8月10日の放送はいかがだったでしょうか?

 「震災スペシャル」と題し、震災から5ヵ月が過ぎた釜石の現状を2部構成でお伝えしました。

 第1部は、4日に水揚げを再開した釜石魚市場の様子と約5ヵ月間避難所生活を送った市民のインタビューを送りました。
 

 魚市場の復旧・開会セレモニーは、現時点での拠点場所となる第2魚市場で開かれました。

 釜石市漁業協同組合連合会代表理事の上村勝利会長は……、

   「釜石魚市場の再開によって地域の水産業は、復興への第一歩を踏み出した」
 釜石市の野田武則市長は……、

   「(魚市場がある)魚河岸地区は、釜石のにぎわいと観光の拠点であることはまちがいない。そのことを打ち出しながら復興計画の作成にあたっていきたい」

 ……とあいさつ。

 この日は、スルメイカやサバなど約20トンが水揚げされました。

 しかし、漁船は震災前に比べ、大幅に減っているほか、水揚げしても魚類を保存する倉庫や加工工場がわずかしか残っていません。

 漁船数の増加、新魚市場の早期完成、加工工場等の早期復旧が一刻も早く進んでほしいと切に願います。
 

釜石水産復興の一歩

 あいさつする上村会長。

 

釜石水産復興の一歩

 あいさつする野田市長。

 

釜石水産復興の一歩

 岸壁に接岸する漁船。

 ウミネコも魚市場の再開を祝うため集まってきた?

 

釜石水産復興の一歩

 サバなどの魚が水揚げされる。

 

釜石水産復興の一歩

 新しくなった計量所。

 

釜石水産復興の一歩

地盤沈下による冠水を防止するため、岸壁は約40センチの棚上げを行った。

 

 釜石市の避難所は10日にすべて閉鎖されました。

 約5ヵ月の避難所生活を送った方(70代女性、60代男性)にお話しをお聞きしました。

 女性は避難所を転々としてやっと仮設住宅の入居が決まったそうですが、自宅のあった唐丹町には戻りたくないそうです。

 男性は震災後から市民交流センターで避難所生活を送り、閉鎖前にやっと仮設住宅入居が決まったそうです。

 男性は生まれ育った町だから自宅(嬉石町)に戻りたいとおっしゃっていました。
 

 第2部は釜石市平田の国道45号沿いにある平田運動公園に建設された「コミュニティーケア型仮設住宅」から大堀さんが中継しました。

 同所は、東京大学高齢社会総合研究機構の提案を受け、通常の仮設住宅(170戸)のほか、子育て世帯が対象の子育てゾーン(10戸)、高齢者らが住むケアゾーン(60戸)を建設。ケアゾーンは入居者がコミュニケーションをとりやすいように玄関を向かい合わせに配置したほか、住戸間は屋根付きのウッドデッキでつながり、雨の日も安心。

 今後は、民間診療所や仮設店舗も9月ごろ建設予定だそうです。
 

コミュニティーケア型仮設

 ケアゾーンに設置された屋根付きのウッドデッキ。

 

コミュニティーケア型仮設

 建設中のサポートセンター。

 

T-チバ☆