【衝撃事件の核心】「正義って何ですか?」「本当に汚い」
 …永ちゃんvsものまね芸人の仁義なきバトル

12月19日12時58分配信 産経新聞
 ロック歌手の矢沢永吉氏(60)が名前を無断で利用されたとして、矢沢氏のものまねを通して活動するタレント、石山琉大氏(44)を東京地裁に訴えた裁判。いったんは和解が成立したが、その後も両者はインターネット上で激しく火花を散らし、10月には石山氏が矢沢氏を逆提訴、再び法廷闘争となった。本家とものまね芸人が対決する異例の訴訟バトル。現在のところ、互いに譲る気配はなく、トラブルは泥沼化の様相だ。なぜ、こんなにこじれてしまったのか…。(大泉晋之助)

 ■「矢沢公認」が発端

 問題の発端は2年前にさかのぼる。矢沢氏のものまね芸人、石山氏が自身のホームページ(HP)に「矢沢永吉が唯一認めたものまねタレント」と掲載したことがきっかけだった。

 矢沢氏のスタッフがこの記述を発見。「認めた事実はない」として再三にわたって削除を求めたが、石山氏側が応じなかったため、平成19年11月27日、矢沢氏が石山氏を相手取り、1千万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴した。

 石山氏の対応は早かった。12月3日にHPの記述を削除。その上で「削除した後に矢沢氏側から訴状が届いた。困惑している。訴訟が仕事に影響し、精神的苦痛を受けた」として、矢沢氏と事務所に計1億円の損害賠償を求め、逆提訴した。

 ものまねが本物に真っ向からケンカを売ったのだ。

 その後も石山氏は自ら出廷、「われわれにだってパロディー権がある」と主張。「矢沢氏を法廷に引きずり出す」と息巻いた。

 ■本家のファンを敵に…

 沈黙を守る矢沢氏に対し、当初は過激な発言もあった石山氏。訴訟では「認めた」「認めない」の水掛け論が続いた。

 だが、少しずつ状況は変わった。

 “永ちゃん”ファンの前でものまねを披露するのが石山氏の商売。本人を敵に回すことはファンをも敵に回すことになる。訴訟を続けることが仕事に支障をきたすことにもなる。

 水掛け論が続く中、昨年冬には地裁が和解案を示し、双方は話し合いの土俵に乗ることに。そして今年7月、とうとう和解が成立し、石山氏は逆提訴を取り下げた。

 和解の内容は石山氏が50万円の和解金を支払うとともに、こんなわび状を出すというものだった。

 「『矢沢永吉が唯一認めたものまねタレント』との記載をして、私のものまね芸及び私の経営する飲食店の広告・宣伝のために矢沢永吉氏の氏名を利用しました。また、所属事務所から再三にわたり上記記載の削除を求められましたが、結果として、速やかな削除には至りませんでした。これらの事実は、矢沢永吉氏が、昔、私を激励してくれたという矢沢永吉氏のご厚意に反するものであったと真摯(しんし)に受け止めております」

 ■和解したものの…

 和解が成立したことで、事態は収束するかにみえた。だが、そうではなかった。

 8月末、矢沢氏側が地裁に対し、ある申し出を行ったのだ。それは和解の無効と訴訟の再開だった。

 矢沢氏側は、石山氏が自身のHPに「あれは裁判所と矢沢側が勝手に作成した内容で、自分は一字一句関わっていないし、和解にも納得していない…」と和解を全面否定する内容のコメントを掲載した-と指摘。このため、「石山氏は納得しておらず、和解は錯誤による無効」と主張する。

 石山氏も黙ってはいない。「HPに和解を否定する記述をしてはいない」として、矢沢氏側の指摘を真っ向から否定。再び水掛け論になってきた。

 結局、石山氏は9月末に和解金の50万円を入金。訴訟再開の申し立てが地裁に受け入れられることはなく、10月には和解は成立したとの判断が下された。

 地裁の判断は出たが、石山氏の怒りは収まらない。10月、今度は石山氏が、和解後にHPで誹謗(ひぼう)中傷したとして、矢沢氏を相手取り、3千万円の損害賠償を求める訴えを起こした。石山氏側は訴状で「裁判所の名前を勝手に使って石山氏を誹謗中傷している。悪質な名誉棄損だ」と主張している。

 12月10日の第1回口頭弁論で矢沢氏側は全面的に争う姿勢をみせ、再び両者の争いは法廷に持ち込まれた。

 ■本人の前で「アイ・ラブ・ユー、OK」

 そもそもの発端となった「矢沢永吉が認めた唯一のものまねタレント」との記述はなんだったのか。石山氏は産経新聞の取材にこう説明する。

 「平成3年に六本木の飲食店で、偶然、永ちゃんに会ったんだ。永ちゃんは周囲の人間も連れていて、その周囲の人たちが、自分のことを見つけてすごくにらんできた。そのころ、すでに私は永ちゃんのものまねで生計を立てていたから、それで生意気だと思われたのでしょう」

 石山氏の説明によると、石山氏はこんな張りつめた空気の中、“勝負”に出たのだという。本人の前でものまねを始めたのだ。

 歌ったのは名曲「アイ・ラブ・ユー、OK」。矢沢氏がボーカルを務めていた伝説のロックバンド「キャロル」解散後のソロデビュー曲が、この歌だった。矢沢氏が十代で作曲したとされ、矢沢氏にとっても思い入れの強い歌といわれる。

 歌い終わると、矢沢氏が周囲に「すごく似ていると思わない? 矢沢は石山を認めるから。名前を出していいからもっと頑張れ。もっともっと頑張れ」と笑顔で話しかけたのだという。

 石山氏はこの時のことをこう振り返る。「認めてもらえたと思ったし、この時の振る舞いをみて『さすが永ちゃん、格好いい』と思ったよ」。そして、後にHPを立ち上げる際、この出来事を思いだして掲載したのが問題となった一言なのだという。

 石山氏はトラブルが長引く現状について、「いいことは一つもないです。仕事も減るし。でも譲れない部分はある。永ちゃんがなぜあのときのことを認めないのか理解できない。本物がいてのものまねだけど、ものまねがいることで、本人が輝くこともあると思う」と述べ、譲るつもりは一切ない様子。HP上には「“ 本当にズルイ”というか、“本当に汚い”というか、“本当に往生際が悪い”と思います!!」など、矢沢氏を非難する過激な言葉が踊る。

 一方、矢沢氏の所属事務所は取材の申し入れに沈黙を守っている。ただ、矢沢氏のHP上では、石山氏や裁判所の判断への不信感をあらわにした言葉が並んでいる。

 「今回のこれが、心からお詫びする…ですか?」

 「和解成立後の石山氏の行為は見過ごすことは 出来ません。本当にビックリです!こんな事って許されるのですか?和解成立後に個人のホームページで好き勝手なこと、言いたいこと言う?!」

 「裁判所もこれ以上の審理をするのが面倒だったのか…?それとも『もう50万も払ったんだし、一応詫び状にもサインもしたんだから、許してやれよ…。』って事ですか?正義って何ですか?」

 本家とものまね芸人が互いに訴えるという異例の訴訟。一時は歩み寄りがみられたものの双方の主張は再び真っ向からぶつかっている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091219-00000538-san-soci

矢沢永吉公式サイト|YAZAWA'S DOOR
CLUB INFORMATION - 【ご報告】「ものまねタレント」との民事訴訟について
石山琉大公式サイト


どちらの言い分を信じるかと言えば
そりゃ本人を信じるよなぁ

サイトの表示 あったのか無かったのかなんて
今となってはわかんないし

しかし 一つしかないネタで
「誰もが納得 ものまねタレント」の表記が・・・(笑)



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