2月17日放送のこすもす公園を題材にした絵本「あしたがすき」(作・指田和)の後に流した曲は、Cosmys(コスミス)で「夢は叶う」でした。



Cosmysは、Sachiさん(ヴォーカル)、大久保正人さん(尺八・笛・ギター)、P-Sukeさん(パーカッション)による3人組ユニット。メンバーは釜石市と大槌町出身。市民らの心を癒やす目的で震災後の2012年に結成。ちなみに、大久保さんは元・姫神せんせいしょんのメンバー。他のメンバーも仙台や東京でミュージシャンとして活躍していたが、現在は地元に戻って別の仕事をしながら活動を続けている。



「夢は叶う」は、釜石市甲子町洞泉のこすもす公園にある「希望の鐘」のイメージソング。


作詞は同公園のオーナーの藤井了さん。作曲はCosmysが手がけた。



♪希望描き/愛の鐘を鳴らそう/みんなの心へ/夢を叶えるために♪



といった同公園で遊ぶ子供たちへの思いが込められた歌詞を、大久保さんとP-Sukeさんによるボサノバとネオアコをミックスしたような優しい演奏とともに、Sachiさんが柔らかな声で歌っている。


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2015年4月に同公園脇に設置された希望の鐘は、木製の電話ボックスを改装した中に円筒形のステンレス製の鐘が吊るされている=写真=。こすもす公園で遊ぶ子供たちの夢や希望が叶うように、という願いを込めて作られた。



ちなみに、「夢は叶う」のCDは、「夢は叶う」「鐘の音に乗って」と同曲のインストの計4曲収録。CDはこすもすで販売しています。問い合わせは、こすもす(電話0193・27・3366)へ。




エフエム岩手釜石支局 千葉東也



【コラム・第58回グラミー賞で2冠に輝いたディアンジェロのアルバム「BLACK MESSIAH」について】


blackmessiahアメリカのシンガーソングライター、R&BシンガーのD'ANGELO(ディアンジェロ)。2014年12月に3枚目のアルバム「BLACK MESSIAH」D'ANGELO & THE VANGUARD名義)を配信リリース(CDは2015年2月に発売)。2月16日に発表された第58回グラミー賞で同アルバムが最優秀R&Bアルバム、同アルバム収録の「Really Love」が最優秀R&Bソングを受賞しました。



遅れ馳せながら、筆者も今年になってから「BLACK MESSIAH」を聴いたのだが、



平熱で聴ける超ヤバイアルバム。の一言に尽きる。



60年代、70年代のブラックミュージックとファンクとジャズとロックの良さと熱を凝縮して、2010年代に再構築した最高傑作。近年の打ち込みサウンドとは一線を分けたアナログレコーディングによって、ドラムやベース、ギターなどの音像がくっきりと浮かび上がる。


アルバムのタイトル曲ともいえる「1000 Deaths」は映画のスピーチをサンプリングし、ベースがブインブイン鳴り、荒ぶるギターとともに、ボコーダーがかったディアンジェロの歌(ポエトリーディング?)が乗っかる超ドープなナンバー。


ファンキーなピアノにサックスがひょいと顔を出すジャジーな「Sugeh Daddy」。


切なげなガットギターにファルセットボイスで歌われる「Really Love」。


昔のブラックミュージックに敬意をはらった「Back To The Future」(PartⅠ&Ⅱ)など全12曲収録。



ということで、家のオーディオやカーステレオ、大音量で聴けるバー(できればアナログ盤)などでじっくり聴いてほしい。アルバムの最後を締めくくる「Another Life」を聴き終えたら、またリピートしたくなるはず。