現在の社会には、大小含めて、さまざまな課題がある。

私が最近強く感じているのは、それらの課題の根底には、たいてい経済的要因が絡んでいることである。もちろん、全てというわけではないが、経済的な要因がクリアできれば、解決してしまう課題は少なくないだろう。

経済格差の問題は、特にその要因の最たるものである。お金があれば、こんな問題はすぐに解決できるのにと感じる場面がなんと多いことか。

だからこそ、日本経済の回復というのは重要なのである。

私は、ただ漫然と日本経済の回復を構想しているわけではない。現代社会の諸課題の経済的要因をクリアすることで、諸課題の根本的解決を狙っているのだ。

もちろん、日本国民みんながお金に困らないほど豊かになれば、こんなに良いことはない。さまざまなサービスを利用することで、さまざまな問題が解決されるだろう。

問題は、日本社会の構造的な部分も絡んでいるので、一朝一夕に解決されるものではないことだ。構造的な問題を少しずつ改善し、解きほぐしていくことで、解決の方向へ進んでいくのである。

それらの構造的要因を解析的に分析し、最適な解を見つけていく作業は非常に大変ではあるが、物事の因果関係を明らかにし整えていくことが、遠回りに見えて、実は一番の近道なのである。

それらの最適解を判断するのは、最終的には人であるので、思考能力を常に磨いておく必要がある。コンピューターがやるのは、分析作業のごく一部なのだ。そういう点を見落とさないことが大切である。

諸課題の解決についての考察