今年最初に訪れた展覧会は
板橋区立美術館で開催されていた(1/8終了)
「 世界を変える美しい本
インド・タラブックスの挑戦 」展です
南インドの「タラブックス」は
社員15名、印刷製本工房の職人29名からなる
小さな出版社
古布を漉いて手漉きの紙を作り
それを1ページずつシルクスクリーンで手刷り
乾いたら、針と糸でかがって
一冊の本に仕上げる
幾重もの行程を職人29名の手作業で仕上げる
そのため 部数は限られてくるが
小規模ならではのフットワークの良さと
クオリティを追求したタラブックスの美しい本を世界中が待っている
そんな話を聞いてしまったら
タラブックスの手作り絵本
絶対に見てみたくなりました ‼️
「タラブックス」の代表作というか
看板商品になっているのが
インドのゴンド族の芸術家が描いた「夜の木」
ほそーい線でこまかく何羽も描かれています
鳥の表情も愛嬌があって可愛い 💕
出版された 「夜の木」
「夜の木」は
夜になると木に集まってくる
さまざまな動物たちの物語
夜になると正体を現してくる木もあれば
精霊を宿す木もある
夜の木は神秘的
拡大
この本をめくった時
手漉きの紙の風合いや厚み、毛羽立た手触り
インクのかすかな匂い
漆黒にシルクスクリーンで刷られた鮮やかな木のコントラスト
一針一針 綴った職人の手さえも想像できてしまう
なんて素敵な本なんだろう。と思いました
一枚目の写真と同じポスターを買いました
鳥好きにはたまらない可愛さです

このポスターも
インドでシルクスクリーンで刷った物です
「夜の木」 以外の絵本の原画も楽しかった
とにかく画が細かい
そしてユニーク
ニヤッとしたり、クスッとしたり

1匹だけこっち見てるしね

個性的です。
「インドに良質な本を届けたい」
という、インド人女性二人の想いから
1944年に設立された「タラブックス」
二人は
見て美しいだけではない
作り手の価値観が伝わるような本を生み出す事を大切にしているそうです
展示を見ていて まさしくそう思いました

そして二人は
インド社会で働く人達にも改革を起こしています
インドの民族芸術家の素晴らしさを広め
無名な芸術家をすすんで採用している
民族芸術家たちには
絵の対価の支払いと同時に
著作権という概念を伝えた
自社工房の職人達には
生活を共にしながら技術を身に付けさせ
語学などの教育も受けられるようにして
身分制度の垣根を取り払う改革を
自らの会社から始めているのだそうです
カーストが未だ根強く残っているインド社会での改革は、大変で苦労も多いと思います
でも、タラブックスはやるのでしょうね
世界中からどんなに沢山の注文がきても
納得のいく物しか作らない。という自分たちのスタイルを守り続けている
その精神とクオリティの高い本が
世界で認められた
時間がかかってもいいから是非欲しい。と
本の到着を待っていてくれる人が世界中にいる
そんな美しい本を作ってきたのですから
タラブックスは
哲学を持って絵本を作っている出版社
なんですね ^_^