流水プール事故、ふたは針金で固定…ボルトの一部紛失
 埼玉県ふじみ野市の市営「ふじみ野市大井プール」で31日、同県所沢市山口、小学2年戸丸瑛梨香(えりか)ちゃん(7)が流水プール側面の吸水口に吸い込まれて死亡した事故で、外れていた吸水口のアルミ製のふたは、固定していたボルトの一部がなくなり、以前からボルトの代わりに針金で固定していたことが、1日、県警の調べでわかった。

 調べによると、吸水口(直径約60センチ)には、格子状のアルミ製のふた(約60センチ四方)2枚が取り付けられていたが、うち1枚が外れ、そこから瑛梨香ちゃんが配管の中に吸い込まれた。

 ふたは四隅をボルトで固定する構造になっており、右側のふたは四隅がボルトで固定されていたが、外れた左側のふたは一部がボルトで留められておらず、針金で代用されていたという。

 県警は、ふたの取り付け強度が十分ではなく、外れやすい状態になっていたとみて、補修の経緯などについて関係者から詳しく事情を聞く一方、ふたが外れた原因を調べている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060801it04.htm


プール事故:管理委託会社が監視員募集など下請けに丸投げ
 埼玉県ふじみ野市営プールで戸丸瑛梨香ちゃん(7)が吸水口に吸い込まれ死亡した事故で、プールの管理を委託されていたビルメンテナンス会社「太陽管財」(さいたま市北区)が、プールに社員を派遣せず、監視員の募集や教育も下請けに丸投げしていたことが明らかになった。ふじみ野市との委託契約約款では、下請けへの再委託には市の承諾が必要だが、同社は市に申請していなかった。

 1日会見した斉藤敏雄社長(37)によると、92年に初めて同市とプールの業務委託契約を結び、契約が取れた年は、さいたま市見沼区の業者に再委託していた。太陽管財が作った「安全管理マニュアル」を下請け業者が修正して使用。そこから派遣された現場責任者がマニュアルを持ち、内容は口頭でプールの監視員に伝えていたという。

 事故は、針金だけで固定された吸水口のふたが外れて発生したが、斉藤社長は「さく(ふた)が外れる想定はしていなかった。今回のケースに関する緊急対応マニュアルはなかった」と話した。

 一方、ふじみ野市もこの日記者会見し、1日午後2時半ごろ斉藤社長から教育次長に電話があり、初めて業務の再委託を聞かされたという。北村政夫助役は「太陽管財から再委託の届け出はなかった。契約約款に明らかに違反しており、大変遺憾。至急調査したい」と述べた。【浅野翔太郎、小泉大士】

 ◇自治体職員の点検、毎日から2日に1度に減る

 また、旧上福岡市と旧大井町が合併してふじみ野市になった今シーズンから、このプールの自治体職員による点検が、昨年までの毎日から、2日に1度に減っていたことが分かった。

 昨年10月の合併前は旧大井町の町民プールで、当時は町職員が毎日、管理会社の現場責任者からの聞き取り、全体の見回りなどをしていたという。合併後は2日に1回になり、事故前は7月29、30日が土、日曜だったため、直近の点検は同28日だった。ふじみ野市は点検が減った理由を「合併で管理施設が倍増し、職員の手が回らなくなった」と説明している。

 プールには事故当時、現場責任者と看護師、監視員13人の計15人がいたが、監視員はほとんど高校生のアルバイトだった。【山崎征克、小泉大士】

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20060802k0000m040123000c.html


埼玉・ふじみ野のプール事故死:合併後に点検半減 市「人手足りず」
 埼玉県ふじみ野市営プールで戸丸瑛梨香ちゃん(7)が吸水口に吸い込まれ死亡した事故で、管理責任者の自治体による点検が、合併により昨年までの毎日から、2日に1度に減っていたことが分かった。直近の点検は7月28日に行われたが異常はなかったという。県警捜査1課と東入間署は、市や委託されている管理会社の設備管理や点検状況について詳しく調べている。【山崎征克、小泉大士】

 ふじみ野市は昨年10月、旧上福岡市(人口約5万6000人)と旧大井町(同4万8000人)が合併して誕生した。事故のあったプールは、合併前は旧大井町の町民プールとして使われており、当時は職員が毎日、管理会社の現場責任者からの聞き取りや全体の見回りなどの点検をしていたという。合併後は2日に1回になり、事故前は7月29、30日が土、日曜だったため、直近の点検は同28日だった。ふじみ野市は点検が減った理由を「合併で管理施設が倍増し職員の手が回らなくなった」と説明している。

 また同プールでは現在、50分遊泳した後、休憩時間を10分設定し、その間に監視員らが気温や水温を中心に確認している。事故前の31日午後0時50分からの点検では、瑛梨香ちゃんが吸い込まれた吸水口の異常には気付かなかったという。

 このプールは起流ポンプ3台を使用。1台当たり毎分10トンの水を吸水口から吸い込んで再びプールに排水することで水の流れを作っている。瑛梨香ちゃんは吸水口から吸い込まれ、約12メートル先の起流ポンプの手前の直径約30センチの管にはさまっていた。プールには事故当時、現場責任者と看護師、監視員13人がいたが、監視員はほとんど高校生のアルバイトだった。

 ◇小手指小、水泳授業を中止

 瑛梨香ちゃんが通っていた所沢市立小手指小では1日朝、柳沢栄子校長と担任の奥住正雄教諭が記者会見し、同日市内で開かれる水泳記録会への不参加と、夏休み中の水泳授業の中止を決めたと発表した。事故にショックを受けている児童の心のケアにも取り組む。

 柳沢校長は「楽しい夏休みにかけがえのない命を失って残念」と言葉を詰まらせ、奥住教諭も「(瑛梨香ちゃんは)明るく素直で、ピアノが得意だったのに……」と沈痛な表情で話した。

 市教委からプールの管理運営を委託されているさいたま市内の施設保守管理会社では午前10時半、社長が姿を見せて報道陣に「申し訳ありません」とだけ話し、事情説明のためふじみ野市役所へ向かった。【内田達也、町田結子】

==============

◆流水プール死亡事故の経緯◆

7月13日    ポンプ設備の管理請負会社が補修点検

  15日    プールの営業開始

  27日    ふじみ野市教育次長と体育課長がプールを点検

  28日    市教委体育課職員が点検

  31日    戸丸瑛梨香ちゃんが母親、兄2人、友人とプールへ

  午後1時過ぎ 吸水口のふたが外れていることを利用者が監視員に指摘

  1時半    監視員がプール西側の管理棟にいる責任者に口頭で報告。責任者が現場を確認し、監視員に「利用者に吸水口に近付かないよう呼びかけるように」と指示。別の監視員が補修用の工具を取りに行く

  1時40分~50分

         事故発生

  1時50分  入間東部消防本部に「女の子が吸い込まれるのを監視員が目撃した」と119番

  1時59分  救急隊員らが到着。レスキュー隊に出動要請

  2時     会議中の島田行雄市長に事故報告。市長は助役、秘書らと現場へ。ポンプ車でプールの水を抜き取り、ショベルカーなどで吸水口の奥にあるポンプ周辺のコンクリートを破壊

  5時10分  パイプの奥に瑛梨香ちゃんを確認

  7時45分  瑛梨香ちゃんを救出。病院へ搬送

  8時 8分  瑛梨香ちゃんの死亡を確認
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20060801dde041040002000c.html


死因は脳幹損傷でほぼ即死だったとニュースで言っている

水死じゃなかったわけだ・・・


これは事故ではなく 殺人事件 ずさんすぎる。


防げたはずなのに・・・ご両親の気持ちを思うと 気の毒でならない・・・



過去記事

≪プール事故≫小2女児が排水口に吸い込まれ…死亡 埼玉 (2006-07-31)


ブログランキング・にほんブログ村へ


***************************************************************


  • ブログタイトル:スポーツ遊楽創
  • 記事タイトル:プールの給水口に吸い込まれ女児死亡
  • 記事概要: あってはならない事故がおきた。プールの給水口に吸い込まれて女児が死亡した。 ・吸水口二重の防止設置せず-市営プール女児死亡事故(サンスポ) ・吸い込み口ふたの外れを監視員認識(日刊スポーツ) ・プール死亡事故 運営に問題か(スポニチ) ・
  • ブログタイトル:☆彡…夢 風…☆彡
  • 記事タイトル:□■ジョーズ・大きく口を開けたプール■□
  • 記事概要:欠陥プールの認識不足、不具合を見つけた時点でプールから上がらせ子供達をその危険な排水溝に近寄らないよう注意すれば今回のこのような悲惨な事故は起こらなかった、安全は十分過ぎるぐらいで丁度良い・・・
  • ブログタイトル:株で毎週5万円のお小遣いを目指す。税理士バッキーの日記帳
  • 記事タイトル:ふじみ野市のプール事故に思う
  • 記事概要:埼玉県ふじみ野市の市営プールでの事故について、少しずつ詳しい報道が伝えられるよう
  • ブログタイトル:ニュース☆もう新聞紙は要らない
  • 記事タイトル:8月1日(火) の出来事
  • 記事概要:最新の映像ニュース詳細は http://a007mark.ameblo.jp/  で 埼玉プール女児死亡事故 市が管理委託の業者、実務を別業者に丸投げ 市は把握せず 埼玉・ふじみ野市のプールの死亡事故で、市がプールの管理を委託した業者が、実務を別の業者に丸投げしていたこ...
  • ブログタイトル:地球の日記☆マーク♪のblog☆
  • 記事タイトル:8月1日(火) 曇り <朝版>
  • 記事概要:56k | 300k えッ!吸水口の柵を針金だけで固定…ずさん管理判明  埼玉県のプールで、小学2年生の戸丸瑛梨香さん(7)が吸水口に吸い込まれ、死亡した事故で、縦60センチ、横120センチの吸水口で、柵(さく)が外れていたことが問題ですが、柵は、ボルトではなく
  • ブログタイトル:独 言 工 房
  • 記事タイトル:ふじみ野市プール事故は人災
  • 記事概要:埼玉県ふじみ野市のプール事故で、管理体制などが徐々に明らかになってきています。自治体は国からの通達をまわしていない、自治体から委託された民間会社は下請に丸投げ、下請けについてはまだ詳しくわからないが、少なくとも現場の管理はかなり適当、と他にもいろいろある.
  • ブログタイトル:たまちゃんのてーげー日記
  • 記事タイトル:・【埼玉県ふじみ野市】プール事故(7/31)
  • 記事概要:livedoor ニュース - [プール事故]管理委託会社が監視員募集など下請けに丸投げ  埼玉県ふじみ野市営プールで戸丸瑛梨香(えりか)ちゃん(7)が吸水口に吸い込まれ死亡した事故で、プールの管理を委託されていたビルメンテナンス会社「太陽管財」=さいたま市北区=が、
  • ブログタイトル:Re:F's blogroom
  • 記事タイトル:「ふじみ野市営プール」事故に思う事いろいろ
  • 記事概要: 何とも痛ましい事故、いや「事件」である。 市民プール排水口に女児吸い込まれ死亡 埼玉 2006年 7月31日 (月) 22:14 asahi.comより  31日午後1時50分ごろ、埼玉県ふじみ野市大井武蔵野の市民プールで「女の子が
  • ブログタイトル:ジジィ放談
  • 記事タイトル:プアな管理のプール事故
  • 記事概要:埼玉県ふじみ野市の市営「ふじみ野市大井プール」で排水口のふたが外れ、同県所沢市の市立小手指小2年戸丸瑛梨香(えりか)さん(7)が排水口に吸い込まれて死亡した事故で、以前にもさくを留めていたボルトがゆるむことがあったことが関係者の話でわかった。さらに事故当.
  • ブログタイトル:(有)ロジカル・コミュニケーションのブログ
  • 記事タイトル:ふじみ野市大井プールの小学生死亡事故には数々の問題があった
  • 記事概要:埼玉県ふじみ野市大井プールで起きた、小学2年生(戸丸瑛梨香ちゃん:7歳)の死亡事故について報道を見ていると多くのことが明らかになってきた。 【業務体制】 プールはふじみ野市が運営し、ふじみ野市が「太陽管財」(さいたま市北区の業者)に管理を委託。 太陽管財
  • ブログタイトル:ドラマ!テレビ!言いたい放題
  • 記事タイトル:公共事業の委託とは・・・ ~ふじみ野市のプール事故に思う~
  • 記事概要:民間企業への公共事業や業務の外部委託化が進んでいる。 ごみ収集、保育園運営、図書館、そしてプールも・・・ 税金を有効に活用する為に、民間企業に委託しコストを 圧縮するという考え方は理解できる。 しかし、ここで忘れてはいけないのは 民間企業は利益を生み出すこ.
  • ブログタイトル:観劇レビュー&旅行記と日記
  • 記事タイトル:プール事故にも小泉“改革”の影
  • 記事概要: 埼玉県ふじみ野市の市営プールで、小学2年戸丸瑛梨香さん(7)が、吸水口に吸い込まれて死亡した事故について、安産管理を市から指定管理業者に丸投げしたうえ、その業者もさらに下請けに丸投げし、そのうえアルバイトに訓練を施すことも無く、安全マニュアルさへ渡さず


(2006/10/2)
この記事にスパムトラバが多いため 現在トラックバックを拒否させていただいています。