7月22日放送のコーナー「縁とらんす」の後に流した曲は、トミタ栞「RounD」でした。

tomitashiori


トミタ栞は1994年岐阜県生まれ。現在21歳。テレビ神奈川で放送中の音楽バラエティ番組「saku saku」の5代目MC(2012年4月~2015年3月)で芸能界デビュー。2013年6月にミニアルバム「トミタ栞」でメジャーデビュー。2015年2月には1stフルアルバム「もしもワールド」発売=写真=

「RounD」は同アルバムの11曲目に収録。♪Go Round と♪ごらん のダブルミーニングの歌詞、ロックテイストの覚えやすいメロディー、芯の強いボーカルが特徴。他の曲も、ちょっと勝ち気だけとちょっと恋愛に臆病な女子目線の歌詞が多く、10代や20代の女子の共感が得られそうなビジュアル&歌声は注目すべき。


うん・・・誰かに似ている。木村カエラだ。

そういえば、「saku saku」2代目MCはカエラだった。カエラも同番組のMCから歌手として(ロックスピリッツを抱きながら)大きく羽ばたいたのはご存知の通り。


今回のアルバムではスネオヘアープロデュースの「大好き、さようなら」も収録されているので、スネオヘアーまたはトミタと相性の良いプロデューサー&ミュージシャンに出逢えば、さらに飛躍する可能性もある。まずはアルバム「もしもワールド」、聞き直そう。

個人的なお薦め曲は「線香花火」です。


エフエム岩手釜石支局 千葉東也


【コラム・今週の一枚 the telephones「Bye Bye Hello」】


byebyehello


無期限の活動休止を発表したthe telephones(テレフォンズ)の最新アルバム。7月22日発売、全13曲収録。

釜石市(釜石やっぺしFM)とも深い繋がりがあるのは以前のブログでも書き記しました。

2013年6月、宮古で取材

2015年3月、MOBSTYLES釜石ライブ

音楽誌等のインタビューによると、今回のアルバムを作ることにしたのは、活動休止を発表してからとのこと。仲が悪くなったから活動休止した訳ではないので一安心(笑)。そしてテレフォンズらしい最高傑作なアルバムをつくろうという意図のもと制作されたそうだ。

テレフォンズといえば「Love&DISCO」「Monkey Discooooooo」「Urban Disco」などのディスコ連呼&四つ打ちのアッパーな曲が有名だが、このアルバムにはアッパーな曲が少ない。BPMも遅めだ。サウンドも80年代の洋楽ロックのシンセ音などがフューチャーされ、ピーター・フック(ex.NEW ORDER)ばりに長島涼平のベースがブインブイン鳴っている(M3「Last Night」、M8「Relationships」、M10「Let’s Talk About Music」など)。BPM早めの曲が多い昨今の音楽シーンに対するローファイなサウンドが彼らなりの回答(アンチテーゼ)ということだろう。そして最も注目すべき曲は、ファンへの感謝の気持ちが最も込められたM13の「Evergreen」。

♪いつまでも色褪せないような/そんな歌を願うよエヴァーグリーン/いつしか朝が来て/僕ら笑って別れて/グッナイグッナイグッナイ♪

歌詞が切なすぎる。

このアルバムジャケットのように活動休止後、メンバー4人がそれぞれの大海原に旅立っていくわけだ。何年後になるかわからないが、必ずテレフォンズという港に一回り大きくなって戻ってくることを切に願う。


【7月25日追記】

フジロック2015に、急遽テレフォンズの出演が決定。当初出演予定のバンドがキャンセルしたため。しかも、ステージはGREEN STAGE(約4万人収容可能)。熱いライブに期待!