県警本部長、遺族に謝罪 秋田市の弁護士殺害事件
 秋田市の弁護士津谷裕貴さん(55)が自宅で刺殺された事件で、県警の西川直哉本部長が津谷さんの遺族に弔意を示した上で謝罪していたことが4日、捜査関係者への取材で分かった。関係者によると、西川本部長は3日、遺族宅を訪問。警察官が駆け付けながら、津谷さんが命を落としたことについて「申し訳ありませんでした」などと述べた。

 県警はこれまでに、佐藤憬刑事部長が津谷さん宅で遺族に面会し、「事件を避けられなかったことは力不足だった。申し訳ありませんでした」と述べていたが、佐藤刑事部長は「謝罪ではない」と説明していた。

 県警によると、津谷さんは11月4日、窓ガラスを割って侵入していた無職菅原勝男被告(66)=殺人などの罪で起訴=ともみ合いになり、駆け付けた警察官2人が津谷さんを犯人と間違え取り押さえたすきに、刃物を持ち出した菅原被告に刺殺された。

(さきがけonTheWeb 2010/12/05 09:30 更新)
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20101205a



弁護士刺殺事件で
動画 - 47NEWS (よんななニュース) 2010年11月05日
秋田市の弁護士津谷裕貴さん(55)が自宅で刺殺された事件で、県警は5日午後、秋田中央署に捜査本部を設置するとともに、殺人未遂容疑で逮捕した菅原勝男容疑者(66)を殺人容疑に切り替えて送検した。県警の佐藤憬刑事部長は記者会見で、警察官が現場到着後に津谷さんが殺害されたことについて「痛恨の極み」と話す一方、警察官の犯人誤認は「全体を通してやむを得なかった」と述べた。
http://www.47news.jp/movie/general_national/post_1440/

弁護士紀藤正樹のLINC TOP NEWS-BLOG版
2010-11 故津谷裕貴弁護士の会


とうとうというか、やっときちんと謝罪しましたか。。。

この事件 警察の初動の不手際が要因として大きく
もしかしたらではあるけれど 津谷弁護士は亡くならずにすんだのでは?

事件当日 妻が警察に「夫が殺される」というような内容の通報
 ↓
警察官二人が駆けつけるも 警棒と防護服を装備せず
 ↓
犯人と津谷さんがもみあい 津谷さんが犯人の拳銃を取り上げたところを警察官が目撃
犯人をとり間違え 津谷さんを取り押さえ
 ↓
すきを見て別室に置いてあった刃物を持ってくる
 ↓
警察官の目の前で津谷さん刺される
 ↓
津谷さん死亡

当初から警察の不手際に見えてたものの
遺族を訪ねた本部長さんは 申しわけないと言いながら謝罪では無いといい・・・。
弁護士会の有志が会を立ち上げたのは そうとうのプレッシャーになったのかな?


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社説:弁護士殺害事件 徹底究明し情報公開を - 2010/11/11
 秋田市の弁護士津谷裕貴さん(55)が刺殺される事件が発生してから1週間になる。4日未明、顔見知りの菅原勝男容疑者(66)が津谷さん宅に押し入り、凶行に及んだ。弁護士として社会正義の実現を使命とする津谷さんが、なぜこんな目に遭わなければならなかったのか。あまりに痛ましい。

 多くの市民は警察官が駆け付けた後に、津谷さんが殺害されたことへの疑念をぬぐえないでいる。現場に急行した警察官2人が、まず被害者と容疑者を誤認して、被害者の手を押さえた。そのことが結果的に、容疑者に殺害の機会を与えることになってしまったのだ。

 警察官が被害者を押さえ付けている間に、容疑者は凶器の大枝切りばさみを別の部屋から持ち出した。それを突き出した際、警察官がかわしたため、後方にいた被害者が刺されたとみられる。このとき警察官は防護服を着用していなかった。

 市民の人命を守るのが責務であるはずの警察官として、問題はなかったのか。防護服を着用していなかったことが、被害者を守ることに支障を来したことは県警も認めている。拳銃や刃物などの凶器から身を守るため、県警は万一の際に備えて防護服を着用するよう内規で定めている。まして今回の事件は「殺すと言っている人が来ている」という通報を受けて出動していたのだ。

 県警は記者会見で、警察官が最初に被害者を押さえ付けてしまった理由として、被害者が容疑者から奪い取った拳銃を所持していたことを挙げた。佐藤憬(さとる)刑事部長は「被害者が命を落としたのは痛恨の極み」としながらも、「犯人と勘違いしたのはやむを得なかった」と述べている。

 警察官が最初に目にした凶器は、被害者がたまたま手にしていた拳銃だったという。人命第一を旨とする警察官が真っ先にこの拳銃を取り上げた行為は、初期対応の基本として理解はできる。

 だが、被害者は寝間着用のスエット姿ではだし。ジャンパーにスラックス姿の容疑者はポケットに火薬を詰め、しかも土足だったとされる。対峙(たいじ)する2人に十分注意を払っていたのだろうか。押さえ付けられた津谷さんは「わたしは犯人ではない」と叫んでいたという。

 容疑者が拳銃を所持していたことも驚きだ。「数年前に中国人から買った」と供述しているという。簡単に拳銃が手に入るような取引が身近な所で行われているとすれば恐ろしい。

 今求められていることは、事件現場で被害者と容疑者、警察官の間で何が起きたのかを徹底解明することである。果たして初期対応は正しかったのか。県警は早急に調査し、公表するべきだ。捜査の過程、公判前であることなどを盾に先延ばししていては、県民の信頼は得られまい。


真相究明へ「会」発足、弁護士殺害 弁護士有志、初動態勢検証求める - 2010/11/21
 秋田市の弁護士津谷裕貴さん(55)が自宅で殺害された事件で、秋田弁護士会の有志21人が20日、県警の初動態勢の検証や事件の真相究明を求めて「故津谷裕貴弁護士の会秋田」(会長・木元愼一弁護士)を設立した。津谷さんが委員長を務めていた日弁連消費者問題対策委員会の有志ら全国の弁護士約200人も「故津谷裕貴弁護士の会」(会長・吉岡和弘弁護士)を設立。両会が連携して関係機関に真相究明を求めていく。

 県警によると、津谷さんは今月4日未明、自宅に侵入した菅原勝男容疑者(66)=殺人容疑で送検=ともみ合いになり、警察官2人が駆け付けた後に刺殺された。県警は警察官が当初、拳銃を持っていた津谷さんを犯人と誤って腕を押さえつけたことや、耐刃防護服や警棒を身につけずに家の中に入ったことを明らかにしている。

 両会は今後、県警の初動態勢についての検証を関係機関に求める方針。関係者からの聞き取りや警察発表を検証し、独自に事件の真相を究明していくことも検討している。

 秋田の会事務局長の近江直人弁護士は「犯人を誤認したことや装備が不十分だったことは普通では考えられない。県警の対応に問題がなかったのか検証を要請するとともに、遺族のサポートにも力を入れたい」と話した。

 全国の会の吉岡会長(仙台市)は「警察官が駆け付けたのに助からなかった今回の事件は警察の信用にもかかわる。第三者による検証機関の設置の可能性などについて検討していきたい」としている。


明確な謝罪せず、県警刑事部長ら 弁護士殺害事件 - 2010/11/26
 秋田市の弁護士津谷裕貴さんが殺害された事件で、県警の佐藤憬(さとる)刑事部長ら3人が25日、津谷さん宅を訪問し、殺人罪などで無職菅原勝男被告が同日起訴されたことを遺族らに報告した。津谷さんが命を落としたことに遺憾の意を示したが、明確な謝罪はしなかった。

 佐藤刑事部長らは、津谷さんの妻(53)や次男(26)、同僚弁護士ら7人と約30分間面談。硬い表情のまま津谷さん宅を後にし、報道陣の問い掛けには無言を貫いた。

 面会した津谷さんの弟・聡さん(54)によると、津谷さんの仏壇に焼香を済ませた佐藤刑事部長は、菅原被告の起訴を伝えた後、事件で警察官が現場に駆け付けていながら津谷さんの命を救えなかったことに対し、「痛恨の極み」「力不足で申し訳ない」と述べ、軽く頭を下げたという。遺族らが刑事部長の言葉は謝罪なのかと確認すると、事実関係がまだ明確でないことなどを挙げ、「そう(謝罪)いうことではない」と答えたという。

 聡さんは県警の対応について、「(事件での落ち度を)謝罪してくれると思っていたので、すっきりしない思い。大変不満だ」と述べた。


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