真央「金メダル持って帰る」…浅田姉妹対談
2010年1月1日03時08分 読売新聞
2月に開幕するバンクーバー冬季五輪のフィギュアスケート女子で、期待を集める浅田真央(19)(中京大)。
最終代表選考会となった12月末の全日本選手権で4連覇を達成し、念願の五輪出場を決めた。実は「五輪に行きたいと思えなかった」ほど落ち込んだ今季前半戦の不調を乗り越え、練習を積んで臨んだ全日本では、接戦を制して初の五輪切符を手にした。姉でスケーターの舞(21)(中京大)と対談し、五輪では「金メダルを日本に持って帰りたい」と、笑顔で力強く誓った。
◇
舞 今までの全日本で一番緊張した?
真央 (今季GPシリーズで5位の)ロシア杯の方が緊張した。練習がうまくいっていなかったから。ロシア杯の後は一瞬、五輪に行きたいと思えなかったほど。今のままでいいのか、という思いの方が強かった。全日本の1か月くらい前から、絶対に五輪に行くという思いが強くなった。今回は練習もうまくいっていたし、自分でも落ち着いていた。
舞 トリプルアクセルはきれいだった。フリーの2度目もトリプルにしたかった?
真央 出来そうだったけど、朝から(ダブルと)決めていたので。今回は手堅く。今回だけだと思うけど。
舞 スタンディングオベーションを受ける気持ち。
真央 会場のお客さんが、選手のことを祈ってくれている感じがして、すごく温かく感じた。ショート(プログラム=SP)の方が感激した。今季だけでなく、昨季からトラウマというか、引っかかっていたものだったので、一つの山を越えた喜びがあった。フリーを終わった後は、ほっとした感じ。でも演技がジャッジにどう評価されるかが分からなかったので、不安の方が大きかった。
舞 すごい戦いだった。
真央 SPで1位から4位の間がそんなに離れていなかったので、そこでもう一度、気持ちがきゅっと引き締まった。皆が一つのミスも許されないと思っていたと思う。そういう緊張感は、五輪でも生かせる。
連覇って難しい。8連覇の(伊藤)みどりさんとか、勝ち続けるって本当にすごい。真央も、もっともっと目指せると思う。まだ半分もいってないけど、10連覇目指して頑張る。
舞 五輪代表発表の後のインタビュー、「あのー」ばっかりだったよ。
真央 皆話すのが上手で、その後だとプレッシャーがかかっちゃう。話すの苦手なんで。考えようとすればするほど、(言葉が)出てこない。
舞 五輪の目標は?
真央 五輪までの練習を頑張る。行ってからは、楽しむこと、自分を信じること、集中すること、強い気持ちでいくことです。全部出来たら? うーん……。
舞 言っちゃえ!
真央 金メダル! 取れると信じて頑張ります。早く日本に持って帰りたい。支えてくれている人たちに、見せたいです。
http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2010/news/skate/news/20091231-OYT1T00801.htm
真央’10の初夢!つかむ「金」/フィギュア
2010年バンクーバー冬季五輪はいよいよ2月12日、開幕する。今大会でメダルの期待を担うのは美人そろいの女性アスリートたち。フィギュアスケート女子の浅田真央(19)=中京大=は、06年トリノ五輪の荒川静香さんに続く2大会連続金メダルを狙う。雪と氷の祭典を彩る美女たちに注目だ!
いよいよ始まる五輪イヤー。2日から早速練習を始める真央だが、スケート靴をはくのと同時にもうひとつ、やることがある。マジックを手に、A3の大きさの紙に向かい心を鎮める。
「目標を書いてリビングの壁にはってあるんです。同じ目標でも新しく書き直したり。バンクーバー前にも書き直すと思う」
昨年末、浅田家のリビングにはり出されていた2つの目標は、無事達成した。『全日本優勝』と『五輪出場』。12月25~27日の全日本選手権(大阪)で4連覇。最高の笑顔で夢だった五輪切符を手にした。
「ホッとしたし、すごくうれしい。アクセルをミスなく跳べたのがよかった。修正した部分に手応えを感じています」
グランプリ(GP)ファイナル進出を逃すなどの今季初頭のスランプから脱出した糸口は、失敗が続いていた伝家の宝刀・トリプルアクセル(3回転半)の修正だった。
10月末のロシア杯を終え帰国後、母校・中京大で毎日猛練習。その中から見いだしたのがジャンプまでの助走のコース変更だった。従来はリンクに沿うように滑り、フェンスに対し斜めに入っていたが、フェンスに衝突するかのように垂直に入る助走に変えた。
「ここ、というポイントを見つけた。今まではどうしても焦ってしまうことが多かったが、自信をもって跳べるようになった」
笑顔が戻った真央には明確な目標がある。SPで1回、フリーで2回の計3回の3回転半を「百発百中」決めること。それこそ今季歴代最高得点を更新し続ける宿命のライバル、金妍児(韓国)に勝つために必要不可欠な最大の武器になる。
「小さいころからの夢だった金メダルを獲りたい」
最高の笑顔を見せる場所、バンクーバーの銀盤が真央を待っている。
http://www.sanspo.com/sports/news/100101/spm1001010508001-n2.htm
バンクーバー五輪:狙うは頂点 安藤美姫・織田信成
第21回冬季オリンピック、バンクーバー大会が2月12日から17日間、カナダ・バンクーバーを拠点に開かれる。日本期待のフィギュアスケートは男女各3人とアイスダンス1組が出場し、「複数のメダル獲得」(伊東秀仁・日本スケート連盟フィギュア部長)を目標に戦う。浅田真央(中京大)、高橋大輔(関大大学院)ら有力選手がひしめく中で、真っ先に五輪代表の座を射止めたのが、女子の安藤美姫(トヨタ自動車)と男子の織田信成(関大)。昨年12月上旬に東京で開かれたグランプリ(GP)ファイナルでともに銀メダルに輝き、代表に内定した。前回トリノ五輪で荒川静香を金メダルに導いた「名伯楽」ニコライ・モロゾフコーチのもと、2人は五輪に向け着々と準備を進めている。【来住哲司、写真・須賀川理】
◇どん底からの栄光
安藤と織田は今季、GPシリーズで安定した成績を残した。織田が第1戦・フランス杯と第3戦・中国杯で優勝すれば、安藤は第2戦・ロシア杯と第4戦・NHK杯で2連勝。そして「日本勢最上位のメダリスト」に五輪代表内定が与えられるGPファイナルでは、そろって2位に入った。安藤は2大会連続2回目、織田は初の五輪出場となる。
ともに挫折を乗り越えての栄光だ。安藤は4シーズン前、アイドル的人気を博したが、その重圧に押しつぶされて不調に苦しんだ。トリノ五輪ではミスが相次いで15位と惨敗した。一方、織田は07年夏にバイクの酒気帯び運転で検挙され、日本スケート連盟から謹慎処分を受けるなどし、07~08年シーズンを棒に振った。再出発を期し、08年春からモロゾフコーチの指導を受け始めた。
今季はともに表現力に磨きをかけた。安藤はGPファイナルのフリーでは、表現力などを示すプログラム構成点で昨季世界女王の金妍児(キムヨナ)(韓国)に0・40点差に迫った。モロゾフコーチは「昨季まではミスが出るとセカンドマーク(プログラム構成点)が低くなったが、今季はミスをしても表現を続け、点数が高い」と成長を語る。
織田も夏場、「表現力向上」を掲げて練習を重ねた。特にフリーの「チャプリン・メドレー」は、コミカルな演技を得意とする織田によく合っており、常に会場を沸かせる。
五輪でのメダル奪取のカギについて、安藤は「3-3回転連続ジャンプ」、織田は「4回転(トーループ)」を挙げる。五輪に向けて安藤は「日本代表の自覚を持って滑りたい」と意気込み、織田は「しっかり自信を持って臨みたい」。夢舞台の幕開けは、近い。
http://mainichi.jp/enta/sports/general/news/20091231mog00m050075000c2.html
層厚い日本、複数メダルを 男女2強が迫れるか
来年2月のバンクーバー冬季五輪で「複数のメダル」を目指すフィギュアスケートの日本代表が27日の全日本選手権後に決まった。男女とも最大枠の3人で臨むのは日本だけ。元世界女王の浅田真央(中京大)と安藤美姫(トヨタ自動車)を筆頭に6人全員が国際大会で表彰台に立った経験を持ち、層は厚い。特に男女の2強が目標にどこまで迫れるか。
女子は現世界女王の金妍児(韓国)に挑む。今季不振で出遅れた浅田は全日本選手権でようやくらしさを見せた。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に復調の兆しがある。少し水をあけられた同学年の宿敵と再び相まみえて勝つカギは、計3度跳ぶつもりでいる大技の成否に尽きる。
4年前のトリノ五輪で苦い思いをした安藤は磨いてきた表現力を信じ、ジャンプは二の次になった。「4回転は五輪ではやらない」と早々に宣言した。爆発力はなくても、ジャンプの難度を下げる安全策など演技構成の引き出しを増やし、表彰台を狙える位置を安定して保っている。
男子は今季現役復帰したトリノ五輪王者プルシェンコ(ロシア)の背中を追う。12月のロシア選手権で驚異の270点超えを記録した。勝負するには4回転ジャンプは必須になるだろう。
日本の2強、高橋大輔(関大大学院)と織田信成(関大)は今季、4回転に関しては対照的な道を歩んだ。高橋は跳び続け、避け続けた織田は全日本選手権でようやく挑んだ。ともに今季の試合での成功はないが、その取り組みの差は大舞台で微妙に行方を左右するかもしれない。
http://www.worldtimes.co.jp/today/photonews/100101/100101-4.html
スポーツナビ ウィンター フィギュア
@niftySportsフィギュアスケート特集
(財)日本スケート連盟
関連過去記事
スポーツ@フィギュアの話 - http://ameblo.jp/kakomonogatari/theme-10001901254.html

2月に開幕するバンクーバー冬季五輪のフィギュアスケート女子で、期待を集める浅田真央(19)(中京大)。
最終代表選考会となった12月末の全日本選手権で4連覇を達成し、念願の五輪出場を決めた。実は「五輪に行きたいと思えなかった」ほど落ち込んだ今季前半戦の不調を乗り越え、練習を積んで臨んだ全日本では、接戦を制して初の五輪切符を手にした。姉でスケーターの舞(21)(中京大)と対談し、五輪では「金メダルを日本に持って帰りたい」と、笑顔で力強く誓った。
◇
舞 今までの全日本で一番緊張した?
真央 (今季GPシリーズで5位の)ロシア杯の方が緊張した。練習がうまくいっていなかったから。ロシア杯の後は一瞬、五輪に行きたいと思えなかったほど。今のままでいいのか、という思いの方が強かった。全日本の1か月くらい前から、絶対に五輪に行くという思いが強くなった。今回は練習もうまくいっていたし、自分でも落ち着いていた。
舞 トリプルアクセルはきれいだった。フリーの2度目もトリプルにしたかった?
真央 出来そうだったけど、朝から(ダブルと)決めていたので。今回は手堅く。今回だけだと思うけど。
舞 スタンディングオベーションを受ける気持ち。
真央 会場のお客さんが、選手のことを祈ってくれている感じがして、すごく温かく感じた。ショート(プログラム=SP)の方が感激した。今季だけでなく、昨季からトラウマというか、引っかかっていたものだったので、一つの山を越えた喜びがあった。フリーを終わった後は、ほっとした感じ。でも演技がジャッジにどう評価されるかが分からなかったので、不安の方が大きかった。
舞 すごい戦いだった。
真央 SPで1位から4位の間がそんなに離れていなかったので、そこでもう一度、気持ちがきゅっと引き締まった。皆が一つのミスも許されないと思っていたと思う。そういう緊張感は、五輪でも生かせる。
連覇って難しい。8連覇の(伊藤)みどりさんとか、勝ち続けるって本当にすごい。真央も、もっともっと目指せると思う。まだ半分もいってないけど、10連覇目指して頑張る。
舞 五輪代表発表の後のインタビュー、「あのー」ばっかりだったよ。
真央 皆話すのが上手で、その後だとプレッシャーがかかっちゃう。話すの苦手なんで。考えようとすればするほど、(言葉が)出てこない。
舞 五輪の目標は?
真央 五輪までの練習を頑張る。行ってからは、楽しむこと、自分を信じること、集中すること、強い気持ちでいくことです。全部出来たら? うーん……。
舞 言っちゃえ!
真央 金メダル! 取れると信じて頑張ります。早く日本に持って帰りたい。支えてくれている人たちに、見せたいです。
http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2010/news/skate/news/20091231-OYT1T00801.htm
真央’10の初夢!つかむ「金」/フィギュア

いよいよ始まる五輪イヤー。2日から早速練習を始める真央だが、スケート靴をはくのと同時にもうひとつ、やることがある。マジックを手に、A3の大きさの紙に向かい心を鎮める。
「目標を書いてリビングの壁にはってあるんです。同じ目標でも新しく書き直したり。バンクーバー前にも書き直すと思う」
昨年末、浅田家のリビングにはり出されていた2つの目標は、無事達成した。『全日本優勝』と『五輪出場』。12月25~27日の全日本選手権(大阪)で4連覇。最高の笑顔で夢だった五輪切符を手にした。
「ホッとしたし、すごくうれしい。アクセルをミスなく跳べたのがよかった。修正した部分に手応えを感じています」
グランプリ(GP)ファイナル進出を逃すなどの今季初頭のスランプから脱出した糸口は、失敗が続いていた伝家の宝刀・トリプルアクセル(3回転半)の修正だった。
10月末のロシア杯を終え帰国後、母校・中京大で毎日猛練習。その中から見いだしたのがジャンプまでの助走のコース変更だった。従来はリンクに沿うように滑り、フェンスに対し斜めに入っていたが、フェンスに衝突するかのように垂直に入る助走に変えた。
「ここ、というポイントを見つけた。今まではどうしても焦ってしまうことが多かったが、自信をもって跳べるようになった」
笑顔が戻った真央には明確な目標がある。SPで1回、フリーで2回の計3回の3回転半を「百発百中」決めること。それこそ今季歴代最高得点を更新し続ける宿命のライバル、金妍児(韓国)に勝つために必要不可欠な最大の武器になる。
「小さいころからの夢だった金メダルを獲りたい」
最高の笑顔を見せる場所、バンクーバーの銀盤が真央を待っている。
http://www.sanspo.com/sports/news/100101/spm1001010508001-n2.htm
バンクーバー五輪:狙うは頂点 安藤美姫・織田信成

◇どん底からの栄光
安藤と織田は今季、GPシリーズで安定した成績を残した。織田が第1戦・フランス杯と第3戦・中国杯で優勝すれば、安藤は第2戦・ロシア杯と第4戦・NHK杯で2連勝。そして「日本勢最上位のメダリスト」に五輪代表内定が与えられるGPファイナルでは、そろって2位に入った。安藤は2大会連続2回目、織田は初の五輪出場となる。
ともに挫折を乗り越えての栄光だ。安藤は4シーズン前、アイドル的人気を博したが、その重圧に押しつぶされて不調に苦しんだ。トリノ五輪ではミスが相次いで15位と惨敗した。一方、織田は07年夏にバイクの酒気帯び運転で検挙され、日本スケート連盟から謹慎処分を受けるなどし、07~08年シーズンを棒に振った。再出発を期し、08年春からモロゾフコーチの指導を受け始めた。

織田も夏場、「表現力向上」を掲げて練習を重ねた。特にフリーの「チャプリン・メドレー」は、コミカルな演技を得意とする織田によく合っており、常に会場を沸かせる。
五輪でのメダル奪取のカギについて、安藤は「3-3回転連続ジャンプ」、織田は「4回転(トーループ)」を挙げる。五輪に向けて安藤は「日本代表の自覚を持って滑りたい」と意気込み、織田は「しっかり自信を持って臨みたい」。夢舞台の幕開けは、近い。
http://mainichi.jp/enta/sports/general/news/20091231mog00m050075000c2.html
層厚い日本、複数メダルを 男女2強が迫れるか

女子は現世界女王の金妍児(韓国)に挑む。今季不振で出遅れた浅田は全日本選手権でようやくらしさを見せた。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に復調の兆しがある。少し水をあけられた同学年の宿敵と再び相まみえて勝つカギは、計3度跳ぶつもりでいる大技の成否に尽きる。
4年前のトリノ五輪で苦い思いをした安藤は磨いてきた表現力を信じ、ジャンプは二の次になった。「4回転は五輪ではやらない」と早々に宣言した。爆発力はなくても、ジャンプの難度を下げる安全策など演技構成の引き出しを増やし、表彰台を狙える位置を安定して保っている。
男子は今季現役復帰したトリノ五輪王者プルシェンコ(ロシア)の背中を追う。12月のロシア選手権で驚異の270点超えを記録した。勝負するには4回転ジャンプは必須になるだろう。
日本の2強、高橋大輔(関大大学院)と織田信成(関大)は今季、4回転に関しては対照的な道を歩んだ。高橋は跳び続け、避け続けた織田は全日本選手権でようやく挑んだ。ともに今季の試合での成功はないが、その取り組みの差は大舞台で微妙に行方を左右するかもしれない。
http://www.worldtimes.co.jp/today/photonews/100101/100101-4.html
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(財)日本スケート連盟
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