ここ、数年ではありますが、
武道、特に武道空手を一躍有名にした
武道家がいらっしゃいます。
この方は沖縄古伝空手を
極められた偉大な武道家で、
これまで世界で活躍する様々な武道家、
プロの格闘家やアスリートたちを
指導されています。
まさに現代に数少ない本物の武道家です。
現在、氏の実際の動きや技は動画でも
いろいろと見ることができますが、
氏は凡人には決して真似できないような
達人技を次々と繰り出されます。
氏のおかげで、本物の技の数々を
目の当たりにできることは
同じ武道を志す人間として
本当に幸せなことだと思います。
しかし、このように本物の武道家が
世に出てきた一方で
あちらこちらから、達人もどきの偽物が
沢山現れるようになってきました。
特に、氏を真似たような空手家が
増えたこと増えたこと・・・・・・・・(汗)
いかにも同じような技を動画で見せて
いかにもな説明をしていますが、
そのほとんどが外面しか使えていなか、
体のシャクリや連動などを使ったテクニック的な
ものばかり・・・・(笑)
これ、見る人が見れば一発で偽物とわかります。
中には、「達人の動きにはカラクリがある」とか
いう人までいらっしゃいますので、
もう目も当てられません。
無知で知ったかぶるというのは
恥ずかしさの極みですな。
私はかつて氏のセミナーにも参加させて
もらった経験がありますので、わかります。
はっきりいって全然ちがいます。
達人の技は、もはや技ではない。
目にも見えない、
妙な体の動きもない、
それでいて、技にかけられていることにも気づかない、
まさに「術」です。
もちろん、催眠術でもありません。
傍からみれば八百長にしか見えませんが
確実に本物でした。
反対に達人もどきの方々は
大抵、
意味もわからず、体幹が大事だと言い張る
外面の動きや速さばかりに気を取られている
相手の意識を利用して技をかける
体をシャクル(特に腰)
体をウェーブさせて力を伝える
タコのような動きをする
相手をする者の姿勢(突いた)が極端に悪い
一番後ろだけが吹っ飛ぶ
弟子をマインドコントロールしている
といった感じです。
こういう方々はもっともらしい講釈をたれます。
また、「達人」とか「秘伝」などのことばを
多用します。
酷い人になると、有名な武道家の言葉を盗用
したりしています。
虎の威を借る狐とはこのことでしょうか(汗)
また、こういう方々からは武道を真剣に愛するというより、
お金もうけをしたいという「欲」が垣間見えてなりません。
武道を志しているのに、何故こんな中途半端なものを
他人に教えようとしているのでしょうか。
「生兵法は怪我のもと」
いつか本人たちもそれに気づくでしょうが、
こういった方々に教わる弟子たちがかわいそうでなりません。
みなさん、騙されないでくださいね。
