今日はさくらの11才の誕生日です。

さくらは我が家では珍しく生まれながらのお家猫なので、本当の誕生日が分かっています。


長くなりますが、さくらとの思い出にお付き合い下さい。


出会った頃のさくらです。2歳になる直前でした。



11年前、ご近所さんがさくらママを連れて引っ越して来ました。避妊せずにお外に出していたら、即妊娠!!6匹の子猫が誕生しました。

4匹は里子に出して、手元に残したうちの1匹がさくらでした。

「さくら」は、そのお家で付けてくれた名前です。

そのお宅は自然主義で、さくら達を自由に外に出していました。旅行に行く事も多く、さくら達は外に出したまま置いて行かれていました。


桜の木に上るのがお気に入りでした。



 さくらが1歳半の時に、私達は引っ越して来ました。
葦がボーボーに生えてるだけの庭を、スコップで掘って草を抜いて、芝を植えて防草シートや砂利を敷いて…10年経ってもまだ作業中です。
その作業を、さくらは毎日見に来るようになりました。
日中我が家の庭で過ごして、夕方帰って行く日々が続きました。家の人が帰っていなくて入れなかったのか、また戻って来てしばらくしたらまた帰って…を繰り返すうちに、さくらは我が家のカーポートの車の上で寝ていくようになりました。

車の上で寝てました。


何度かさくらを連れて行きましたが、すぐに戻って来てしまいます。

ウチでご飯をあげて貰えないかと言われて、ご飯をあげるようになると、さくらは全く実家に帰らなくなりました。

カーポートじゃ可哀想なので、ガレージにさくら用の出入り口をつけて、さくらの部屋を作りました。


冷暖房付きで快適な部屋。



いつか返して欲しいので、完全な家猫にしないで欲しいと言われていたので、朝一緒に外に出て庭作業をして、夕方一緒に家に入る毎日。

さくらは自由でしたが、前の家に戻る事はありませんでした。


車の中でお昼寝しながら作業を監督中。



 5歳になったある日の朝、何となくさくらが元気がありません。朝ごはんもあまり食べず、外に出てもじっとしています。
翌日朝イチで病院に連れて行くと熱がありました。解熱剤を注射して貰うと下がるのですが、薬が切れるとまた熱が出ます。
入院して検査して貰った結果、猫コロナウイルスの値が高くなっていてFIPになる可能性があるので、入院して治療する事になりました。
さくらの実家に連絡すると
「ウチは治療費は払えないから、もう返さなくていいです。お宅の子にして下さい」
と言われました。
さくらがウチに住むようになってから何度も、さくらが忘れないように時々顔を見せて下さい。と言いましたが、3年間1度も会いに来ることはありませんでした。

そして、さくらはウチの子になりました。

ガレージのさくらの部屋の天井は、透明プラでした。下から見たさくら。


入院期間は1ヶ月を越えて、退院してからも3日に1度注射を打ちに病院に通いました。
それが1週間に1度になり、10日に1度になり…
完治するまでに1年かかりました。
さくらは6歳になって、弟が出来ていました。ノッテです。
さくらが完治するまで別の部屋で暮らしていたので、2匹が一緒になった時は既にノッテは1歳半を越えて、さくらより大きくなっていました。

毛繕いするさくらとノッテ。すぐに仲良しになりました。


1年後、さくらに妹が出来ました。
ジピです。
生後1ヶ月でウチの子になったジピ。3ヶ月になって病気の有無が分かるまでは別々に暮らして、同じ部屋に移すとさくらはママのようにジピの世話をしてくれました。

甘えるジピと優しいさくら。


 9ヶ月後、もう1匹の妹こなつがやって来ました。
仲良しのさくらとジピの間になかなか入れないこなつ。
さくらはこなつのベッドに入っていき、毛繕いをしてあげました。

遠慮がちに離れるこなつ。


その日から毎日見られるようになったさくらとこなつの猫団子は、我が家の名物です。

手前がさくら、奥がこなつです。


いつも誰かと一緒のさくら。1匹の写真があまりありません。

左がさくら、右がこなつ。


新にゃんが来ても、さくらが居れば大丈夫と言う絶対的な信頼感があります。
今では一番体重が軽くなってしまったけど、大きな弟妹にも優しいお姉ちゃんです。



だけど本当は甘えん坊。ママがベッドに横になると、1番に飛び乗ってきます。



11歳になったばかりの今朝のさくらです。
朝から甘えん坊。



さくちゃんが大好きよ。ずっとずっと健康で長生きしてね。



お付き合いありがとうございます。


最後に、寝ぼけるさくらです。よく寝言を言います。