10月28日放送のエンディングナンバーはYELLOW MAGIC ORCHESTRA(以下、YMO)の「東風」(TONG POO)でした。はい、私のセレクトです。スタッフを説得して流しました。


ymo



YMOは、細野晴臣(Ba,Syn、Vo)、高橋幸宏(Dr.Vo)、坂本龍一(Syn,Vo)で結成されたテクノグループ。1978年11月にアルバム「イエロー・マジック・オーケストラ」でデビュー。その後も「RYDEEN」「BEHIND THE MASK」「君に胸キュン。」などのヒット曲がある。83年に解散したが、93年に再結成しアルバム「TECHNODON」を発表。2007年には配信シングル「RYDEEN79/07」を発表。


「東風」はアルバム「イエロー・マジック・オーケストラ」に収録。坂本龍一作曲で、低音のシンセイントロから始まるテクノと東洋的エッセンスがミックスされた彼らの代表曲。インストだが、思わずリズムをとりたくなるサウンドと間奏のピアノソロが印象に残る。なお、アルバム「イエロー・マジック・オーケストラ」はアメリカでも発売されたのだが、間奏に吉田美奈子のコーラス&ボイスが入ったバージョンが収録されている。


今回流したのは93年に東京ドームで行われた再結成ライブを収録したライブアルバム「TECHNODON LIVE」=写真=に収録されたバージョン。当時、同ライブをNHK総合で見たのですが、アンコール2曲目で演奏したのがこの曲でした。スポットライトが3人を照らす中、正確無比にドラムを叩く高橋と、ブインブインとベースを鳴らす細野、髪を振り乱しながらシンセを鳴らして間奏で左手を突き上げていた坂本の演奏シーンが鮮明に残っていた筆者が、本社のライブラリーでCDを発見。22年の時を経て、釜石やっぺしFMで流したという訳です。




エフエム岩手釜石支局 千葉東也



【コラム・今週の一枚 coldrain「VENA」】


coldrain



5人組のラウドロックバンド・coldrain。10月21日に発売されたアルバム「VENA」が素晴らしい。2013年のアルバム「THE REVELATION」から筆者は聴き始めたのだが、日本とアメリカのハーフのMasato(Vo.)のネイティブな英詩と、スクリームとシャウトを組み合わせた独特の歌い方は(変なたとえかもしれないが)清々しい。そして神々しい。楽器隊もギター✕2もドラムもベースも凌ぎ合うように激しく鳴らしてバンドのグルーヴを作り上げている。国内だけでなく海外のラウドシーンでも評価されている。


「VENA」はロサンゼルスでレコーディングされ、1曲目の「VENA」(わずか58秒!)から11曲目の「FIRE IN THE SKY」まで一気に駆け抜けるラウドサウンドなのに聴きやすい。脳内でモッシュ&クラウドサーフをしたくなる、体内アドレナリンが爆発しそうなアルバム。マキシマム ザ ホルモン、ONE OK ROCK、Fear. Fear, and Loathing in Las Vegasなどが好きな人は必ずハマるだろう。


ちなみに、「Posh!」の元気隊が出演するミニコーナー「デイリーエネパーティー」で筆者が出演した時、2013年は「THE REVELATION」、2014年は「AWARE AND AWAKE」をリクエストしたのはここだけの話。