朝青龍“フライング”で貴乃花審判長に苦言
9月21日7時2分配信 スポーツニッポン
 朝青龍がまたもやフライング立ち合いで、休場危機を脱出した。大相撲秋場所7日目(20日・両国国技館)、前日2敗目を喫し絶体絶命のピンチに立たされたが、激しい左のど輪で難敵・栃乃洋を退けた。だが、立ち合いは4日目の稀勢の里戦同様、左の手つきが不十分。貴乃花審判長(元横綱)は正常との判断を下したが、武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)が苦言。取組後、相撲協会に寄せられた抗議電話は70件にも及んだ。全勝の豪栄道が敗れたため、1敗に白鵬ら4人が並んだ。

 栃乃洋を下して仁王立ちした朝青龍が突然、左手を打ち下ろした。その動作は、数秒前の立ち合いの“感覚”を再確認しているかのようだった。故意か無意識かは定かではないが、崖っ縁横綱は、この日もフライングという“カード”を切った。

 因縁の栃乃洋戦。激しいのど輪攻めで一蹴し名古屋場所の雪辱を果たしたが、立ち合いは明らかにフライングだった。右手をつくと同時に左手も軽くふりかざしたが、地面と左手には10センチほどの空間があった。支度部屋の朝青龍は「足がついていったし、立ち合いに集中していた。いい相撲だった」と自画自賛。気迫の相撲で2場所連続途中休場の危機を脱したが、今場所2度目のフライングに取組後には相撲協会に抗議電話が殺到。約70件の電話の中には貴乃花審判長(元横綱)への苦情も含まれていたという。

 朝青龍は4日目の稀勢の里戦もフライング立ち合いで連敗を免れているが、審判長はこの日と同じ貴乃花親方だった。その貴乃花親方は朝青龍の手つきについては「問題ないです」と断言。続けて「(見解が)統一しているも何も、統一しています。話題が先行していますからお手柔らかに」と言って苦笑いを浮かべた。だが、武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)は「彼(貴乃花親方)はついたと見たかもしれないが、ばらつきがあってはいけない。素人が座ってるわけじゃないし、黙って座ってるだけなら何もならない」と苦言を呈した。

 今場所から徹底されている両手をつく立ち合いには行司、審判の判断基準に差があるのも事実。結果的にその混乱が、悩める横綱をアシストしているのも皮肉な話だ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080921-00000035-spn-spo

朝青、また疑惑の立ち会いで白星…大相撲秋場所7日目
9月21日8時2分配信 スポーツ報知
 ◆大相撲秋場所7日目 ○朝青龍(突き出し)栃乃洋●(9月20日・両国国技館) 横綱・朝青龍(27)=高砂=が、またも疑惑の白星を挙げた。連敗なら引退が浮上した西前頭4枚目の栃乃洋(34)=春日野=戦で、4日目の稀勢の里戦に続き左手を付かない立ち合いからの突き出しで完勝。依然として引退と背中合わせだが、歴代の大横綱は自重を求めた。また、疑惑の一番に「待った」をかけなかった貴乃花審判長へ疑問の声が続出した。全勝の豪栄道(22)=境川=が敗れ、横綱・白鵬(23)=宮城野=ら4人が1敗。7日目で全勝が消えたのは06年秋場所以来となった。

 まるで再現VTRのようだった。負ければ引退が浮上した栃乃洋戦。朝青龍は、立ち合いで左手が完全に付いていなかった。しかし正面の貴乃花審判長から「待った」はかからず、そのまま浮いた左手でのど輪で攻め一気に突き出した。

 4日目の稀勢の里戦とまったく同じ灰色の勝利だった。正面は貴乃花審判長。左手が浮いたまま立っても止められず、一気に寄り切った。ともに負ければ連敗だった一番。なりふり構わぬ姿勢がフライング立ち合いに表れた。「今日は立ち合いがすべてだった」支度部屋での言葉も稀勢の里戦と同じだった。

 6日目で早くも2敗を喫し、栃乃洋に敗れれば、一気に引退を決める可能性があった。「見た目ほど気持ちが強くないから、負けが続けば何を考えるか分からなかった」と関係者。自暴自棄になって決断を早める恐れのある優勝22回の横綱に対し、過去の大横綱たちはそれをいさめた。

 優勝32回の大鵬の納谷幸喜さんは「横綱の進退は、思いつきやわがままで決めるものではない。やれるだけのことをやり尽くし、熟慮するものだ。どんなに強い横綱も陰りが出る時が来る。朝青龍もその段階に入ったことは事実。まだ27歳。あと3年はやれるはず。じっくり考えるべきだ」と助言。優勝31回の九重親方(元横綱・千代の富士)は「いい時の何分の1も力が出ていない。ただ、出るからには泣き言を言っても仕方ない。横綱としてしっかりやることを考えるべきだ」と諭した。いずれも責任を全うするべきとの謹言だ。

 中日は栃乃洋と同様、先場所敗れた関脇・豊ノ島戦。「3敗したら休むはず」と関係者。危機的状況は何も変わっていない。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080920-00000240-sph-spo


手を付こうが付かなかろうが良いだろうと思う人も居るみたいだけど
キチンと立会いをしようという事で 協会で話し合って決めたんだから
どんな戸惑いがあるにせよ 相撲に対する疑念がある今
やっぱり決めた事は 横綱が率先して努力していかなきゃならないと思うんだな

強ければいい 勝てばいいと思ってる朝青龍には
相撲界に向けられてる世間の目は 全く関係ないっぽい

白鵬は 手付き不十分から 2番の相撲をとったと言うのに
この対応の差を 協会もちゃんとしてくれないとね
ずるずると 手付きはどうでもいいってなったら
また口だけかよって思われる
信頼回復なんて とーていなることも無い

今場所は 立会いの手に ものすごく目がいっちゃってるなぁ
昨日も家族で「あっ付いてない」って 一斉に声を発したもん(笑)


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