畠山被告の新供述焦点 あす控訴審初公判
9月24日11時34分配信 河北新報
 秋田県藤里町の連続児童殺害事件で、殺人などの罪に問われ、一審で無期懲役の判決を受けた同町粕毛、無職畠山鈴香被告(35)の控訴審初公判が25日、仙台高裁秋田支部で開かれる。事実認定や量刑をめぐり、ともに控訴した検察側、弁護側が再び激しく争う。高裁は被告人質問の実施を決めており、畠山被告の新たな供述が注目される。

 秋田地裁は3月、最大の争点となった畠山被告の長女彩香さん=当時(9つ)=への殺意を認め、米山豪憲君=当時(7つ)=殺害時の畠山被告に「完全責任能力があった」と判断。ほぼ検察側の主張通りに事実認定する一方、計画性を否定し、情状面を最大限くみ取って、極刑を回避した。

 死刑を求刑していた検察側は、厳しい遺族感情などを理由に量刑不当を訴える。畠山被告が彩香さん殺害の記憶を明確に認識できない状態で、豪憲君を殺害したという地裁の認定に対して、事実誤認を主張する。

 有期の懲役刑を求めていた弁護側は、あらためて彩香さん事件を偶発的な事故と反論し、過失致死罪の適用を求める見込み。豪憲君殺害時の責任能力についても争い、精神鑑定を再度請求する方針とみられる。

 畠山被告の公判供述は控訴審での新証拠となるため、被告人質問が焦点になりそうだ。一審で畠山被告は弁護側質問に詳細に供述する一方、矛盾を突く検察側質問には黙秘を繰り返した。検察側、弁護側が双方の主張に沿うような供述を引き出せるか、激しい応酬が予想される。

 一審判決によると、畠山被告は2006年4月9日、藤里町内の橋で、彩香さんを欄干に座らせ、押して藤琴川に落とし水死させた。同年5月17日には、自宅玄関で豪憲君を腰ひもで絞殺し、遺体を能代市内の市道脇に捨てた。

[秋田県藤里町連続児童殺害事件] 能代市の藤琴川で2006年4月、秋田県藤里町粕毛、藤里小4年畠山彩香さん=当時(9つ)=が水死体で見つかり、5月には同市の米代川沿い市道脇で同小1年米山豪憲君=当時(7つ)=の遺体が発見された。県警は6月、豪憲君の死体遺棄容疑で、彩香さんの母親の無職畠山鈴香被告(35)を逮捕し、同月、殺人容疑で再逮捕。7月、彩香さんへの殺人容疑で再逮捕した。秋田地裁は08年3月、畠山被告に無期懲役の判決を言い渡し、検察側と弁護側がともに控訴した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080924-00000015-khk-l05
(2008-09-25 08:06:00)

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追記事

検察側、改めて死刑求める=畠山被告の控訴審開始-秋田連続児童殺害
9月25日10時23分配信 時事通信
 秋田県藤里町で2006年に起きた連続児童殺害事件で、殺人と死体遺棄の罪に問われ、一審で無期懲役とされた畠山鈴香被告(35)の控訴審第1回公判が25日、仙台高裁秋田支部(竹花俊徳裁判長)で開かれた。検察側は控訴趣意書を朗読し、一審の求刑通り死刑を求めた。午後は被告人質問が行われる予定。
 公判は検察、弁護側双方が控訴。二審も死刑適用の可否が最大の争点となる。
 控訴趣意書で、検察側は一審判決の事実認定について言及。畠山被告が長女彩香ちゃん=当時(9)=の事件後に記憶を抑圧し、豪憲君事件時に彩香ちゃん殺害の事実を明確に認識していなかったとしたのは誤りとした。
 米山豪憲君=同(7)=殺害については計画性があったとし、「彩香ちゃん殺害から目をそらすために行われた無差別殺人で、社会に対する脅威だ」と厳しく糾弾した。
 一方、弁護側は控訴趣意書で、彩香ちゃんに対する殺意を否定。捜査段階での供述調書には任意性がないことや豪憲君殺害時の心神耗弱状態を主張し、一審の無期懲役は量刑不当と訴えた。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080925-00000059-jij-soci


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