガティブ情報が集まってきて、正直やる前から「嫌な相手だな～」と思って入ってしまいました。

相手はスライスが上手な完璧な守りのテニスをする選手。

準決勝は隣でやっていたのですが、相手の方が「ポイントを取るイメージが湧かね～」と嘆いていました。

運営の方も「壁のようなテニスをする人だ」と言っていたので長いラリー戦の中でいかに自滅せずに戦うかが重要になる。タフな試合になるだろうなと容易に予想できました。

個人的にも、先月行われた横須賀選手権の予選準決勝で負けた選手がほとんど同じタイプで、余計に悪いイメージが染みついていました。

結局、有効な手立てが思いつかないままとりあえず「自分の持ち味を生かすぞ！」

位のぼんやりとしたゲームプランで臨むこととなりました。

試合開始直後、圧巻の安定感で気づけば0ゲームでキープを許してしまいました。

自分的には落ち着いてラリーにも対応できていた感覚があったので、それで1ポイントも取れなかったのがかなり苦しい感覚になりました。

結果的に、流れを止められず6ポイント連続で相手に奪われてしまいました。

その後も相手の徹底した守りのプレーにしびれを切らしてミスを連発。

特に、サーブやリターン、フォアの強打で作った優位が簡単に無に帰されてしまうスライス、フォアの緩くて深いスピンボールに上手く合わせられず、気づけば相手のペースのラリーに持ち込まれてしまうのがどうにも気持ち悪くて、フラストレーションばかりが溜まっていきました。

いい形でポイントが取れた瞬間もありましたが、それも連続することができずポイントが取れてもゲームを取るまでが途方もなく遠い感覚がありました。

後から映像を見返したのですが、相手はポイントに応じてプレーのテンポを変化させることで、この「八方塞がりな状況」を作っていたように感じます。

ほとんど攻めないのですが、30がかかったポイントでは基本安定感のあるラリーを展開しつつ、僕の隙ができたら積極的に攻めてくる印象がありました。

今回は僕のミスが多く、そういったラリー展開にしなくても30を先にとってリードしている場面が多かったのですが、仮にミスが減ってきたとしても要所要所でペースを変えて攻められたら結果的にゲームは取れなかったんじゃないかな？と思います。

まだまだ、引き出せていないだけで次の段階があるような、そんな余裕を感じました。

結果としては、1－8で決勝は終えることになりました。

試合直後の相手の話では、

「結果的に嵌めたような形になってしまい申し訳ない。」

「ストロークの球威はあるがｍ後ろまで下がればギリギリキャパの範囲内。」

「基本的にはこちらから仕掛けず、相手の様子を見る戦略。」

「正直怖さのあるプレーがなかったので、こちらから仕掛けなくても勝てた。」

とまさにぐぅの音も出ない感想をいただきました。笑

きっと、僕が負ける相手はほとんどの方がこんな感想を持ちながら戦っていたんだろうなと思います。

いまだにショットで相手の強さを判断してしまい、相手のボールを見て、自分の方が上回ってるかどうかで攻めるか攻めないかを判断してしまうので、相手の手のひらで踊らされてしまうんだなと感じました。

勝ちパターンをいくつか用意して挑んだのですが、それ以外のパターンでも衝動的に攻めを選択してしまっため、相手のキャパの範囲内のプレーしかできなかったなと反省しました。

今大会の感想と課題

結果は準優勝！！

負けた当日は、結果よりも負けたという事実に落ち込んでいましたが、数日たって準優勝という結果にも向き合うことができるようになってきました。

素直に喜びたいと思います！！！

正直、復帰後2年でここまでのプレーと試合を楽しむメンタルを育てることができると思っていなかったので嬉しく思います。

大人になってからやるテニスは、努力の仕方も変わり、競技への向き合い方にも余裕ができてきて、純粋に楽しみながら上達することができるようになったと感じています。

今大会の収穫は、

・大接戦を制するメンタルを身につけられた

・充実した体作りが自分の自信になっていた

・試合中に相手を見て戦略を練る力が身についてきた

・結果を自信として受け取ることができた

と思います。

一方で見えてきた課題としては、

・事前情報や、作戦にとらわれすぎてしまったこと。

・自分のやりたいプレーを衝動的に選択してしまったこと

・必要以上に苦手意識を感じてしまうプレースタイルができてしまったこと

・準備不足（上記の課題は感じていたまま放置してしまっていた）

が挙げられるかなと思います。

全て伸びしろですし、対策可能なものばかりなので、次回以降はしっかりと対策していきたいと思っています。

今年の試合シーズンを振り返ったブログを今度書いてみようかな！

来年の目標を設定して、今年以上に充実した１年を過ごしたいと思います！

準優勝でした！【鎌倉市テニス選手権大会（シングルス）】