釜石・大槌の方々の手作りキーホルダー
『「和」ring project』
平和の「和」という字がインパクトあるこのキーホルダー
実はこの木材は釜石・大槌に住んでいたみなさんの家や、近くの竹など、
津波で被災した場所のものを被災者の方々が自ら運んできて、
切って削って磨いて作った手作りのものなんです
だから、木材の色や質、削った角の丸みや和の字や日付の刻印の濃さもそれぞれ。
このキーホルダーを作っているのは釜石・大槌にお住まいの方々。
仮設住宅で作っている方もいますが、
今回の取材は工房にいた
釜石にお住まいの石川由美さん・藤原健太さん。
大槌にお住まいの阿部真隼さん・後藤克友さんにご協力頂きました。
「全部手作りだから大変だけど、みなさんの家などの木材を使っているので、みなさんの気持ちを想って作っている。やりがいもあって、友達と仕事をするのが楽しい」とも仰ってました。
目標は「車が流されたから仕事をしたお金で車を買いたい」
「いろんな方から支援をもらったからら直接お礼に行きたい」
「この被災地で有名人になりたい」など、
笑顔から溢れる素直な気持ちが胸にきました。
使われている木材は、今のところ
大槌では、駅前と大槌町役場周辺。
釜石では、大町・鵜住居・片岸・根浜。
買ってくれる人の中には、お守りとして持つねという人も多いんだそうです。
カッコイイ「和」の字は大槌の書道家、高橋卓也くん12歳が書いた文字。
左側のノギヘンは、瓦礫を。右側の口は立ちあがる姿勢を表現。
また、文字を左に90度回転すると、小鳥が翼を広げ飛び立つ姿を表現しているんだそうです。
実は卓也くんは、東北六魂祭の漢字も書いたんですよぉ
そもそものこのプロジェクトの始まりは
震災後、毎週釜石にボランティアに来ている埼玉県の池ノ谷伸吾さんが
もしかしたら支援物資よりも大切なものがあるんじゃないかと思い、
みんなからは、何かやることが欲しい。家族を亡くした為、何か身につけるものが欲しいと話を聞き
何か出来ないかと考えた時にこれだ!と思ったのがきっかけだったそうです。
池ノ谷さんは「みんなが少しでも生きる希望を失わないで、自分達が作ったものを売ってもらうことによって,少しでも生活の足しになったり、自分達もやればできるんだと感じてもらえればいい。最終的には被災者のみんなと会社をおこしたい。」と仰っていました。
今、釜石・大槌で購入出来る場所は4ヶ所。
①工房がある「はり灸 鈴木唯信治療院駐車場内」
釜石駅から国道283号線を遠野方面に向かって車で約10分。お店の裏手が工房になってますよ。
ちなみに、鈴木唯信先生も池ノ谷さんと一緒に毎週ボランティアで埼玉県と行き来をしている方なんです。
③大槌町役場があった場所の前の「阿部石油」
④大槌のTCバデリー
そして、津波で被災した場所の木材を①の工房に持ってきてもらえれば、
その木材でキーホルダーを作ってくれるそうですよ。
一つ一つに想いが込められた素敵なキーホルダー、皆さんもいかがでしょうか
☆SHIHO☆