http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070911-00000110-mai-spo
9月11日20時12分配信 毎日新聞
日本相撲協会の北の湖理事長は10日、横綱・朝青龍に関する一連の騒動に関してテレビで解説をした、元NHKアナウンサーで東京相撲記者クラブ会友の杉山邦博さん(76)=日本福祉大学客員教授=の発言が協会批判にあたるとして、協会発行の取材証を返還させた。事実上のはく奪で、これに対し同クラブは11日、抗議文を提出した。
北の湖理事長は、抗議文で「(杉山さんの)言動の何が問題なのか、明確にしてほしい」と要請されたのを受けて、同クラブの代表者に対して口頭で回答。(1)8月中旬の朝の民放情報番組で「朝青龍への処分に対しては弁護士や識者を入れて決めるべきだ」というコメンテーターの発言に杉山さんがうなずいたのは相撲協会批判にあたる(2)テレビ出演の際の肩書が「相撲評論家」「相撲ジャーナリスト」となっているが、こうした立場の人には(記者でないので)取材証を発行できない――と、返還させた理由を説明。杉山さんによれば10日、協会の女性職員に「理事長が発言を気にしているので返してほしい」と言われ、杉山さんは「お立場も分かるので預けましょう」と言って返したという。
同クラブは「批判する相手の取材証を取り上げるのは暴挙」と反発しており、杉山さんの発言などについては事実関係も含めて、12日に杉山さんと北の湖理事長との話し合いを持つよう調整している。
杉山さんは53年からNHKのアナウンサーとして大相撲報道にかかわり、その間、東京相撲記者クラブ員。定年後の87年から同クラブ会友としての取材を続けてきた。特に先代二子山親方(故・大関貴ノ花)と親交が深く、兄の初代若乃花と、三代目若乃花、貴乃花を絡めた「土俵の鬼 三代」などの著作がある。取材証を返還させられたことについて杉山さんは「肩書はテレビ局が便宜上つけたもの。それにテレビ画面でうなずいたことぐらいで取材証を取り上げるのは信じがたいくらい残念」と話している。
また、報道陣から問題の経緯を聞いた日本相撲協会理事の友綱親方(元関脇・魁輝)が「杉山さんは正論を言っている。協会内部の対応が悪い」と話すなど、親方衆の間にも北の湖理事長の措置に首をかしげる声が上がっている。
同協会の取材証は、相撲記者クラブ所属の専門記者に発行される顔写真付きのカードで、所持者は支度部屋での取材が許可されるなど、一般の報道関係者と区別されている。【上鵜瀬浄、飯山太郎】
◇相撲界の将来危惧
▽スポーツライターの玉木正之さんの話 スポーツ報道は、主催者側の広報的存在に堕してしまう危険性が高い。だからこそ批判の目を持たなければならない。そういう批判を受けて門戸を閉ざしてしまう(相撲協会のような)組織は、必ず衰退していく。相撲界の将来を危惧(きぐ)せざるを得ない。ジャーナリズムは、協会の措置を断固認めてはならない。
◇耳傾ける姿勢を
▽大石泰彦・青山学院大教授(メディア倫理)の話 協会は公的な存在であり、広く意見に耳を傾ける姿勢を示さなければならず、今回の措置は批判されるべきだろう。ただ、朝青龍問題を取り上げたメディア側も、スポーツを一種の娯楽・慰みものと考え過熱していたのではないか。相撲を含めたスポーツの文化性・公共性を高めるために、報道のあり方を反省・検証する必要もある。
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元NHKアナ 協会批判で取材証ハク奪
9月12日7時3分配信 スポーツニッポン
東京相撲記者クラブの会友で長年、相撲報道に携わってきた元NHKアナウンサーの杉山邦博氏(76)に対して、日本相撲協会の北の湖理事長(元横綱)が、取材証を没収していたことが11日、分かった。杉山氏は朝青龍問題でコメンテーターとして複数のテレビ番組に何度も出演。理事長はそれを協会への批判と見ていた。同クラブでは同日付で抗議文を提出し理事長に撤回を求めた。
“事件”は秋場所2日目(10日)の打ち出し後に起きた。両国国技館の協会広報部の前を通りかかった杉山氏を関係者が呼び止め、取材証の返却を求めた。北の湖理事長の意思であることを伝え聞いた杉山氏は、事を荒立てるのを避け「では、お預けしましょう」と取材証を手渡したという。
明確な理由を告げないままの突然の“没収”に東京相撲記者クラブは11日午後、緊急総会を開いて対応を検討。理事長あてに経緯などの説明を求めた抗議文を提出した。同クラブの責任者から文書を受け取った理事長は、その場で理由を説明した。
理事長によると、杉山氏は8月13日早朝のTBSの情報番組で、他のコメンテーターの「協会の処分がよくない。弁護士を入れたらどうか」との意見にうなずいたという。これをたまたま見ていた理事長はコメンテーターの発言に杉山氏が「同意した」と判断し、心証を害した。さらに、杉山氏が出演した番組で「相撲ジャーナリスト」「相撲評論家」という肩書を使用していたことも問題視。「(東京相撲記者クラブの)会友として取材証を発行しているが、相撲評論家には取材証は出していないし、出せない」と没収が正当との見解を示した。
また、朝青龍をめぐる一連の報道についても言及。初日の協会あいさつで騒動に触れなかったことには「すでに協会として処分した。それに朝青龍個人の問題。わざわざ協会が再び謝罪することはない」と言い放った。
杉山氏と東京相撲記者クラブの幹事は12日、再度、北の湖理事長と話し合いを行い、取材証の再発行を求めていく方針。今回の理事長の行為には協会内でも疑問の声が上がっており、友綱理事(元関脇・魁輝)は「杉山さんは一貫して筋が通っていることを言っていた。理事長以下執行部がどうかしている」と注文をつけていた。
≪杉山氏に聞く≫
――今回の事についてどう思うか。
情けないというか。50年以上も大相撲に愛情を注いできたのに分かってもらえなくて残念です。協会批判なんてしていないのに。むなしい。
――テレビでの発言は。
協会にはき然とした態度で接してほしいといった。とくに朝青龍の軽率な行為が事態を混乱させている。きちんと対応しないといけないといいました。
――この事態について再度、理事長と話し合うことになるが。
ピリピリする理事長の気持ちも分かります。ただ、私も愛情を持って大相撲の取材をやってきた。大事なライフワークとしてやってきたのにこんな事になるとは驚いているし、残念で仕方がないです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070912-00000035-spn-spo
杉山邦博 - 写真や経歴。講演会なび
相撲をこよなく愛し 相撲の将来を本気で危惧している人を
気に入らないと いとも簡単に排除とは
だらしない相撲協会だとは思っていたけれど
終わってるよ
こんな協会じゃ いつまでたったって相撲人気は復活しないね
この相撲協会のやり方 ほんっと腹立つよ。
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