原田今季限りで引退、指導者に

 ノルディックスキー・ジャンプの原田雅彦(37=雪印)が今季限りで現役を引退することが14日、明らかになった。原田はトリノ五輪終了後、所属先の雪印や全日本スキー連盟(SAJ)関係者に辞意を伝え、了承された。近日中に正式発表される。24、25日に札幌で開催されるシーズン最終戦が「引退記念試合」となる。今後は指導者として後進の育成に携わる予定だ。

 90年代から冬季五輪の主役であり続けた男・原田が、ついに現役引退を決意した。今月4、5日に札幌で行われた宮様スキー大会に出場後、関係者に辞意を漏らした。来年2月に地元札幌で初開催される世界選手権を“花道”とするプランもあり周囲は慰留に努めたが、本人の意志が固く、最終的に了承された。

 原田は先月のトリノ五輪個人ノーマルヒル予選で、体重が規定に200グラム足りず失格。「次の五輪で雪辱」との言葉も出たが、37歳の世界最年長選手には10年バンクーバー五輪は遠く、来季の世界選手権も実質的には出場が厳しいことから、決断に至ったとみられる。

 72年札幌五輪で世界を制した“日の丸飛行隊”。その後の低迷期に現れた超新星が原田だった。垂直跳び90センチ以上というたぐいまれな才能を生かし、高校時代にW杯参戦。91年には早々とV字ジャンプをマスターし、93年の世界選手権ノーマルヒル個人で優勝。94年リレハンメル五輪の団体戦では失敗ジャンプで涙を流したが、98年長野では団体金メダルを獲得した。五輪、世界選手権を合わせ、3種目の金メダルを保持するのは日本人では原田だけ。名実ともに史上最高のジャンパーだった。

 今後については、所属先の雪印スキー部でコーチを務めながら“日の丸飛行隊”の再建に尽力することが有力視される。さらに、来年の世界選手権にも何らかの形で携わる可能性もある。現役最後の雄姿が見られるのは24日の「伊藤杯宮の森ナイタージャンプ大会」と25日に大倉山で行われる「伊藤杯シーズンファイナル」の2試合。1つの時代の終わりを告げるとともに、新時代を告げるイベントとなる。

 ▼原田 雅彦(はらだ・まさひこ)1968年(昭43)5月9日、北海道上川町出身の37歳。上川小3年時に競技を開始し、東海大四高3年時の87年1月24日、札幌でW杯デビュー(15位)、同年4月に雪印入社。91年、V字ジャンプをマスターし世界選手権初出場。93年世界選手権ノーマルヒルV。W杯初優勝は95年12月8日、フィラハ(オーストリア)大会。97年世界選手権では日本人初のラージヒル制覇。W杯通算9勝。五輪、世界選手権合わせて日本人最多の9個のメダルを持つ。家族は妻と1男1女。1メートル73、58キロ。

http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=sports&d=20060315&a=20060315-00000015-spn-spo


とうとう引退かぁ

若手を育てる指導者 原田にはむいてるかもしれないよね


原田さんお疲れ様

たくさんの感動と話題をありがとうございました


これからも指導者として話題をふりまいてください