2月の初旬、10日間ほど急性胃腸炎に罹ってました。
もどすコトはなかったんですが、もうピーピーでね。
あっ、汚い話でゴメンナサイ。
一週間ほど、おかゆかくたくたに柔らかく煮たうどんしか食べられなくて、体重3kgくらい落ちました。なんとまあ、不健康な痩せ方。(^▽^;)
なんか最近、2月はやたらと体調を崩すようになっちゃいましたね~。
一昨年はしつこい熱の風邪。
昨年はインフルエンザ。
どうも2月とはあまり相性が良くないみたい・・・(;^_^A
皆さん、体調はいかがですか?まだまだ寒いので、くれぐれもご自愛くださいね。
さて。15日の藤田麻衣子さんのファンクラブ限定ライヴから、2月は1日おきに楽しみにしているライヴが目白押し!
17日は、三軒茶屋にあるGRAPE FRUIT MOON(以下、グレフルと書きます)というライヴハウスに行ってきました。
この日は「レディースデーはじめました」と銘打った、松本佳奈さんの企画ライヴ。
冷たい雨のそぼ降る中、佳奈さんの歌に温めてもらいに。
えっ?
レディースデーなのに、なんでお前がいるんだって?
そ、それはですね、あ、あの・・・(///∇//)
女性には特典があって、ライヴチャージ2500円のところ、女性はなんと1500円OFFの1000円!二人以上で来場すれば、これまた一人分サービスという、メチャメチャ女性に優しいライヴなのです!
・・・説明になってないな。(笑)
まあ、男性ももちろん入場可なんです。特典は受けられませんけどね。(;^_^A
こんな手書きのフライヤーも、また嬉しい♪
この企画、元々は佳奈さんが「マッサージを受けながらライヴが聴けたらいいな」っと思ったところから始まったんだそうです。心も体もリラックスして音楽を楽しむ。でも、そういう趣旨のライヴはなかなかない。「それなら、私がやっちゃおう!」っというワケで、今回の企画ライヴに。
フロアには、中目黒のアロマサロン「MAISON DE KIRAKIRA」さんと、佳奈さんの地元・木更津から駆けつけてくれたセラピストさんによる、アロマハンドマッサージのブースと、貝殻ランプ作家のcahayaさんによる貝殻サンキャッチャーのワークショップのブースが並び、来場したお客さんに思い思いの時間を過ごしてもらおう、という癒しスペースに。
そこに、ほぼワンマンライヴのような佳奈さんのステージが1時間たっぷりあるんですから、女性の方々にはもちろん、男性にもホントに魅力的な企画だと思いますよ~。
実際、いつもはやはり男性率が高いんですが、この日はほぼ半々といった感じ。楽しんでもらって、ご贔屓にしてくれると嬉しいなあ。^ ^
ちなみにこの企画ライヴ、この日を皮切りに毎月第3火曜日に行われます。このブログを見ていただいているそこの貴女!一度ふらっと遊びに来てみませんか?(*^.^*)
ん?お前はハンドマッサージ受けたのかって?
このオヤジがそんな勇気あるワケないっしょ?(笑)
レディースデーですから~!(IKKO風ww)
いかがですか?このステージのランプの美しさ。
僕はこのグレフルというハコ、数あるライヴハウスの中でも、下北沢SEED SHIPと並んでとっても好きなハコなんです。
雰囲気がとてもアットホームなんですよね~。ほっこりするんです。
落ち着いてステージを見てみると、「ん?センターマイクがある」「左にエレピ?」
どうやら、どなたかのサポートがあるみたいだし、ひょっとしてあのセンターマイク、佳奈さんが使うのかな?などと、開演前ならではの妄想が広がります。(笑)
こちらは、この日おススメのカレー。このカレーに使われている材料は、なんとこの日佳奈さんの地元でもある木更津に、グレフルのスタッフさんがわざわざ出向いて、仕入れてきた野菜がたっぷり使われているんです!
美味しかったですよ~!トマトの酸味と味がふっと残って、トマト好きの僕にとっては、たまらん!
お腹も満たされて、ホッと一息ついていると、あっという間に20時。佳奈さんのライヴが始まります!
・・・あれ?始まらない?(^o^;)
やはり、初の企画ライヴ。見えないところで色々と大変なんでしょうね。結局10分ほど押して、ステージに佳奈さんが。アップライトピアノの前に座って、サプライズのような形でこの日サポートしてくださる佐々木真里さんを紹介します。
佳奈さんと佐々木さんとは、かなり昔からのお知り合いで、佳奈さんが学生の頃からなんだそうです。そしてなんと、お二人は同じ学校の出身でもあって。ライヴ中のお二人の掛け合いは、気心の知れた間柄らしく、漫才さながら・・・おっと失礼。(笑)
いつもは一人の佳奈さん(当たり前かww)が、佐々木さんに話を振って、佐々木さんがそれに返す。時々佳奈さんが佐々木さんに突っ込まれる。(笑)
そんなやりとりもまた、この新しい企画の楽しい一面を飾ってくれていましたよ。^ ^
では、セットリストです。
1.逢いにいくよ
2.マザコン
3.愛しさはなお募るものかな
4.あの陽だまりは瞼の裏
5.平和への祈り(新曲)
6.ばかみたい
7.strings
8.ファイト!(中島みゆきカバー)
9.dula-dula
enc.昼下がり、旅に出る
ある意味、王道とも言えるセットリストでした。この日、初企画ライヴとして初めて来てくださったお客さんに、「アーティスト・松本佳奈」の魅力をお伝えするには充分な、バラエティに富んだ選曲だったと思います。
しかも、なんと10曲!こんなに歌ってくれるなんて思っていませんでしたから、嬉しい嬉しい誤算でした。ただ・・・
予定の1時間を大きく20分ほど超過してしまったので、佳奈さん「ああ!またグレフルさんに怒られる~!」っと大慌てでした。(笑)
意外だったとすれば、昨年リリースのアルバム「死んだように生きるのはもうやめた」のリード曲でもある「パラダイムシフト」がなかったコトでしょうか。
僕はこの曲が大好きで。そしてとても大切な曲。もう半年位、このブログのヘッダーにこの曲の音源を貼りっ放しなくらい。
昨年7月に初めて佳奈さんのライヴを聴かせてもらってから、数えるとこの日で12回目のライヴになりますが、「パラダイムシフト」が歌われなかったのは今回が初めてでした。
それでもこの日。
僕はこのライヴが、今年これから聴く様々なライヴの中でも、飛びっきりのモノになるんじゃないか?それくらい感動をくれた素晴らしいライヴだったと思っています。(*^.^*)
2月にして、いきなりハードルが上がってしまった感じ。^ ^
では、何曲かご紹介を。
まずは、この日唯一、センターマイクで佳奈さんが歌ってくれた、この曲。
高めのスツールに座った佳奈さんの朗読から繋げるという、珍しい流れから歌われたんだけど。
これ、素敵だったな。^ ^
「余韻」という言葉は、こういう時の為にあるんだろう。
佳奈さんの優しい朗読の声を耳に残したまま。
前奏での佐々木さんの奏でる音。その音を聴いた時。
ぶわあっと目の前が霞んでしまった。
なんて表現したらいいんだろう?
そうだな・・・ご存知の方がおられたら、分かっていただけるかな。
Styxの「babe」に流れるイントロの、あのふわふわとした、優しい和む鍵盤の音。^ ^
「愛しさはなお募るものかな」 松本佳奈
そんな佐々木さんの奏でる音に、たゆたうように歌う佳奈さん。気持ち良さそうに目を軽く瞑って。
佳奈さんの声は、ただただ、あったかかった。^ ^
スツールが高過ぎて、足を組んだコトを後悔したり、降りるのに一苦労していた佳奈さん。
そういうところもまた、会場に笑いを届けてくれて。いいんだよなあ。^ ^
新曲の「平和への祈り」。
これもまた今年から始まった、隔月で行われる地元・木更津での「新曲発表会」で先月歌われた曲だそう。
佳奈さんは、高田渡さんのカバーをされていたりと、僕らが良く聴いていたフォークソングを好んで聴かれていたみたい。
そのフォークの「芯」がしっかり感じられる楽曲だった。
「最近は暗い辛いニュースばっかりの世の中で。だからこそあえて、そういうコトには触れないできたけれど」
確か、そう言っていたと思う。その前に衝撃を受けちゃって、あまりMCを覚えていないのがもったいないなあ・・・(^_^;)
シンプルな構成だったけど、これは佳奈さんの、ある意味新境地なんじゃないかな。
ご本人には怒られてしまうかもしれないけれど、正直、この日の佳奈さんの喉の調子は、あまり良くなかったと思う。
昨年9月に入院されて、今も治療を続けておられる。寒くなるとどうしても筋肉が固くなってしまって、声が思うように出ない日もあるという。
そんな中、声を出すコトが厳しくて一時期歌われなかったことがあった、この曲。
サビで声を張り続けてなお、最後の転調はそれはそれは厳しいだろう。
正直、今日の状態で大丈夫なのか?そう思ったけど。
そんなコトは、杞憂だったなあ。
やっぱり、この曲を歌う「松本佳奈」は、凄い。
「strings」 松本佳奈
この音源の時の佳奈さんは、退院からわずか10日ほど。
声もやっぱり出ていない。でもね。
「伝えたい」その想いが、痛いくらい伝わってくる。
この日のライヴも、やっぱり佳奈さんは、「伝えたい」その想いで溢れた歌唱をぶつけてくれた。
やっぱりライヴは、「歌が上手い」とか「凄い声」とかそんな単純なコトじゃなくて、どれだけ「伝えたい気持ち」を感じられるかどうかなんだよね。
皆さんはライヴにどんなコトを期待しますか?
僕は、「気持ち」を感じたい。
そうじゃなきゃ、CD聴いてればいいんだもん。^ ^
そうして、とても密度の濃い時間が過ぎていく中。
佳奈さんは、こう言ったんだ。
「この曲は、昨年からずっとカバーさせてもらっている曲で。歌わせてもらうからには、ただカバーするのではなくて、自分なりの、自分のものにしたいって」
この日僕が到着した時、前には数人の方がおられて。会場に入った時は最前列は空いていて。その時、スタッフさんが言ったんだ。
「今日は一番前はペアの方々の席にさせてもらってます。ごめんなさい」
見れば確かに2席ずつになっていて。さっき書いたようにレディースデーだし、二人以上で来られた方々に座って欲しいよね。^ ^
2列目はもう埋まっていたので、僕は3列目の真ん中に座った。性格的には端に座りたいところなんだけどww、前にテーブルがあったから、飲み物が置けるかな、ってそんな軽い気持ちで座ったんだ。
なんでそんなコト今更言うんだ?って思うでしょ?
そこに座れたコトが、この日、一番の僥倖だったんだ。
佳奈さんは、「アカペラで歌います」そう言ってマイクを置いて、客席の中に歩いてきた。
ちょうど1列目と2列目の間のセンター。
「ええっ!?そ、そこで歌ってくださるんですかっ!?」
心の中でそう叫んでた。(笑)
テーブルを挟んではいたけれど、僕が座っていた席の正面。1mくらいだろうか。まともに目を合わせるのも躊躇われるような、そんな距離。
もう、心臓だけじゃなくって、指の先までドックドック言ってるような、ドギマギの嵐。
「これ、どっちを向いて歌ったらいいかわからないね」
そう言って。多分かなり照れていて、佳奈さん自身もドギマギしていたんだと思う。
だって、自分の横にも、後ろにも前にもお客さんがいるんだもん。そう、囲まれている感じ。
でもね。
そこに立って。
そして、歌ってくれたんだ。
「ファイト!」 松本佳奈
なんだろう。
耳や目に届く情報。
そういうものを超えて、気がついたら涙が流れてた。
こんなコトは初めてだ。
そして。
きっとこんなに贅沢で、幸せな瞬間なんて、そうそうないと思う。
マイクを通さない佳奈さんの歌声は、ただただ凜として、素直な透き通った声だった。
こういうのが、一番刺さるんだ。
本編最後とアンコールでは、客席も一緒になっての合唱。
「dula-dula」では、佳奈さんが歌詞を書いたボードを用意しての歌唱指導。この日のお客さんはかなりシャイな方が多くて、なかなか声が出なかったんだけど、熱心な佳奈先生wwの指導のおかげか、最後はなかなかいい声が出ていました。
終ったのは21時30分。最後は、セラピストの皆さん、cahayaさん、グレフルはじめサポートしてくれたスタッフ、佐々木さん、そして会場のお客さん全てに拍手が贈られて、記念すべき「レディースデー」の第一回目は、アットホームな充実感が会場に流れる中、終了しました。
4月29日に行われる、佳奈さん初のホールワンマンのチケットも無事手に入って(資金ギリギリでしたがww)、時間があったらサインしていただきたいなあ、と思っていたんですが、出口のところで佳奈さんは女性の方々に囲まれていて。
撤収も慌しく進められていたコトもあって、アンケートだけお渡しして、ご挨拶はせずに会場を後にしました。
外は相変わらずの冷たい雨だったけど、胸の芯の方がほっこりあったかいまま。
ホント、年に何回あるだろう?というくらい、それはそれは心に、記憶に残る素敵なライヴでした。
毎月第三火曜日。
皆勤賞狙おう!
・・・女子ぢゃないけど。(笑)
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