村上ファンド:阪神株TOB、村上氏が応じる意向
阪急ホールディングス(HD)が実施している阪神電気鉄道株の公開買い付け(TOB)に対し、阪神の筆頭株主の村上ファンド(保有比率47%)が来週中にも応じる意向を伝えたことが3日わかった。東京地検が村上世彰代表を証券取引法違反容疑で捜査していることが明らかになり、資金回収を急いだためとみられる。これで、TOBは成立がほぼ確実になった。村上ファンドの阪神株大量取得で急進展した阪急と阪神の経営統合は、捜査に押された形で一気に実現に向かうことになった。村上ファンドは、阪神に過半数の取締役を送る株主提案を撤回する。
阪神株のTOBは、今月19日まで実施する。買い付け価格は1株当たり930円。阪急は、45%以上の取得を目指し、応募株は全量を買い取る。取得資金は45%で1764億円、全株で3921億円。村上ファンドは700円弱で取得し、全株応じた場合の利益は約470億円に達する。
TOB成立後、阪急と阪神は今月29日の株主総会に、統合案を提案し、株主から承認を得る。その後、株式交換方式を用いて残りの阪神株に阪急株を割り当て、10月1日付で阪神を完全子会社化。阪急HDは、阪急阪神HDとして再出発する。連結売上高は、単純合算で7993億円(06年3月期)となり、全国の大手私鉄で3位に浮上する。両社のブランドは維持し、プロ野球・阪神タイガースは現状のまま運営する。大手私鉄同士の再編は戦後初めて。
TOB発表後、村上氏は、阪急に対して買い付け価格の不満を伝え、引き上げを求めていた模様だ。先月31日にシンガポールから帰国し、阪急の角和夫社長との会談を打診していたが、角社長は条件通りの応募を求めて拒否していた。村上ファンドは、村上氏の強いリーダーシップで運営されており、捜査の影響を恐れた投資家から早期の資金回収を求める声が強まったとみられる。
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060603k0000e020064000c.html
とうとう折れたという事でいいのかな?
利益470億とは・・・すごい
でも 村上さんから見れば まだまだ儲けられたのにという事か
いやはや・・・庶民の金銭感覚からは判断不能だぁ。
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