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過去世からのメッセージ

前世療法で見た過去世の話しを中心に綴っていきます

エルサレム女王イザベル1世の2番目の夫

コンラート1世について『アラゴン王家の

亡霊たちの呟き』で書いています。

 

 
コンラート1世の肖像画を描いたのは19世紀
のフランスの画家フランソワ=エドゥアール
・ピコで彼はギー・ド・リュジニャンの肖像
画も描いています。
 
中世の歴史上の人物は同時代の人が描いた絵
と後の時代の画家が描いた絵では大きな差が
あり、イメージが全然違います。後の時代の
画家が肖像画を描く、創作意欲を掻き立てら
れるということは、それだけ英雄として有名
だったからだと思います。
 
そして実際にコンラート1世は東ローマ帝国
エルサレム王国、十字軍でと各地で活躍して
います。サラディンを相手に唯一残ったティ
ルスを守り抜きます。そしてエルサレムの貴
族たちはコンラート1世に期待します。
 
こうなると気の毒なのはイザベル1世の最初
の夫オンフロワ4世、エルサレム王になれる
絶好のチャンスがあったのにライバルのギー
ド・リュジニャンに会いに行って臣従の礼を
取っている、情けないヤツと思われてしまう
のです。そしてイザベル1世はどう思ったの
か、英雄として有名だけど20歳以上年上の
男との政略結婚、あんまりうれしくはないと
思います。
 
コンラート1世は強すぎるためにサラディン
などイスラム勢力に恐れられ、そしてエルサ
レム王国内にも敵はたくさんいました。そし
てなんと暗殺教団に暗殺されてしまうのです。
誰が黒幕なのか、はっきりしたことは現代で
もわかっていません。イザベル1世とコンラー
ト1世の娘マリーアがエルサレム王国の王位
を継いでいきます。
 
中世は本当に極端な人が多いです。そして戦
いが続く中、人々はより強い人に期待します。
強い人が王になってくれればきっと王国は復
活し昔の栄光が蘇ると・・・
 
中世、十字軍の時代はこのような考えの人が
多数派なのも無理もないと思います。でも現
代でも強ければいいという考えで他の国へ侵
略し戦争を続けることがよいこととは思えま
せん。中世を知り、その時代の教訓を受け取
ることが大事だと思います。