英テロ計画:「容疑者はアルカイダ工作員」パキスタン表明
【ロンドン小松浩】英国で摘発された旅客機爆破テロ計画でパキスタン外務省は11日、同国で逮捕したラシド・ラウフ容疑者が国際テロ組織アルカイダとかかわりを持つ人物だったと明らかにした。米国で01年9月11日に起きた同時多発テロから5年を前に、アルカイダが米国を標的とする大規模テロを再び計画していた疑いが強まった。
パキスタンは今回のテロ計画にからんで7人を逮捕したが、ラウフ容疑者はそのうちの一人。英国バーミンガムで10日逮捕されたタイブ・ラウフ容疑者(22)の兄弟とみられ、9日にアフガニスタン国境近くで逮捕された。
パキスタン外務省はラウフ容疑者について「アフガンに拠点を持つアルカイダに関係している今回のテロ計画のキーパーソンだ」と説明、事件解明の手掛かりを握るとの見方を示した。ロイター通信によると、パキスタンのシェルパオ内相も「アフガンとつながりのあるアルカイダの工作員だ」と述べたという。
一方、英スカイテレビは12日、英警察当局が逮捕した24人のうち1人が釈放され、もう1人も週明けに釈放される可能性があると伝えた。
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060812k0000e030012000c.html
英テロ計画 ロンドン北東部に容疑者5人居住 住民ら困惑
容疑者の自宅の周囲をパトロールする警察官
=ロンドン北東部のウォルサムストウ地区
【ウォルサムストウ(ロンドン北東部)藤好陽太郎】旅客機爆破テロ未遂で逮捕された容疑者24人のうち、ロンドン北東部のウォルサムストウ地区に5人が住んでいた。周辺は中流階級の子弟が多い、ごく普通の住宅街だ。何が彼らを過激なテロ計画に駆り立てたのか。住民たちは困惑の表情を見せている。
逮捕されたイブラヒム・サバント容疑者(25)の家から3軒隣に住むピータン・ダンケンさんは「エイブ(イブラヒムの愛称)とはよく話をしたが、背が高くとてもいい奴だった。奥さんと一緒に住んでいた。こんなことになるとは」と驚きを隠さない。同容疑者は旧姓オリバー・サバント。8年前にイスラム教徒となって名前をイスラム風に変えた。サッカーの得意な学生だった。
ウォルサムストウのモスク(イスラム礼拝堂)のアルター・フセイン事務局長は「テロの計画は非難したい。モスクには300人の信者が通っているが、イブラヒムは来ていない。知っていればこんなことはさせなかった」と話した。
サバント容疑者の家から400メートル離れたところに住んでいたアシム・タリク容疑者(23)はヒースロー空港の警備員。事件との関連がカギとなる可能性がある。ワヒード・ザマン容疑者(22)は生物化学専攻の学生。ロンドン首都大学のイスラム協会で指導者の1人だったといわれる。
24人の逮捕者はウォルサムストウのほかロンドン北西のワイコームやバーミンガムなどに分かれており、過激思想やテロ計画の接点をすぐに見出すことは難しい。
ウォルサムストウのモスクのアルター・フセイン事務局長は「テロの計画は非難したい。モスクには300人の信者が通っているが、イブラヒムは来ていない。知っていればこんなことはさせなかった」と話した。モスクのイマム(説教師)は11日午後、イスラム教徒らに「落ち着いて捜査に協力するよう」求める一方で、集まった報道陣にには「(逮捕者は)有罪と証明されるまでは無罪だ」と強調した。
ウォルサムストウはロンドンの中心部から約10キロ離れたウォルサムフォレスト特別区の一角。同特別区は人口22万人のうち3分の2が白人で、パキスタンなどの南アジア系住民が15%、黒人が15%を占めている。
昨年7月のロンドン・テロの容疑者グループが生まれ育った英中部リーズのイスラム教徒居住区は貧困層が多く、住民の中には「自分は二等市民だ」と自嘲気味に語る住民も少なくなかった。これに対し、ウォルサムストウの容疑者宅周辺は中流階級が多く落ち着いた住宅街だ。モスクはあるがアラビア語の看板は少ない。ポーランドや中国やタイなど「20カ国語以上が話される」(近所の住民)地区のためイスラム教徒の行動もリーズほどは目だたない。
昨年のテロ以降、英国社会との融和を掲げてきたイスラム系住民の受け止め方も複雑だ。
穏健派のイスラム団体・英国イスラム評議会のバリ事務局長は12日のBBCラジオで「(英国のイスラム教徒は)国の安全保障や国民の安全確保のためなら警察当局の行動を支持する」と語ったが、フセイン事務局長は「中東をみてくれ。イスラム系住民の(欧米に対する)感情は悪化している。テロは許さないが、今回のようなグループが出てくることは理解できる」と強調した。
サバント容疑者のようにイスラム教への改宗者が含まれていることについて、住民のモハメド・シアさん(67)は「中東やイラク情勢を見て中流の若者さえイスラム過激主義に走ってしまう」と語り、英国の外交政策が国内のイスラム過激思想の土壌になっているとの見方を示した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060812-00000001-maip-int
これでも 日本人はせっかくの休みの予定だからとか言って 行く人も多いのかなぁ
宗教と人権問題 なかなか日本人には理解しがたいところだけど
なぜにテロという行為を選ばねばならないのか
アルカイダを撲滅して消し去ることは出来ないのだろうか・・・と
同じ地球に住む人間同士なのに いがみ合うことしか出来ないところから
なんとか抜け出す事は出来ないものなのだろうか
・・・・・全世界が平和に暮らせる日が来て欲しい。
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