2月16日。
ある時から、この日は僕にとって特別な日になりました。
このブログを始めてもう5年4ヶ月。っと言っても、最近は月に1~2本記事が書ければいいようなていたらくではありますが。(笑)
折に触れて、隠すようなコトでもないのでオープンに書いていますから、以前から読んでくださっておられる方はご存知ですが、僕は7年前に大腸がんを患いました。
最初に診断を受けた病院では「yukkiさん、こんなモノ内視鏡手術でとれるから、心配することないよ!」っと言われて、築地のがんセンターを紹介してもらったんです。
ところがいざ診察を受けてみると、「これはかなり大きいね。ポリープから悪性になったんだね。まあ、まだ初期だから、開腹手術にはなるけれど問題ないよ」と言われ。
手術後の病室で言われたのは「周囲のリンパが腫れていて、30とった内(リンパ)転移が8あったんだよ。yukkiさんはステージⅢBというコトになるね・・・」と。
まあ、簡単に言うと、5年生存率が最初は90%以上だったのに、手術後には70%以下に急降下したってコトです。
今だからこうして落ち着いて振り返るコトができますが、当時は辛かったなあ。(;^_^A
自分自身の気持ちがコントロールできないのももちろんですが、カミさんや息子にどう説明したらいいか・・・
僕は、告知からなんから自分の耳でちゃんと聞きたかったので、初診から全て自分一人でした。だから通常の状況とは真逆ですが、医師から診断を聞かされた家族の気持ちというのが痛いほど分かりました。「事実を伝える」というのは、とてつもない勇気と覚悟が要るんですよね・・・
いや、僕は自分のコトだからこそ飲み込めたのかもしれない。やっぱり家族の方が数段辛くて痛いんだろうな・・・
ただ。その結果を告げた時の息子の言葉がありがたかったな。
「父ちゃんは殺しても死なないでしょ?」
・・・俺はゾンビかっ!(笑)
あれから7年。
先日、精密検査の結果を聞きに行ってきました。
おかげさまで今回も結果は良好。
相変わらず、γ-GTPの値が高くてイヤミを言われましたが。(笑)
ただ、この7年間で初めて先生に言われた言葉がありました。
医「yukkiさん、この7年間よく頑張ってこられましたね。当時の執刀医に言われたと思いますが、リンパ転移が30の内8と言うのは非常に多いんです」
y「はい。それは伺っていました」
医「yukkiさんは一応ステージⅢBですが、実際はもっと厳しい状況でした」
y「えっ?」
医「リンパというのは体中を巡っています。7年間、ここまで転移もなく順調に来られたというのは、とても素晴らしい経過だということです。まずは10年を目指して頑張っていきましょう」
y「ありがとうございます!」
自分なりに色々調べたりしていた中で、薄々は分かっていたんですが、やっぱりお医者さんの口から「厳しい状況だった」と聞かされると、ずしっと響くモノがありました。
それでも今、ここに居て、息をしていられるんですから、素直に感謝しなくちゃ。^ ^
7年前の2月16日。
僕が手術を受けた日。
今日聴きたいのは、やっぱり当時の僕を助けてくれた恩人の歌。
ささくれて、やさぐれて、どうしようもない絶望感の中で、それでも「これくらいで死んでられるか!」「治して絶対ライヴに行くんだ!」と、前を向く力と希望をくれた、一生の恩人。^ ^
「Good-bye days」 YUI
ありがとう。^ ^