尊厳死疑惑 殺人容疑も視野、慎重に捜査 富山県警

 富山県射水(いみず)市朴木、射水市民病院(麻野井英次院長、200床)の外科部長(50)が00~05年、がんなどで意識不明になった入院患者7人の人工呼吸器を病院側に告げず独断で外し、その後、7人が死亡していたことが25日、分かった。
 昨年10月、別の入院患者の人工呼吸器を外そうとしているのを知った看護師長が院長に報告し、病院側が内部調査して発覚した。外科部長は「患者のための尊厳死だった」と病院側に説明したが、いずれも家族が同意した書面はなく、少なくとも6人については本人の生前の意思を確認していなかった。
 専門家は「尊厳死にも安楽死にも当たらない」としており、県警は殺人容疑などでの立件も視野に関係者から事情聴取し、慎重に捜査を進めている。
(中略)

 また麻野井院長は会見で、尊厳死には、複数の医師が繰り返し患者が末期状態にあることを確認し、患者本人の意志を確認する作業が必要と説明。外科部長の行為について、「こうした手続きをしておらず問題」と話した。
 病院は問題発覚直後の昨年10月16日、射水市と県、県警に事案を報告。また、外科部長は同14日から1カ月の自宅待機処分とし、11月25日から金沢大医学部に研修に出した。同医学部では治療行為には従事していない。
 外科部長は岐阜大医学部卒。95年、射水市民病院(当時は新湊市民病院)の医長に就任。97年に同病院の外科部長に就任した。外科部長は3月6日に市民病院に辞表を提出しており、3月末で退職予定。
 外科部長は25日午後、自宅前で「今はコメントを差し控えたい」などと語った。
 ◇事情聴取し慎重捜査
 富山県警の安村隆司本部長は「関係者から事情聴取等を行い、慎重に捜査を進めている。現時点において、詳細なコメントは差し控えさせていただきたい」との談話を出した。
(中略)

 ◇安楽死と尊厳死
 安楽死は薬剤などを投与し、積極的に生命を縮める行為。横浜地裁が95年に東海大病院事件の判決で合法となりうる4要件として、

   (1)肉体的に耐え難い苦痛

   (2)死期が迫っている

   (3)苦痛を和らげる方法がない

   (4)患者の明らかな意思表示--を示した。
 一方、尊厳死は人工呼吸器を外す行為などを含む延命治療の中止を指す。同地裁判決の中で、合法となる治療中止(尊厳死)の3要件として、

   (1)死が不可避な末期状態

   (2)患者の意思表示(家族による推定も含む)

   (3)自然の死を迎えさせる目的に沿って中止を決める--ことを挙げた。

(全文↓)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060326-00000000-maip-soci


倫理上というものがあるから 殺人事件と捉えられるのかもしれないが

あくまでも私的意見として 私が患者だったらと考えると

早く楽にして欲しいと思うのかもしれない

親族の立場からすると 心の整理をつける説明は欲しいと思うかと


むずかしいね・・・

自分で呼吸すら出来ず 意識も無く 体にはチューブだらけ

これで生きながらえるのを希望するのか・・・


ずいぶん前の話だけれど

うちの祖母がもう時間の問題と言われながら

何度も危篤状態となり その都度近親者が呼ばれることがあった

治療等で 祖母は三途の川手前で戻る事が数年続き

付き添いで兄弟であたるも そっちにも疲れが出てくる

回りも限界がきていた。


そして 危篤状態になった後 すべての親族が集まり

お医者さんに これ以上の延命治療をするのをやめてもらったそうな

祖母は息をひきとって 天に召された


これはうちの例であり 決して全ての家族にあてはまる事ではないけれど

家族の了承があったと言うことは 

もう延命治療はして欲しくないという事だったのだろうと推察できるわけで


倫理上問題があるのはわかっている でも、殺人の罪というのは 違う気がするのだが・・・

やっぱりムズカシイ・・・