【眼光紙背】コンニャクゼリーと安全安心
2008年10月09日11時00分 / 提供:眼光紙背
赤木智弘の眼光紙背:第53回
先月、祖母が凍らせたコンニャクゼリーを1歳10ヶ月の子供に与え、死なせてしまった事故があった。
この事態に対して、野田聖子消費者行政担当相は、今回の事故で食されたコンニャクゼリーを製造した会社の会長と社長を呼んで説明を受けたという。(http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/081002/dst0810022243010-n1.htm)
このやり取りの中で、現行商品の自主回収が野田の側から提案されたが、業界団体は3日に回収はしないことを報告している。(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081004-00000046-san-soci)
また、コンニャクゼリーによる事故によって子供を失ってしまった人(http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/182964/)や、主婦連合会事務局長(http://www.asahi.com/national/update/0930/TKY200809300112.html)、そして社民党党首、福島みずほ(http://www5.sdp.or.jp/comment/2008/moushiire081001.htm)は、コンニャクゼリーの市場からの廃絶を訴えている。
報道を見ていると、野田担当相は「コンニャクゼリーで17人の命が失われた」と言っているそうだが、この数値はあくまでも1995年以降に判明している分の累計であって、一年に1、2人程度の話である。
こうしたことを皮肉って、ネットでは「餅の方が、毎年たくさん事故が起きている。餅こそ規制するべき」という意見をよく目にする。(http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20081001_chissoku/)
これに対して「消費される総量が違うのだから、比較しても意味がない」という比較的冷静っぽい意見を見ることまあるが、それはこの問題の正しい意味を見間違えた意見だ。
また、今回の事故を起こしてしまった「蒟蒻畑」を製造するマンナンライフ社は、以前に自社製品で事故を起こしてしまった時に、容器1個あたりのサイズを大きくして、子供が一口で飲み込めないようにする。容器を従来の吸い出す構造ではなく、ハート型にしてつまんで押し出して歯を使って引き出す方式にする。そして、「コンニャクゼリー」という表記をやめ、「フルーツこんにゃく」と表記するなど、事故防止のためにさまざまな製品改良を行ってきた。
その一方で、いまだにおかし売り場で堂々と「コンニャクゼリー」を名乗り、昔ながらの小型でギザギザなカップゼリー容器で売られているコンニャクゼリーもあることを考えると、マンナンライフの企業努力はフルーツこんにゃく業界のリーディングカンパニーとして、非常に自覚があるものだったといえよう。
そうした努力が、市場全体の2/3の売り上げを上げながら、窒息死亡事故17件中、マンナンライフ社製品での事故は3件(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081008-00000012-mai-soci
)という事故率の低さに繋がっている。
コンニャクゼリーを問題視する人たちは、「何かを食べる」ということが、決してゼロリスクではないという現実を完全に無視してしまっている。
餅やご飯といった、私たちが普段当たり前に口にするもので窒息事故が起きる。それが現実である以上は、そのリスクを私たちは当然のように受け入れなければならない。
自動車事故があるからといって、外に行かないということができないように、私たちはリスクがあると知りながらも、食べ物を食べずにはいられないのだ。そうしたなかで、不慮の事故が起きて、人が死ぬことがある。それは人間の命が有限である以上、避けられない現実である。
そうした現実を「子供が口にするものは、ゼロリスクであるべきだ」という議論は、あっさりと無視してしまう。
いや、彼らが本当に見たくなかった現実は、「子供が事故で死んでしまったこと」か。
この事故で言えば、「おばあちゃんが不注意で凍らせたコンニャクゼリーを子供に与えて死なせてしまったこと」。そんな不幸な現実から目を背けるために、コンニャクゼリーをことさらに敵視しているのだろう。
辛い現実から目を逸らすためなら、コンニャクゼリーを製造しているメーカーをバッシングし、そこで働いている人間が不幸になっても構わないという感覚が優先される社会で、本当にいいのだろうか?
結局のところ、子供の安全安心を錦の御旗にした、監視カメラの設置や、公費でのスクールバス運行要求、そして偏見に満ちた不審者情報メールが飛び交う現状の一つとして、今回のコンニャクゼリー排除の問題もあるのだと、私は考えている。
子供にゼロリスクを与えるために、「家族」にとって少しでも怪しいものは全部排除という、マイノリティー排除の思想がそこには確かに働いている。
この問題は、決して野田聖子の就任直後のパフォーマンスが露骨過ぎるというだけの話ではない。
http://news.livedoor.com/article/detail/3850583/
自分はコンニャクゼリーという食べ物がキライなので
別に無くなっちゃっても支障は無いのだけれど
この、排除の方向って あまりにヒステリックで危険な事な気がする
児童公園の遊具に全てロープが張ってあって 使用禁止になってるのと同じく
危険を回避=排除 では無いと思うんだな
それじゃ 人間はどんどん危険を回避する自己能力が無くなってしまう
事故でお子さんを亡くした方には申し訳ないけれど
こんにゃくゼリーの製造中止を 死亡男児の遺族が申し入れ
こういう方向は なんかちょっと違和感がある
まぁこれはマンナンライフではなく、
愛知県小牧市のメーカー「エースベーカリー」での事故らしいけれど
企業は努力してる 注意書きもしてある
この文にある
彼らが本当に見たくなかった現実は、「子供が事故で死んでしまったこと」か。
この事故で言えば、「おばあちゃんが不注意で凍らせたコンニャクゼリーを子供に与えて死なせてしまったこと」。そんな不幸な現実から目を背けるために、コンニャクゼリーをことさらに敵視しているのだろう。
これは そうだろうね
食べさせた側の過失も計算に入れなければ
消費者庁も ただのモンスタークレーマーとなってしまう
冷静に・論理的に考えて 消費者に一番いい方法を
メーカーと一緒に考えて欲しい
それが消費者側にたった消費者庁だろうと・・・。
マンナンライフ「蒟蒻畑」製造中止に「まじか…」の声
株式会社マンナンライフは、「蒟蒻畑ポーションタイプ」の製造を10月8日をもって一時中止することを発..........≪続きを読む≫
↓ 全部購入不可のようです・・・・・。
http://blog.goo.ne.jp/d_d-/e/954318616b17bd8e8bc7ca541abb28c4
http://blog.goo.ne.jp/d_d-/e/6098ed0029b06153f782481d091b378f
2008年10月09日11時00分 / 提供:眼光紙背
赤木智弘の眼光紙背:第53回
先月、祖母が凍らせたコンニャクゼリーを1歳10ヶ月の子供に与え、死なせてしまった事故があった。
この事態に対して、野田聖子消費者行政担当相は、今回の事故で食されたコンニャクゼリーを製造した会社の会長と社長を呼んで説明を受けたという。(http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/081002/dst0810022243010-n1.htm)
このやり取りの中で、現行商品の自主回収が野田の側から提案されたが、業界団体は3日に回収はしないことを報告している。(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081004-00000046-san-soci)
また、コンニャクゼリーによる事故によって子供を失ってしまった人(http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/182964/)や、主婦連合会事務局長(http://www.asahi.com/national/update/0930/TKY200809300112.html)、そして社民党党首、福島みずほ(http://www5.sdp.or.jp/comment/2008/moushiire081001.htm)は、コンニャクゼリーの市場からの廃絶を訴えている。
報道を見ていると、野田担当相は「コンニャクゼリーで17人の命が失われた」と言っているそうだが、この数値はあくまでも1995年以降に判明している分の累計であって、一年に1、2人程度の話である。
こうしたことを皮肉って、ネットでは「餅の方が、毎年たくさん事故が起きている。餅こそ規制するべき」という意見をよく目にする。(http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20081001_chissoku/)
これに対して「消費される総量が違うのだから、比較しても意味がない」という比較的冷静っぽい意見を見ることまあるが、それはこの問題の正しい意味を見間違えた意見だ。
また、今回の事故を起こしてしまった「蒟蒻畑」を製造するマンナンライフ社は、以前に自社製品で事故を起こしてしまった時に、容器1個あたりのサイズを大きくして、子供が一口で飲み込めないようにする。容器を従来の吸い出す構造ではなく、ハート型にしてつまんで押し出して歯を使って引き出す方式にする。そして、「コンニャクゼリー」という表記をやめ、「フルーツこんにゃく」と表記するなど、事故防止のためにさまざまな製品改良を行ってきた。
その一方で、いまだにおかし売り場で堂々と「コンニャクゼリー」を名乗り、昔ながらの小型でギザギザなカップゼリー容器で売られているコンニャクゼリーもあることを考えると、マンナンライフの企業努力はフルーツこんにゃく業界のリーディングカンパニーとして、非常に自覚があるものだったといえよう。
そうした努力が、市場全体の2/3の売り上げを上げながら、窒息死亡事故17件中、マンナンライフ社製品での事故は3件(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081008-00000012-mai-soci
)という事故率の低さに繋がっている。
コンニャクゼリーを問題視する人たちは、「何かを食べる」ということが、決してゼロリスクではないという現実を完全に無視してしまっている。
餅やご飯といった、私たちが普段当たり前に口にするもので窒息事故が起きる。それが現実である以上は、そのリスクを私たちは当然のように受け入れなければならない。
自動車事故があるからといって、外に行かないということができないように、私たちはリスクがあると知りながらも、食べ物を食べずにはいられないのだ。そうしたなかで、不慮の事故が起きて、人が死ぬことがある。それは人間の命が有限である以上、避けられない現実である。
そうした現実を「子供が口にするものは、ゼロリスクであるべきだ」という議論は、あっさりと無視してしまう。
いや、彼らが本当に見たくなかった現実は、「子供が事故で死んでしまったこと」か。
この事故で言えば、「おばあちゃんが不注意で凍らせたコンニャクゼリーを子供に与えて死なせてしまったこと」。そんな不幸な現実から目を背けるために、コンニャクゼリーをことさらに敵視しているのだろう。
辛い現実から目を逸らすためなら、コンニャクゼリーを製造しているメーカーをバッシングし、そこで働いている人間が不幸になっても構わないという感覚が優先される社会で、本当にいいのだろうか?
結局のところ、子供の安全安心を錦の御旗にした、監視カメラの設置や、公費でのスクールバス運行要求、そして偏見に満ちた不審者情報メールが飛び交う現状の一つとして、今回のコンニャクゼリー排除の問題もあるのだと、私は考えている。
子供にゼロリスクを与えるために、「家族」にとって少しでも怪しいものは全部排除という、マイノリティー排除の思想がそこには確かに働いている。
この問題は、決して野田聖子の就任直後のパフォーマンスが露骨過ぎるというだけの話ではない。
http://news.livedoor.com/article/detail/3850583/
自分はコンニャクゼリーという食べ物がキライなので
別に無くなっちゃっても支障は無いのだけれど
この、排除の方向って あまりにヒステリックで危険な事な気がする
児童公園の遊具に全てロープが張ってあって 使用禁止になってるのと同じく
危険を回避=排除 では無いと思うんだな
それじゃ 人間はどんどん危険を回避する自己能力が無くなってしまう
事故でお子さんを亡くした方には申し訳ないけれど
こんにゃくゼリーの製造中止を 死亡男児の遺族が申し入れ
こういう方向は なんかちょっと違和感がある
まぁこれはマンナンライフではなく、
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企業は努力してる 注意書きもしてある
この文にある
彼らが本当に見たくなかった現実は、「子供が事故で死んでしまったこと」か。
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メーカーと一緒に考えて欲しい
それが消費者側にたった消費者庁だろうと・・・。
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