某サイトにも書いたが…
3/11より以前は“頑張る”という言葉があまり好きでは無かった。
ただでさえ頑張っている人間に“頑張れ”というのは、なんとなく“今より無理をしろ”って言っている様な気がして。
カウンセリング理論でも、落ち込んでいる人に“頑張れ”は禁句と教わった。
しかし。やはり今回ばかりはどうやら“頑張らざるを得ない”状況のようだ。
買い物をする長蛇の列。
長時間の憂鬱に耐えられず、前後の見知らぬ人に声をかける。
会話の締めくくりは“お互い頑張りましょうよ”。
友人や家族。電話やメールでのやり取り。
“頑張ろう”
かつて、生活の中でこれほど“頑張る”という言葉を見聞きした事があっただろうか。
同じ境遇に居る者同士、もしくはその痛みが分かるからこそ、掛け合って、初めて力となるマジックワードなのかも知れない。
頑張ろう。
いまはとにかく、ただ頑張るしかない。
頑張って頑張って…もう少し落ち着いたらちょっと怠けよう。
そしてまた、頑張ろう。
それでいいと思う。
足を上げて、前に出さなければ、先には進めないのだから。