北島、連続2冠!最強のまま引退!…競泳
◆北京五輪 競泳男子二百メートル平泳ぎ決勝(14日・国家水泳センター) 史上初の五輪平泳ぎ2大会連続2冠を成し遂げた北島康介(25)=日本コカ・コーラ=が、北京五輪限りで現役を引退することが14日、明らかになった。今大会前、近い関係者に「五輪は今回が最後」などと話していた。この日の男子二百メートル平泳ぎ決勝は2分7秒64の五輪新で、1928年、32年の鶴田義行以来76年ぶり2人目の連覇を達成。不世出のスイマーは、第一線でのラストレースとなる男子四百メートルメドレーリレー(15日夕予選、17日午前決勝)で有終の美を飾る。
北島はこれまで、公には「(去就は)北京五輪後に考える」と話してきた。だが、金字塔を打ち立てた帰り際、報道陣から平井伯昌コーチ(45)が「北島が辞めるんじゃないか」と寂しがっているとの話を振られ、「僕も(北京に)入る前からそのつもり(辞める気)でやってる。寂しい気持ちはあった」と今大会限りで第一線を退くことを明かした。
親しい関係者には、既に引退の意向を伝えていた。6月のジャパンオープン男子二百メートル平泳ぎ。小学時代からレースをしてきた東京辰巳国際水泳場で世界新を出し「もう泣きそう」と声を震わせた。5年ぶりに世界記録を奪還した喜びに、別の感情も入り交じっていた。周囲に「国内最後のレース」になることを告げていた大会で世界新を出せた達成感だった。
この日の決勝後、中学2年から指導を受ける平井コーチと握手。「ありがとうございました」と頭を下げた。平井コーチはその後、金メダルを手に報道陣の前に現れて男泣き。「二百メートルを全力で泳ぐのはこれが最後かなと思って見ていた。康介を指導してもう一度、青春時代がきた感じで充実していた。幸せだった」と言葉をつまらせた。
北島にも期するものがあった。普段は海外遠征に水泳用具以外は持ち込まないが、今回は会社員の弟・亮二さん(24)や親しい友人から贈られた日の丸を持参。亮二さんが「きばれ!!」と書き込んだものを手に、会場に日の丸を掲げる場面をイメージしていた。
プロスイマーとなったアテネ後は、ひじやひざの故障の連続。2年続けて国内大会で日本選手に敗れた06年は、へんとう炎で入院と苦難が続いた。「ロンドンは無理。五輪は今回が最後」親しい友人らには本音をもらしていた。だからこそ、悔いを残さぬよう「世界新での2冠」という究極の目標を掲げた。ミズノと個人契約を結びながら、英スピード社の高速水着「レーザー・レーサー」を着用。水着騒動の際は「泳ぐのは僕だ」と書かれたTシャツを着て矢面に立ち、水着ではなく、選手個々の努力に着目してほしいと訴えた。
「目標は連覇じゃなく、完ぺきな泳ぎをすることだった。やってきたことを結果として残せて良かった」日本競泳史上最強スイマーは笑みを浮かべた。引退後の活動については、現時点では白紙。ただ、以前から「指導者には向いてない。水泳には携わっていきたい」と話しており、何らかの形で自身の経験を日本の水泳界に役立てていくとみられる。
◆北島 康介(きたじま・こうすけ)1982年9月22日、東京・荒川区生まれ。25歳。本郷高から日体大卒。水泳は5歳から始め、東京SCに拠点を置き00年シドニー五輪百メートル4位。02年アジア大会二百メートル(当時の世界新)で優勝。03年世界水泳百メートル、二百メートルで世界新(当時)で2冠。04年アテネ五輪百メートル、二百メートル金メダル。06年パンパシフィック選手権百メートル銅、二百メートル銀。07年世界水泳二百メートル金。178センチ、73キロ。血液型B。家族は両親と弟。
http://beijing.yahoo.co.jp/news/detail/20080815-00000062-sph-spo
北島、連続2冠で引退…第2の人生へ
有終の2冠! 男子200メートル平泳ぎ決勝で、北島康介(25)=日本コカ・コーラ=が2分7秒64の五輪新記録で金メダルを獲得した。100平に続く「金メダル&世界新」のダブル快挙は逃したものの、日本競泳界初の2大会連続の2冠を達成。五輪史上に大きな足跡を残した日本のエースは、今大会限りで引退する考えを明らかにした。
日の丸が揺れる。歓声がとどろく。力強く、美しい北島のフォームはもはや極みに達していた。
先頭を1度も譲らないままゴール。2位に1秒24の大差をつけての圧勝だ。ブレントン・リカード(豪州)らの追撃を体半分のリードでかわし、右手の人さし指を誇らしげに立てた。
「サイコーに気持ちよく泳げた。来ている人の顔が見えるくらい楽しめましたよ」
やはり日本のエースは強かった。連続2冠の重圧のかかる200決勝でこの強さ。高速水着「レーザー・レーサー」の威力を存分に引き出した。優勝タイムは2分7秒64。電光掲示板には「OR」(五輪新記録)の2文字。以前なら「チョー気持ちいい!!」と叫ぶところだが、『世界の蛙王』は志の高さが違う。
「記録は期待していたから、ちょっとね。こんなもんかと。思ったより最後は伸びなかった」
五輪史に残る偉業を達成したというのに、不満の色すら浮かぶ。100に続き「金メダル&世界新」のダブル快挙を狙っていたからだ。自身の世界記録2分7秒51には0秒13及ばなかった。それでも、金メダルの輝きには一片の曇りもない。
表彰式後、メダルを胸に場内を1周。応援団を見つけると、花束を投げ込んだ。これが偶然にもキャッチした人を介して92年バルセロナ五輪女子200平金メダルの岩崎恭子さんの手元へ。北島が五輪にあこがれるきっかけをくれた人物だ。目の前では銅メダルのユーグ・デュボス(フランス)が恋人と熱烈なキス。北島の胸中に、祭りの後の寂しさがよぎる。
選手村に向かう送迎バスに乗り込む前だった。北島は自らの去就について、口を開いた。
「ここ(北京)に入る前から寂しい気持ちがありました。その(引退する)つもりでやってきている」
引退を口にした。3度の五輪出場で金メダル4個。もう望むものはない。平井伯昌コーチ(45)も教え子の心中を察した。「この先、周囲の期待に100%応えるのは難しい。次(12年ロンドン大会)は30歳」。そろそろ第2の人生に舵を切るときだ。
アテネ五輪後、親しい関係者には引退後のプランを語っている。
「スポーツ選手のマネジメントをしたい」
北島は競泳界唯一のプロスイマー。05年に日本コカ・コーラと所属契約を結び本格的に活動を始めた。周囲には大学に残ることを勧める声もあったが、「練習にも遠征にもお金がいる。それを企業や大学に迷惑をかけてやるのはイヤ」と意志は固かった。後に続く若いスイマーのパイオニアになりたい気持ちが強かった。これからは自身の経験を伝えることが、新たな使命となりそうだ。
2大会連続2冠の偉業を果たし、第2の人生へ一歩を踏み出す25歳。17日決勝の男子400メートルメドレーリレーでは第2泳者を務める。本気で泳ぐ最後のレースだ。
http://beijing.yahoo.co.jp/news/detail/20080815-00000003-sanspo-spo
200が終わった翌日にこの報道 ちょっと驚いたけれど
「やめないで」とは言えないよねぇ
メドレーリレーが オリンピックで泳ぐ北島の最後のレースなのかもかぁ
絶対に見逃せないな。
◆北京五輪 競泳男子二百メートル平泳ぎ決勝(14日・国家水泳センター) 史上初の五輪平泳ぎ2大会連続2冠を成し遂げた北島康介(25)=日本コカ・コーラ=が、北京五輪限りで現役を引退することが14日、明らかになった。今大会前、近い関係者に「五輪は今回が最後」などと話していた。この日の男子二百メートル平泳ぎ決勝は2分7秒64の五輪新で、1928年、32年の鶴田義行以来76年ぶり2人目の連覇を達成。不世出のスイマーは、第一線でのラストレースとなる男子四百メートルメドレーリレー(15日夕予選、17日午前決勝)で有終の美を飾る。
北島はこれまで、公には「(去就は)北京五輪後に考える」と話してきた。だが、金字塔を打ち立てた帰り際、報道陣から平井伯昌コーチ(45)が「北島が辞めるんじゃないか」と寂しがっているとの話を振られ、「僕も(北京に)入る前からそのつもり(辞める気)でやってる。寂しい気持ちはあった」と今大会限りで第一線を退くことを明かした。
親しい関係者には、既に引退の意向を伝えていた。6月のジャパンオープン男子二百メートル平泳ぎ。小学時代からレースをしてきた東京辰巳国際水泳場で世界新を出し「もう泣きそう」と声を震わせた。5年ぶりに世界記録を奪還した喜びに、別の感情も入り交じっていた。周囲に「国内最後のレース」になることを告げていた大会で世界新を出せた達成感だった。
この日の決勝後、中学2年から指導を受ける平井コーチと握手。「ありがとうございました」と頭を下げた。平井コーチはその後、金メダルを手に報道陣の前に現れて男泣き。「二百メートルを全力で泳ぐのはこれが最後かなと思って見ていた。康介を指導してもう一度、青春時代がきた感じで充実していた。幸せだった」と言葉をつまらせた。
北島にも期するものがあった。普段は海外遠征に水泳用具以外は持ち込まないが、今回は会社員の弟・亮二さん(24)や親しい友人から贈られた日の丸を持参。亮二さんが「きばれ!!」と書き込んだものを手に、会場に日の丸を掲げる場面をイメージしていた。
プロスイマーとなったアテネ後は、ひじやひざの故障の連続。2年続けて国内大会で日本選手に敗れた06年は、へんとう炎で入院と苦難が続いた。「ロンドンは無理。五輪は今回が最後」親しい友人らには本音をもらしていた。だからこそ、悔いを残さぬよう「世界新での2冠」という究極の目標を掲げた。ミズノと個人契約を結びながら、英スピード社の高速水着「レーザー・レーサー」を着用。水着騒動の際は「泳ぐのは僕だ」と書かれたTシャツを着て矢面に立ち、水着ではなく、選手個々の努力に着目してほしいと訴えた。
「目標は連覇じゃなく、完ぺきな泳ぎをすることだった。やってきたことを結果として残せて良かった」日本競泳史上最強スイマーは笑みを浮かべた。引退後の活動については、現時点では白紙。ただ、以前から「指導者には向いてない。水泳には携わっていきたい」と話しており、何らかの形で自身の経験を日本の水泳界に役立てていくとみられる。
◆北島 康介(きたじま・こうすけ)1982年9月22日、東京・荒川区生まれ。25歳。本郷高から日体大卒。水泳は5歳から始め、東京SCに拠点を置き00年シドニー五輪百メートル4位。02年アジア大会二百メートル(当時の世界新)で優勝。03年世界水泳百メートル、二百メートルで世界新(当時)で2冠。04年アテネ五輪百メートル、二百メートル金メダル。06年パンパシフィック選手権百メートル銅、二百メートル銀。07年世界水泳二百メートル金。178センチ、73キロ。血液型B。家族は両親と弟。
http://beijing.yahoo.co.jp/news/detail/20080815-00000062-sph-spo
北島、連続2冠で引退…第2の人生へ
有終の2冠! 男子200メートル平泳ぎ決勝で、北島康介(25)=日本コカ・コーラ=が2分7秒64の五輪新記録で金メダルを獲得した。100平に続く「金メダル&世界新」のダブル快挙は逃したものの、日本競泳界初の2大会連続の2冠を達成。五輪史上に大きな足跡を残した日本のエースは、今大会限りで引退する考えを明らかにした。
日の丸が揺れる。歓声がとどろく。力強く、美しい北島のフォームはもはや極みに達していた。
先頭を1度も譲らないままゴール。2位に1秒24の大差をつけての圧勝だ。ブレントン・リカード(豪州)らの追撃を体半分のリードでかわし、右手の人さし指を誇らしげに立てた。
「サイコーに気持ちよく泳げた。来ている人の顔が見えるくらい楽しめましたよ」
やはり日本のエースは強かった。連続2冠の重圧のかかる200決勝でこの強さ。高速水着「レーザー・レーサー」の威力を存分に引き出した。優勝タイムは2分7秒64。電光掲示板には「OR」(五輪新記録)の2文字。以前なら「チョー気持ちいい!!」と叫ぶところだが、『世界の蛙王』は志の高さが違う。
「記録は期待していたから、ちょっとね。こんなもんかと。思ったより最後は伸びなかった」
五輪史に残る偉業を達成したというのに、不満の色すら浮かぶ。100に続き「金メダル&世界新」のダブル快挙を狙っていたからだ。自身の世界記録2分7秒51には0秒13及ばなかった。それでも、金メダルの輝きには一片の曇りもない。
表彰式後、メダルを胸に場内を1周。応援団を見つけると、花束を投げ込んだ。これが偶然にもキャッチした人を介して92年バルセロナ五輪女子200平金メダルの岩崎恭子さんの手元へ。北島が五輪にあこがれるきっかけをくれた人物だ。目の前では銅メダルのユーグ・デュボス(フランス)が恋人と熱烈なキス。北島の胸中に、祭りの後の寂しさがよぎる。
選手村に向かう送迎バスに乗り込む前だった。北島は自らの去就について、口を開いた。
「ここ(北京)に入る前から寂しい気持ちがありました。その(引退する)つもりでやってきている」
引退を口にした。3度の五輪出場で金メダル4個。もう望むものはない。平井伯昌コーチ(45)も教え子の心中を察した。「この先、周囲の期待に100%応えるのは難しい。次(12年ロンドン大会)は30歳」。そろそろ第2の人生に舵を切るときだ。
アテネ五輪後、親しい関係者には引退後のプランを語っている。
「スポーツ選手のマネジメントをしたい」
北島は競泳界唯一のプロスイマー。05年に日本コカ・コーラと所属契約を結び本格的に活動を始めた。周囲には大学に残ることを勧める声もあったが、「練習にも遠征にもお金がいる。それを企業や大学に迷惑をかけてやるのはイヤ」と意志は固かった。後に続く若いスイマーのパイオニアになりたい気持ちが強かった。これからは自身の経験を伝えることが、新たな使命となりそうだ。
2大会連続2冠の偉業を果たし、第2の人生へ一歩を踏み出す25歳。17日決勝の男子400メートルメドレーリレーでは第2泳者を務める。本気で泳ぐ最後のレースだ。
http://beijing.yahoo.co.jp/news/detail/20080815-00000003-sanspo-spo
200が終わった翌日にこの報道 ちょっと驚いたけれど
「やめないで」とは言えないよねぇ
メドレーリレーが オリンピックで泳ぐ北島の最後のレースなのかもかぁ
絶対に見逃せないな。
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