可変光減衰器 (Variable Optical Attenuator)

 

 

1310 & 1550nm コリメータ可変光減衰器

広い減衰範囲
高精度
低オリジナルロス
コンパクトサイズ

光通信システム
試験器具
光学研究室
ファイバーセンサー

 

帯域幅(nm):±40
減衰範囲 (dB):0.8-60
元の損失 (dB):<0.8
リターンロス (dB):>50
ファイバータイプ:SM28ファイバー
精度(dB):0.01(<10dBの場合);(>10dBの場合0.1-0.3)
PDL(デシベル):<0.10
ハンドリングパワー:<1W <1000mW

 

 

 

 

光可変アテネータ(VOA)とは、波長毎に光信号の強さを調整する部品です。光ファイバアンプなどを使用して光信号を増幅する場合、波長により増幅率等が異なるため、受信側ではチャンネル毎に信号の強さにバラツキが発生してしまうという問題があります。したがって、チャンネル毎の信号の強さのバラツキを抑える技術が不可欠となります。このバラツキを抑えるのがVOAです。送信側にVOAを配置し、チャンネル毎の増幅率の違いや、伝送路損失の波長特性といった、光路の特性にあわせて光入力を調整することにより、受信側での光出力を一定にさせることができます。

 

 波長ごとにレベルを調整する可変アッテネータには、ファイバを曲げたり、行路中に遮蔽板を挿入したりする機械的な方式や、磁気光学素子と偏光子を組み合わせた磁界制御式のものがありますが、いずれも集積化や多チャンネル化が困難です。 また、PLCを用いたものは、TO効果で制御するので、消費電力軽減などの課題はあるが、集積化に優れています。

 現在導入が進んでいる高密度光波長多重伝送(DWDM)システムですが、次世代DWDMシステムにおいては、下記の点から光ファイバアンプを使用することが増えるため、VOAが必須のコンポーネントになります。

 ○ 高密度光波長多重伝送
光ファイバを使った通信技術の一つ。波長の異なる複数の光信号を1本の光ファイバに同時に入射し伝送することにより、光ファイバ1本あたりの情報伝送量を飛躍的に増大させる技術を「波長多重伝送=WDM:Wavelength Division Multiplexing」という。情報量の需要増加に対して、波長数を増加させることで対応することができるため、新たに伝送路そのものを増やす場合と比較して、経済的に情報伝送量を増大させることができる。WDMをより高密度化したものをDWDM:Dense Wavelength Division Multiplexing「高密度波長多重伝送」という。