日本相撲協会、時津風親方を解雇

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071005-00000932-san-soci
10月5日14時32分配信 産経新聞
■“満場一致”本人に通告 理事長らも減俸に
 大相撲・時津風部屋の序ノ口、時太山(ときたいざん)=当時(17)、本名・斉藤俊さん=が6月に急死した問題で、日本相撲協会は5日午後1時、東京・両国国技館で斉藤さんへの暴行を認めている師匠の時津風親方(元小結双津竜)ら関係者の処分を協議する臨時理事会を開き、時津風親方の解雇を満場一致で決定した。処分は理事会に時津風親方を招き本人に通告した。
 北の湖理事長(元横綱北の湖)は「力士を養成する立場にありながら、その義務を怠り暴行を黙認した。師匠としてあるまじき行為。協会の名誉を汚した」と語った。また後継者については「9日まで決めるよう指示した」と語った。
 理事会では時津風親方の処分のほか役員にも連帯責任があるとして、北の湖理事長が4カ月間の減俸50%、理事、監事らが3カ月間の減俸30%の処分を自主的に申し出て了承された。暴行したとされる兄弟子に対する処分は保留とし、捜査の結果を待つとしている。
 この日は、釈明を求めていた時津風親方も協会に駆けつけ、開始から25分後に臨時理事会の行われている会議室に入り3分後に室外。午後1時47分、再び入り2分後に出るなど、あわただしい動きをみせた。
 臨時理事会には北の湖理事長、武蔵川理事(元横綱三重ノ海)、伊勢ノ海理事(元関脇藤ノ川)ら協会幹部が出席。大勢の報道陣が詰めかけて騒然とする中、緊張した表情の時津風親方は無言で別室へ。理事たちは言葉少なに会議室へ入った。
 時津風親方は1日の協会の事情聴取に斉藤さんの額をビール瓶で殴打したことや、兄弟子が金属バットで尻をたたいたことを認めた。3日には部屋付き親方、力士、床山ら部屋関係者全員の聴取も行われたが、時津風親方は「報道されている内容と事実は違う。けいこ中の事故で行き過ぎはなかった」と強調、4日、各理事に上申書を提出し理事会で釈明する機会を求めていた。

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「若い力士は将来ある」…北の湖理事長、一問一答
10月5日18時57分配信 産経新聞
 名古屋場所において時津風部屋の力士が死亡した件につき、本日午後1時から緊急理事会を開き、時津風(親方)を解雇処分にすることが満場一致で決まりました。理由は時津風親方が、力士を養成する立場にあり果たすべき安全対応があるにもかかわらず、怠り所属する部屋の力士、斉藤俊くんに対し自らのビールで殴って顔にケガをさせたり、部屋の年長の力士たちが斉藤君に暴行を加えるのを黙認し、さらに通常のけいことは到底いえないような30分の激しいぶつかりけいこをさすなど、師匠としてあるまじき行動をとったこと、さらに結果として世間をお騒がせし、相撲協会の信用および名誉を著しく塗りつぶしたということであります。

 暴行を加えた力士については、現在警察で捜査中ですので処分は保留にいたしました。捜査結果があきらかになり、裁判所や検察庁の判断が示された段階で処分を検討しなければいけないと思っています。

 また私たち役員が自主的に私は4カ月、50%の減俸、他の理事、幹事、役員までは3カ月、30%の減俸と決めました。師匠の解雇を受け継承者は10月9日までに出すよう、指示をしました。

 --理事会では本人に通達をしたか
 「本人に通達した」

 --時津風親方は2度今日呼ばれたが
 「1度目は本人が『説明したい』ということだった。そして出ていってもらった後に決議をした」

 --暴行を「黙認」とした理由は
 「部屋で(力士たちが)棒を持ったのだからわかるはず。(親方が)判断すべきだったと思うので『黙認』とした」

 --30分のぶつかりけいこというのは通常あるか
 「2場所を迎える(力士の)ために、それはあり得ない。私だけでなく、他の師匠もそう思っている」

 --処分後、時津風親方はなんと言っていたか
 「『誠に申し訳ありません』と」

 --「解雇」とは「除名」にあたるか
 「通常の理事会だから除名はできない。解雇と思っていただきたい」

 --除名には他の手続きが必要か
 「1回、2回、3回(程度)で(除名手続きを)するのは難しい」

 --退職金は
 「考えていない」

 --今の罰則の中で一番重い処分か

 「今までないことだから、重いと思う」

 --3カ月後になって処分に至ったのはなぜか
 「初めは病死と聞いていたので捜査はしなかったが、捜査するに従って、状況が変わってきた。それでもやはりきちっとすべき処分ができなかったのは重い」

 --時津風親方の立件に関しては
 「現在捜査中。大事なのは相撲協会の信用を失墜させたことが、解雇処分にあたるということ」

 --世間が騒いだから信用を失墜させたということか
 「それもあるが、今回のようなことは各部屋の師匠にはないのに、あると世間から思われる。預かった人のことを考えると責任はあると思う」

 --今回親方を2回聴取した理由は
 「再度確認したから」

 --解雇処分に慎重な役員はいたか
 「いない」

 --理事長以下、減俸処分とした理由は
 「自主的に皆が申し出たこと。私たちはこういうことが二度と起こらないように考えなくてはいけない」

 --真相究明は
 「それは警察がやる。あくまで今回は協会の信用を失墜させたから、解雇処分にしたということ」

 --文科省からも協会が自主的に調査しろといわれたが
 「部屋の力士全員の調査はした」

 --現段階でわかっていることは
 「力士はまだ若い。言うことはできない」

 --若いから言えないとは
 「将来のある力士だから。捜査中のことだし、今は内容などは言えない。なくなった力士には申し訳ないが、どういう内容かわからないし、申し上げられない」

 --各部屋の暴行問題が相次いでいるが、対策は
 「それは昨日出た問題(武蔵川部屋)のことだと思うが、各部屋というと、複数のようにとられる。対策としては師匠がきっちりすべきと思う」

 --協会の対応は
 「状況は聞いても、ああしろこうしろはいえない。だから、そういうことがないように祈ってる」

 --再発防止のためには
 「検討委員会を作って、どう対処していくのか。相撲に対する勝負の気持ちも持っていなくてはいけないので、そういうこともふまえ、考えていかねばならない」

 --文科省から過去の死亡例の調査を求められたが
 「過去10年間に亡くなった人ことを出した。病名や状況も、あるものは診断書もつけて出した」

 --何が今後大事か
 「師匠や力士個人が生活をきちっとすることだ」

 --部屋の継承者の指示を今回出したのは
 「急に言われても難しいから10月9日午後4時までに出すようにいった。次の師匠がいなくてはいけないから余裕を与えて『決めなさい』と」

 --名跡は親方がずっと持っているのか
 「解雇だから『早く継承してくれ』と。解雇した時点で言った。今日で解雇されたのは間違いないが、継承までの余裕を与えたということ」

 --今後もう一度親方の職をやることはあるか
 「ない」

 --相撲ファンに対しては
 「お騒がせして申し訳ない。二度と起こらないようにしなくてはいけない」

 --新弟子が減るのでは
 「よく言われるが、一番多いときは年間80~90人。だいぶ少なくなった。厳しく受け止めねばならない」

 --時津風親方が処分に対し訴える可能性は
 「わからない。これから先はわからない。解雇の時は本人は慎重に受け止めていた」

 --継承者提出(の指示)は目の前で通達したか
 「理事会で本人の前でした。時津風部屋は名門。なくすのは忍びないと」

 --自主的に役員が減俸したのはなぜか
 「各個人が考えて申し出た。私は『お騒がせして申し訳ない』という気持ちが強く働いたから」

 --今後力士たちへの取り調べなどはあるか
 「わからない。事情聴取はやっている。」

 --力士が亡くなってから3カ月後の処分だが
 「私たちはまだ警察の捜査結果を知らない。今回は親方が(協会の)信用を失墜させたということだけで、協会がやったこと。今後の警察の判断はわからない」

 --今日は親方に釈明の機会を与えたか
 「説明の機会を与えた。内容は上申書にあったものとそう変わらなかった」

 --それは1回目に理事会に入ったときか
 「そうだ。部屋を出ていく数分前に与えた」

 --時間が極めて短かったが
 「どのくらいするかは想像がつかなかったが、本人が説明したいと言ったから機会を与えるべきだと思った」

 --親方は解雇の前に辞任しなかったが
 「本人の気持ちはわからない」

 --ご遺族にどう伝えるか
 「いつ説明に行くかはまだはっきりわからない」

 --今回協会のあり方が問われているが、外部の人を理事に入れることは
 「現在は考えていない」

 --(けいこ内容に関する)検討委員会のあり方をどう考えるか
 「けいこもさることながら力士の生活も見抜いかないといけない。朝けいこはどこの部屋もする。体を休めることも1つ。それもふまえて検討しなくてはいけない」

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相撲協会も やーーっと判断。



過去記事

<力士急死>死因は「多発外傷によるショック」 全身にあざ (2007-06-29)

≪時津風親方≫「通常のけいこ」一転 遺族に暴行認める = ビール瓶で殴り、兄弟子も集団暴行 (2007-09-26)

≪時津風部屋≫無責任だ!!時津風親方に反省の色なし (2007-09-28)

≪時津風親方≫斉藤さんを介抱せず見殺し、「おまえらもやれ」と兄弟子ら、けしかける (2007-09-30)

<力士急死>時津風親方が上申書 「死なすほどの暴力」否定 (2007-10-04)
≪フライデー≫急きょ発売中止 力士急死 掲載写真に重大ミス (2007-10-04)


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